お客様に安心と信頼を与え続ける、大ベテランディレクターの12年間
インタビュアー・編集 : ERINA SASAKI
まずは簡単な経歴を教えてください。
OTSUKI :はい。元々は関西の方で カタログ通販のグラフィックデザインを制作している会社に勤めてました。一応デザイン志望だったんだけど。で、何年かそこで頑張ってたけど、ちょっとあんまりデザインの才能がないなぁと思って一旦やめて上京しました。
上京した後に、なんだろうな、墨田区の方でニット縫製をしている会社が、インクジェットプリントするような新技術を導入していて、その会社に縁あって少し勤めまして、
そこでTシャツの魅力に取り憑かれて楽しみながら作ってるうちに、自分でもシルクスクリーンの機材を買って自宅でテストプリント作ったりまでできるようになったから、これで起業したいなぁと考えるようになったんです。
ERINA :起業しようとしてたんですね!?
OTSUKI :そうそう、で、先輩というか専攻ランナーの人がいたからその人のところに勉強しに行っていたりとかして、結構楽しんでたんですよね。
で、アピールするにはやっぱりホームページとかないとなってことで、独学でホームページを作り出したのが、この業界に足を踏み入れたきっかけとなりました。
ERINA :へぇ~意外な経歴。じゃあTシャツは自分で作って売り出したりしていたんですか?
OTSUKI :いや、友達から依頼受けて作ってました。デザインデータもらって作ってあげて。
自分の訓練にもなるからお金いらないよって。
アートトレーディングに入社したきっかけは?
OTSUKI :その墨田区の会社に勤めながらやってたんですけど(Tシャツ制作を)、将来的には起業したいなという気持ちが広がっていって、ホームページを頑張って作りましたね。
その時はコーディングとかも全然できないからホームページビルダーとかいうソフトの簡単なやつを買って、できる範囲で構築してサーバーに上げるまでとかやっていました。
そうこうしてるうちに、今の社長とひょんなことで知り合って僕の作品を見てもらう機会があったんですね。
僕が作ったホームページを見せたら、その時はふ~んって感じで、なんかポーカーフェイス(笑)みたいな感じで何も言ってくれなかったんだけど、その時名刺を貰っていてしばらく経ったあと連絡が来て「ちょっとうちに来てくれない?」って感じで誘われて、アートトレーディングに入社しました。
最初はコーダーとして入社したと聞いていますが、ディレクターをすることになったきっかけは?
OTSUKI :ちょうどお話をいただいた時、コーダーさんが辞めたばかりだったようで。
ただ1週間納期の案件があったみたいで「コーディングできるならとりあえず来てくれ」みたいな今では考えられないけど、初出社していきなりコーディング作業をやり始めました笑。
で、当時は大手芸能プロダクションとあるLP制作のお仕事があって、そのコーディングをしばらくやってたんですが、小さい会社だったからコーディングだけやっていればいいとかそんな雰囲気でもなく、その大手プロダクションも当時のデザイナーが自分で打ち合わせに行ってヒアリングしてまとめて管理するようなディレクション業務もされていました。
当時は、ディレクター兼コーダー、ディレクター兼デザイナー、楽天モール運営兼ディレクターみたいな感じでみんなディレクターをやるっていう形だった。
まぁ僕は接客はあまり得意ではないのですが、、やらないと回らないのでやらざる負えなかったことがきっかけです笑
あの、今はYoutubeとかSNSでみんなやっているようなリアルタイム動画配信の先駆けみたいな仕事もしていて。
そんなサービスを開発した会社とうちが組んで色んな企画のディレクションもやっていました。
ERINA :今のところECが出てこないんですけど大丈夫そ?笑
OTSUKI :!笑 ECでは東京デリカさんなどはその頃からご支援させていただいていたし、当時はECだけでなくWEB系もやっていたというだけで、その頃からECの自社サイト制作のお仕事がどんどん増えていった感じです。
密着動画から約2年、あの時から会社の状況もかなり変化しましたが、大槻さん自身は何か変化したことはありますか?
