【Shopify】売上が落ちた理由、AIに聞けます
みなさんこんにちは。アートトレーディングの藤井です。
前回はエージェンティックコマースの話をしました。AIが買う側に回るという話でしたが、今日は逆に、AIを売る側で使う話を。
さて、本日は、ShopifyのAIアシスタント「Sidekick」について。
正直、出た当初は「またAIか」くらいに思っていました。いまは考えが変わっています。
それでは行ってみましょう。
「AIに聞いても、一般論しか返ってこないでしょう?」
Sidekickは、あなたの店の中にいます
ここがすべてだと思っています。
ChatGPTでも他のAIでも、EC運営の相談はできます。でも返ってくるのは一般論です。当たり前で、あなたの店の数字を持っていないからです。
Sidekickは違います。Shopifyの管理画面の中にいるので、アクセス解析も、購入履歴も、在庫も、注文も、最初から全部入っている。しかもShopifyの仕様そのものも頭に入っています。
この2つを両方持っているAIは、いまのところ他にありません。外部のAIには、原理的に無理です。

「去年より売上が下がった理由は?」と聞いてみる
たとえば、こう聞けます。
去年から売上が下がった理由は? そしてそのためにはどうすればいい?
これで、原因と打ち手が返ってきます。こちらでレポートを組む必要も、指標を定義する必要もありません。
同じ調子で、こういうことも聞けます。
F2転換率の高い商品は? メルマガから購入される商品は?
普通なら、こういう数字を出すには集計の設計が要ります。どのデータをどう切るかを決めて、レポートを作って、ようやく答えが出る。その手前で止まっている会社を、私は数え切れないほど見てきました。
それが、日本語で聞くだけで出てくる。数字が苦手だと言っていた社長さんにこそ、触ってほしいところです。
Shopifyの仕様も、頭に入っています
もうひとつ、地味ですが効いているのがこれです。
「この設定はどこでやるのか」「この機能はどういう挙動なのか」。従来ならマニュアルを探すか、サポートに問い合わせるかでした。Sidekickはその場で教えてくれます。
これも、店の中にいるからできることです。汎用のAIに聞くと、それらしいけれど古い手順を答えてくることがあります。管理画面が変わっていて、そのメニューがもう無い、というのはよくある話です。

Flowとクーポンは、もう任せていい
実務でいちばん楽になったのは、この2つです。
Shopify Flow。 本来はうちのような、専門知識のあるスタッフがやっていた処理です。それを「こういうFlowを作って」と頼めば、代わりに組んでくれる。
第三者の検証記事を読んでも、Flowの作成はSidekickがもっとも安定して結果を出す領域だと評価されていました。私の実感とも一致します。
クーポンも同じです。 「こういう購入者向けに、1回だけ使えて、期限はいつまで」と条件を言えば、その通りに作ってくれます。割引の設定は条件の組み合わせが多くて、慣れていないと間違えやすいところです。
つまり、これまで人の手と知識が要った作業のうち、決まった形のあるものは、かなりの部分を渡せるようになってきました。
逆に、店の外のことは苦手です
正直に書いておきます。万能ではありません。
Sidekickが強いのは、あくまで店の中です。裏を返すと、店の外のことは弱い。
たとえばテーマのデザインやLiquidのコードには触れません。「トップページの見た目を変えて」はできない。Shopifyの外にあるツールのデータも見られません。
それと、税まわりの設定については、第三者の検証で回答が正確でないという指摘が出ています。制度は店の外にある正解なので、ここは人が確認したほうがいいと思います。
ただ、これは欠点というより守備範囲の話だと私は捉えています。店の中のことを聞く道具だと分かっていれば、外れは少ないはずです。
数字が苦手な人ほど、触ってほしい
Sidekickは全プランに標準で入っています。追加費用はかかりませんし、インストールも要りません。管理画面にもういます。
だから、まず試すコストがほぼゼロです。
私も、まだ使いこなせているとは言えません。便利な機能はまだたくさんありそうで、毎週のように何かが増えています。
みなさんはどう使っていますか。うまい使い方があれば、ぜひ教えてください。私も知りたいです。
※この記事は2026年9月時点の情報です。Sidekickの機能は更新が速いので、最新の内容はShopifyの公式情報をご確認ください。
それでは、また次回。