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モバイルファーストインデックス(MFI)とは?いつから始まる?対応のためのポイントを解説します。

EC運営において、売上をアップさせるために最も必要なのは集客力です。ECサイトの場合、広告だけでなく、商品ページの検索順位を上げるSEO施策が重要になってきます。そこで今回は、モバイルファーストインデックスという新しい検索順位の評価基準について、開始時期やその影響を受けるサイトやサイト構築のポイントを解説します。

監修者

アートトレーディング株式会社代表取締役。
2002年に楽天市場へ出店したことをきっかけに、EC支援サービスの提供をスタート。累計150社以上のサイト制作、運営経験を持つ。

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モバイルファーストインデックス(MFI)とは?

モバイルファーストインデックス(Mobile First Index)は、Googleの検索エンジンのサイト評価基準の仕組みです。今までGoogleの検索エンジンは、デスクトップPCのサイト内容を基準としてサイトコンテンツの評価をしていました。しかし、モバイルファーストインデックスにより、スマートフォンなどのモバイル端末のサイトを軸にサイトの評価をする形式に変わりました。
ここにおけるインデックスとは、検索エンジンが派遣したクローラーがページの内容を読みとり、サイトがデータベースに分類・記録され、検索結果に表示される状態になることです。

モバイルファーストインデックスはいつから始まるのか

実はこの仕組みは既に始まっています。2018年3月27日にGoogleは、ウェブマスター向け公式ブログにおいてモバイルファーストインデックスの開始を発表しました。
ただし、その適用は段階的に行われており、全てのサイトが対象であったわけではありません。モバイルファーストインデックスが適用されるサイトは「適用しても検索結果の表示ランキングに影響がないサイト」のみであり、その影響を感じたサイト運営者は少ないのではないでしょうか。
しかし、Googleは2020年9月に全てのサイトの強制移行を開始すると発表しました。モバイルファーストインデックスの適用は順次行われる予定なので、9月に全てが切り替わるわけではありませんが、6か月から12か月の間に全てにMFIを適用する予定だそうです。

モバイルファーストインデックス適用の延期

上記のように、モバイルファーストインデックスは2020年9月に強制移行する予定でしたが、コロナウイルスの流行により、全てのサイトへのMFI適用の開始を延期することを決定しました。現時点(2021年1月)では、2021年の3月に開始する予定ですが、今後のGoogleのアナウンスに注目する必要があります。

モバイルファーストインデックスが適用されているか確認する方法

Googleは既に検索エンジンに表示される約70%のサイトにはMFIが適用されていると公表しています。自身が運営するサイトに既にモバイルファーストインデックスが適用されているかどうかを確認する方法を紹介します。
まずはGoogleサーチコンソールにログインします。左側の設定をクリックし、設定画面を開きます。設定画面の概要にある「インデックスクローラー」を確認すると、なんらかの記載があるはずです。その欄に「スマートフォン用Googlebot」と記載があれば、既にMFIが適用されており、「パソコン用Googlebot」と記載があれば、まだMFIが適用されていません。

モバイルファーストインデックスに影響を受けるサイト

今のところ検索順位に変化がないサイトのみにモバイルファーストインデックスが適用されていますが、全てのサイトに適用となった際に、大きく影響を受けるサイトがあります。
スマホ対応のページがパソコンサイトよりも極端に少ないホームページは大きな影響を受けます。コスト削減のために、主要のページ以外のスマホ対応をしないサイトはよくあります。今までの評価基準では、パソコン版サイトのコンテンツを基に評価していたため、スマホサイト非対応であることがSEO的に著しくマイナスになることはありませんでした。
しかし、まったくスマホ対応していないサイトや、このように中途半端なスマホ対応をしているサイトは、コンテンツ数自体が減っていると認識される恐れがあります。そのためページ全体の評価が下がり、検索順位の低下を引き起こします。
また、全てのページがスマホ対応しているならば、全く心配がないという訳ではありません。スマホ版とパソコン版のコンテンツの内容が違ったりすると、Googleからの評価が下がることがあります。そのため、スマホ版ページのデザインや内容を見直す必要があります。

モバイルフレンドリーのテスト

自身の運営するサイトがモバイルフレンドリーと呼べるのかテストします。モバイルフレンドリーとは、スマートフォンでの閲覧がよりスムーズになったページのことです。サイト単位ではなく、ページ単位で判断され、モバイルフレンドリーではないと判断されたページはスマートフォンの検索順位において大きく引き下げられます。
これはGoogleが公開しているツールからテストすることが可能であり、自身のサイトがスマートフォンでの閲覧に適しているかどうかを判断してもらうことができます。チェックしたいページのURLを入れて調べるだけでよく、無料で使用することができます。
参照:モバイルフレンドリーテスト

スマートフォン版のページを作成する

サイトをスマホ対応させたい場合、以下の3つの方法から選ぶ必要があります。

レスポンシブウェブデザイン

一つのURL・HTML でデバイス環境ごとにデザインだけを変えて表示する方法です。URLが一つであることにより、PCとスマホ間など異なるデバイス間で共有が容易であり、使い勝手が良いです。ただし、HTMLの設計を慎重に行う必要があり、初期設定の際に知識が求められます。

動的な配信(ダイナミックサービング)

これはURLは一つですが、デバイスごとに別々のHTMLを配信する方式です。他のデバイスを気にすることなく、特定のデバイス向けのコンテンツやレイアウトを作成することができます。ただし、コンテンツが分岐してしまうので、更新や同期作業が煩雑になってしまいます。

別々のURL(セパレートURL)

同じコンテンツを、デバイスごとに異なるURL・HTMLで配信する方式です。自由にコンテンツを作成することができ、スマホ版ページ作成を容易に行うことができます。しかし、URLが複数あるため、デバイスをまたいだページ共有に時間がかかり、データ管理が非常に煩雑になってしまうというデメリットがあります。

モバイルファーストインデックスに対応するためのポイント

PC版のページとスマートフォン版のページで違いをなくす

サイト内のコンテンツがPC版のページとスマホページで異なる場合に、Googleからの評価が下がる恐れがあります。利便性や見た目を気にするあまりに、どちらかではコンテンツを削ったりしないようにしましょう。
PCサイトにしか書かれていない内容は、モバイルファーストインデックスが適用されていいる場合、検索結果に出てこない可能性が高いです。

動画や画像の配置を最適にする

スマホ版のページであっても、重要な動画や画像はなるべくページ上部に表示することでユーザーの目に留まりやすい配置にします。また、スマホ版では小さすぎる画像や解像度の低すぎる画像はGoogleに画像として認識されなくなり、適切に表示されない場合があります。

タップ領域の拡大と配置

スマホ版ページではタップ領域を広くすることが重要です。一般的には、タップ領域の幅は48px以上にするのが望ましいと言われています。タップ領域が狭いと画面のタップが難しいため、ユーザービリティの低下します。
また、複数のタップ領域を十分に離して配置することも必要です。タップ領域が近くなるとどうしてもタップミスが起こりやすく、ユーザーのストレスにもつながります。広いタップ領域を保ちつつ、最適な配置を心がける必要があります。

まとめ

今回はECの集客に関わる、モバイルファーストインデックスについて対応のポイントなどを解説させていただきました。スマートフォン対応はSEO的な観点からだけでなく、ユーザーの離脱率の低下などにつながり、直接的な売上アップに結びつきます。サイトのスマートフォン対応が遅れていると感じている担当者様はこの機会に自社サイトのスマートフォン対応施策を見直してみてはいかがでしょうか。

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