【Shopify】新機能は150。触るのは3つでいい
みなさんこんにちは。アートトレーディングの藤井です。
前回は、予定を変えてscript tagの廃止について書きました。今日は元に戻して、Shopifyの新機能の話を。
さて、本日は、Shopify Editions について。半年に一度の大型アップデートです。今回から、Editionsが出るたびに同じやり方で取り上げていこうと思います。
それでは行ってみましょう。
「新しい機能、全部追えてますか?」
Editionsが出るたびに、焦っていました
正直に書きます。
Shopify Editions は半年に一度、まとめて新機能が発表されます。毎回150を超えます。今回のSpring '26も、公式の発表で150以上でした。2026年6月17日のことです。
私は毎回、これが出るたびに焦っていました。
全部把握しないといけないんじゃないか。取引先に聞かれたときに説明できなければ、支援会社として恥ずかしいんじゃないか。そう思って、全部に目を通そうとしていました。
でも、あるとき無理だと思ったんです。
150の機能を全部理解して、全部の使いどころを説明できる人は、たぶんいません。いたとしても、それは実際に店を回している人ではないと思います。現場には、そんな時間がありません。
必要になったものは、必要になったときに調べればいい。それで間に合います。
だからこのnoteでは、何を捨てて、何を知っておけばいいのかを書くことにしました。焦る必要はありません。私は、本当に売るために必要なところだけにスポットを当てます。
今回選んだのは3つです。すべて、AIの入口まわりでした。

1つめ:AIに何と打たれているかが、見えるようになった
管理画面に、AIチャネルの司令塔ができました。
ChatGPT、Microsoft Copilot、GoogleのAI Mode、Geminiアプリ、Shop。ここからの注文と売上と成約率が、ひとつの画面で見られます。どのチャネルが伸びていて、どこに手をかけるべきかが分かる。
そしてもうひとつ、検索の中身が見えるようになりました。自分の商品カテゴリでAIによく打たれている言葉。そのうち自分の商品が出ているもの、まだ出ていないもの。
前回の記事で、AI経由の流入を人間の流入と見分けられる事業者は23%しかいない、と書きました。その答えが、そのまま管理画面に載ったことになります。
追加費用はかかりません。今日開けば、もう見られます。だから私はこれを1つめにしました。
2つめ:売れていない理由を、Sidekickが教えてくれる
これも前回の続きです。
AIの会話には出ているのに、注文につながっていない商品がある。その商品について、何を直せばいいかをSidekickが言ってくれるようになりました。
商品名に仕様を足す。説明文を書き直す。埋まっていない属性を埋める。前回、米国の小売サイトでAIがいちばん読めていないのは商品ページだ、というAdobeの数字を紹介しました。その修正リストが、店ごとに出てくるということです。
ただ、ここは正直に書いておきます。
出てきた案をそのまま貼るのは、私はおすすめしません。何を直すべきかの指摘は的確ですが、どう直すかは商品を作った人にしか書けません。指摘は機械にもらって、文章は自分で書く。この分担がいちばん強いと思っています。

3つめ:商品データの渡し方で、成約が2倍変わる
公式の発表に、はっきりした数字がありました。
Shopify Catalog を通したAI検索は、スクレイプされたデータを使った場合の2倍の率で成約する、と。
意味しているのは単純なことです。AIに勝手に読み取らせるのではなく、こちらから正しい形で渡す。それだけで倍違う。前回「AIエージェントは人間のようにサイトを見ない」と書きましたが、その具体的な差がこの数字です。
公式は事例も出していました。あるブランドは3月にAIチャネルが総売上の3.2%を占め、別のブランドはAIチャネル経由の売上が前年比で20倍になったそうです。
ただし、これは2社の例です。どの店でもこうなるという話ではありません。そこは差し引いて読んでください。
今回は、見送っていいもの
ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。
POSがv11になって、複雑な会計が1分以上速くなりました。実店舗を持っている方には効きます。ただ、持っていないなら関係のない話です。持っていても、年末商戦の前に急いで入れ替えるものではありません。
Campaign Autopilot という、AIが広告キャンペーンを自動で回してくれる機能も出ました。面白いと思います。でも早期アクセスの段階ですし、何より、広告を自動に任せる前に「何にいくら使って、いくら返ってきたか」を自分で見られる状態のほうが先です。順番が逆になると、後で必ず困ります。
Shop PayがShopify以外のプラットフォームでも使えるようになりました。これはShopifyを使っていない事業者への話なので、今読んでいる方にはほぼ関係ありません。
SidekickがApple Watchから使えるようになった、という話もありました。面白いです。でも、これで売上は変わりません。
見送るというのは、要らないという意味ではありません。順番の話です。手が2つしかない以上、先にやることを決めないと、結局どれも中途半端になります。私はそれを何度もやりました。
半年に一度、3つだけ選びます
Editionsは年に2回です。次はおそらく12月ごろ。
これからは毎回、同じやり方で書きます。公式の発表を読んで、地方のメーカーや生産者にとって効くものだけを3つに絞る。基準も毎回同じにします。今すぐ効くこと。追加のお金がかからないこと。人を増やさずにできること。
そして毎回、見送っていいものも書きます。そちらのほうが、たぶん役に立つと思っているからです。
焦らなくて大丈夫です。150の新機能を全部知っている必要はありません。必要になったら調べればいいし、そのときは私が調べておきます。
この記事は2026年9月時点の情報で、対象は Spring '26 エディション(2026年6月17日発表)です。仕様は変わりますので、実際に触るときは公式の最新をご確認ください。
みなさんは、Editionsをどうやって追っていますか。全部見る派の方がいたら、どう時間を作っているのか、ぜひ教えてください。
それでは、また次回。