【Shopify】AIが買う時代、あなたの商品は見つかるか

【Shopify】AIが買う時代、あなたの商品は見つかるか

約4分文・藤井玲(髭男社長)
Shopify脱モールEC×AI

みなさんこんにちは。アートトレーディングの藤井です。

9月に入りましたね。今年もあと4ヶ月かと思うと、毎年この時期はそわそわします。

さて、本日は、エージェンティックコマースの話を。

AIが人の代わりに商品を探して、比べて、買うところまでやる。その入口が、もう動き出しています。

それでは行ってみましょう。

「AIで買い物なんて、まだ先の話でしょう?」

それが、もう始まっています

先に数字を置きます。すべてShopifyが公表しているものです。

2026年の第1四半期、ShopifyのストアへのAI経由の流入は前年比で8倍になりました。AI検索から入った注文は約13倍。しかもAIチャネル経由の購入者は、他のチャネルに比べて新規のお客様である割合が約2倍だったそうです。

倍率は元が小さければ大きく出ますから、これだけで「もう主戦場だ」と言うつもりはありません。

ただ、新規客の比率が高いのは意味が違います。すでにブランドを知っている人が入り直したのではなく、知らなかった人が見つけているということですから。

【Shopify】AIが買う時代、あなたの商品は見つかるかの図解1

楽天に出した頃と、同じ景色でした

私が自分の店を楽天に出したのは2001年です。

あの頃、まわりの反応はほとんど同じでした。「ネットで物なんか売れない」「写真だけで買うわけがない」。実際、私自身も半信半疑でした。

今になって思うのは、新しい入口はいつも「まだ早い」ように見えるということです。そして早いうちに入った人が、いちばん安く場所を取っています。

もちろん、早ければ何でもいいという話ではありません。消えていった入口も山ほど見てきました。ただ今回は、GoogleとShopifyが共同で規格をつくり、20社以上の小売・プラットフォームが乗っているという点が、今までの一過性のものとは違って見えます。UCP(Universal Commerce Protocol)という名前がついています。

AIは、あなたの商品説明を読んでいます

ここからが、私がいちばん伝えたいところです。

AIが商品を薦めるとき、何を見て判断しているのか。答えは、商品データです。タイトル、説明文、画像、価格、在庫、配送条件。

問題は、そのデータをどうやってAIが手に入れるかです。

サイトを勝手に読みに来て拾うやり方だと、情報が古かったり欠けていたりします。在庫を切らした商品が薦められる、値段が違う。お客様にとっても、こちらにとっても不幸です。

Shopifyがやっているのは、その逆です。Shopify Catalogという仕組みで、商品データを各AIプラットフォームへリアルタイムに配信しています。拾わせるのではなく、正しいものを渡しにいく。

そしてこれは、私たちにとって朗報だと思っています。商品ページを丁寧に作ってきた会社ほど有利になるということですから。つくり手の物語や、こだわりの理由を書いてきたことが、そのまま効いてくる。 検索エンジンのアルゴリズムを読む勝負より、よほど健全です。

【Shopify】AIが買う時代、あなたの商品は見つかるかの図解2

それでも、お客様は自分のもの

「またプラットフォームに乗るのか」と思われたかもしれません。私も最初はそう思いました。

でも調べてみると、ここが今までと決定的に違いました。AIチャネル経由で売れても、merchant of record は事業者のままです。つまり売主は自分。お客様との関係も、データも、自分の側に残ります。

注文はShopifyの管理画面に入ってきて、どのAIチャネル経由だったのかまで記録されます。ChatGPTから来たのか、Copilotからか、Google経由か。それが見える。

モールは、お客様を貸してもらっている場所だと私は思っています。今回のこれは、貸してもらうのではなく、新しい入口から自分の店へ連れてきてくれる形に近い。

今日からできることは、ひとつだけ

長く書きましたが、いま手を動かすとしたら、やることはひとつです。

商品データを整えること。

新しい仕組みを勉強する必要も、慌てて乗り換える必要もありません。説明文は、その商品を知らない人が読んで理解できるか。素材やサイズや使い方が書いてあるか。在庫と価格は正確か。

これは、AIが来る前からやるべきだったことでもあります。だから無駄になりません。

ちなみにShopifyのストアがなくても、AgenticプランでShopify Catalogに商品を載せる道も用意されています。他社カートの会社にも入口はある、ということです。

ただ、結局は同じところに戻ります。載せるデータがひどければ、どこに載せても選ばれません。

私も、この領域はまだ手探りです。毎週のように仕様が変わっていて、正直、追いかけるのが大変です。だから偉そうなことは言えません。

ただ、2001年に「ネットで物なんか売れない」と言われた場所に、私は出しました。あの判断だけは、間違っていなかったと思っています。

みなさんは、いまどう見ていますか。よかったら教えてください。

※この記事は2026年9月時点の情報です。UCPやAgenticプランは動きが速いので、最新の内容はShopifyの公式情報をご確認ください。

それでは、また次回。

書いた人

藤井玲(髭男社長)/アートトレーディング株式会社 代表取締役
2001年に自分が楽天へ出店したのが始まりで、ECの現場は25年。支援する側にまわって20年以上、 これまで200社以上のお手伝いをしています。Shopify Plus Partners。制作実績はShopifyだけで150サイトを超えています。 地方のメーカーや生産者のEC事業部として、自社ECの立ち上げから運営まで伴走しています。

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