【Shopify】売上が落ちた理由、AIに聞けます

【Shopify】売上が落ちた理由、AIに聞けます

約3分文・藤井玲(髭男社長)
ShopifyEC×AI

みなさんこんにちは。アートトレーディングの藤井です。

前回はエージェンティックコマースの話をしました。AIが買う側に回るという話でしたが、今日は逆に、AIを売る側で使う話を。

さて、本日は、ShopifyのAIアシスタント「Sidekick」について。

正直、出た当初は「またAIか」くらいに思っていました。いまは考えが変わっています。

それでは行ってみましょう。

「AIに聞いても、一般論しか返ってこないでしょう?」

Sidekickは、あなたの店の中にいます

ここがすべてだと思っています。

ChatGPTでも他のAIでも、EC運営の相談はできます。でも返ってくるのは一般論です。当たり前で、あなたの店の数字を持っていないからです。

Sidekickは違います。Shopifyの管理画面の中にいるので、アクセス解析も、購入履歴も、在庫も、注文も、最初から全部入っている。しかもShopifyの仕様そのものも頭に入っています。

この2つを両方持っているAIは、いまのところ他にありません。外部のAIには、原理的に無理です。

【Shopify】売上が落ちた理由、AIに聞けますの図解1

「去年より売上が下がった理由は?」と聞いてみる

たとえば、こう聞けます。

去年から売上が下がった理由は? そしてそのためにはどうすればいい?

これで、原因と打ち手が返ってきます。こちらでレポートを組む必要も、指標を定義する必要もありません。

同じ調子で、こういうことも聞けます。

F2転換率の高い商品は? メルマガから購入される商品は?

普通なら、こういう数字を出すには集計の設計が要ります。どのデータをどう切るかを決めて、レポートを作って、ようやく答えが出る。その手前で止まっている会社を、私は数え切れないほど見てきました。

それが、日本語で聞くだけで出てくる。数字が苦手だと言っていた社長さんにこそ、触ってほしいところです。

Shopifyの仕様も、頭に入っています

もうひとつ、地味ですが効いているのがこれです。

「この設定はどこでやるのか」「この機能はどういう挙動なのか」。従来ならマニュアルを探すか、サポートに問い合わせるかでした。Sidekickはその場で教えてくれます。

これも、店の中にいるからできることです。汎用のAIに聞くと、それらしいけれど古い手順を答えてくることがあります。管理画面が変わっていて、そのメニューがもう無い、というのはよくある話です。

【Shopify】売上が落ちた理由、AIに聞けますの図解2

Flowとクーポンは、もう任せていい

実務でいちばん楽になったのは、この2つです。

Shopify Flow。 本来はうちのような、専門知識のあるスタッフがやっていた処理です。それを「こういうFlowを作って」と頼めば、代わりに組んでくれる。

第三者の検証記事を読んでも、Flowの作成はSidekickがもっとも安定して結果を出す領域だと評価されていました。私の実感とも一致します。

クーポンも同じです。 「こういう購入者向けに、1回だけ使えて、期限はいつまで」と条件を言えば、その通りに作ってくれます。割引の設定は条件の組み合わせが多くて、慣れていないと間違えやすいところです。

つまり、これまで人の手と知識が要った作業のうち、決まった形のあるものは、かなりの部分を渡せるようになってきました。

逆に、店の外のことは苦手です

正直に書いておきます。万能ではありません。

Sidekickが強いのは、あくまで店の中です。裏を返すと、店の外のことは弱い。

たとえばテーマのデザインやLiquidのコードには触れません。「トップページの見た目を変えて」はできない。Shopifyの外にあるツールのデータも見られません。

それと、税まわりの設定については、第三者の検証で回答が正確でないという指摘が出ています。制度は店の外にある正解なので、ここは人が確認したほうがいいと思います。

ただ、これは欠点というより守備範囲の話だと私は捉えています。店の中のことを聞く道具だと分かっていれば、外れは少ないはずです。

数字が苦手な人ほど、触ってほしい

Sidekickは全プランに標準で入っています。追加費用はかかりませんし、インストールも要りません。管理画面にもういます。

だから、まず試すコストがほぼゼロです。

私も、まだ使いこなせているとは言えません。便利な機能はまだたくさんありそうで、毎週のように何かが増えています。

みなさんはどう使っていますか。うまい使い方があれば、ぜひ教えてください。私も知りたいです。

※この記事は2026年9月時点の情報です。Sidekickの機能は更新が速いので、最新の内容はShopifyの公式情報をご確認ください。

それでは、また次回。

書いた人

藤井玲(髭男社長)/アートトレーディング株式会社 代表取締役
2001年に自分が楽天へ出店したのが始まりで、ECの現場は25年。支援する側にまわって20年以上、 これまで200社以上のお手伝いをしています。Shopify Plus Partners。制作実績はShopifyだけで150サイトを超えています。 地方のメーカーや生産者のEC事業部として、自社ECの立ち上げから運営まで伴走しています。

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