※2年前の密着動画はページ下部に設置してありますので是非ご覧ください♪
OTSUKI :ちょうど2年前くらいに新たなMVVができて、会社の大変革が起こったじゃないですか。
今まで以上にクライアントの「売れる」に追及したコンサルをしていくという。
その頃に、コーダーをお願いしていた下請けさんが不安定な時期があったんですね。
で、しばらくディレクター業に専念できる環境ではあったんだけど、そうも言ってられなくなって、また自分で作業もやらないといけないなと。
なので過去のナレッジも引っ張り出して、もう1回プレイヤー慣れしておこうと感じました。
なのでディレクターはもちろんだけど、技術面でも磨き続ける必要があるなと再認識させられた2年間って感じです。
まあ特にShopifyは本当に半年や数ヶ月レベルでアップデートしたり、インターフェイスもコロコロ変わるから情報のキャッチアップも常に必要だと感じました。
弊社のミッションとして「もっと、売れる体験を。」がありますが、大槻さん自身は体現していると感じますか?
OTSUKI :僕は基本的に運営チームではなく、制作が多いのでクライアントの売上を上げていくというよりは、売れるレールに乗っけるために売れる器や環境を用意するっていう役割が多いです。
いざ、運営チームに任せるとなった時に、見た目だけかっこいい、美しいサイトとか、動線が複雑で買いづらいとか、集客の工夫もされてないとか、そんな独りよがりなサイトにならないように注意していますね。
なのでリリース後のSEO効果も考慮に入れるとか、チェックアウトへの導線とか、細かいところだとカートボタンの位置とか。
あと、作る上で忘れがちなイベント企画を考えて作っているか、というところを心がけています。
ERINA :直接売上を上げていく、というわけではないけど、売れる体験をするための家作りをしっかりされてるのですね。
OTSUKI :はい、見栄えとかに拘りがちだけど、結局は買ってもらわないといけないんだから、そこのハードルを如何に下げるかってところに拘ってる感じです。
ERINA :もうMVVが新しくなって2年も経つんですね~(遠い目)
OTSUKI :早いですよね~(遠い目)
ECディレクターとして大切にしていることは?
OTSUKI :それはもう、お客様とのコミュニケーションを疎かにしない!ってことですかね。
やっぱりクライアント第一なので、クライアント目線でこの人に任せて安心だな、頼りたいなっていう存在になってたらいいかなと思うんですよ。
動画の時も同じようなこと言ってたけど、そこは変わらずお客様を安心させるのが一番大事ですね~。
一番良くないのは放置ですよね。
こっち都合でお客様を不安にさせてしまうこと。
だから当たり前だけどコミュニケーションを繋げて、色々アイデアを出して、一緒に解決に繋げるために、一緒に考えていくっていうのは大事にしています。
様々な角度から最適な提案をして、お客様にもっともより良い選択になるような誘いができれば理想的かなって思っています。
だから、あまり出来ないとか分かんないですねとか、こっちが楽になるような回答はしたくない。
お客様を不安にさせてしまうからね。
ERINA :そこで大槻さんのあの名言が出たんですね?
OTSUKI :なんでしたっけ笑
出来ないとは言いたくない。
OTSUKI :門前払いみたいなね。いや、大概できないんですよ。
出来ないんですよって言うのは簡単ですよ。でも、僕の場合はしっかり考えて、代替え案は必ずあるから数パターンご提案するようにしています。
お客様もその環境の中で解決を求めてるわけだから、その中で最適解を出してあげるのが大事だと思います。
成果が出たな!と思うのはどんな時?
OTSUKI :うーん、これは制作後に運営プランとか継続案件をいただけた時だと思います。
制作のみのお客様の場合、納期があって、納品したら一旦そこで関係は終わると思うんだけど、そこからすぐでも半年後でも1年後でも、もう1回お願いしたいってお話をいただくと成果出たって感じる。
ERINA :うんうん、それは信頼してくれてる証拠ですもんね。頼りたいと思っていただけた。
確かに大槻さんは制作が主なんで、売上どうこうよりもそういったことが大きいですよね。
OTSUKI :そうそう。お客様の満足度はそういったことでしか分からないから。
会員設定とかキャンペーンクーポンとかいわゆるオプションカスタムとか、そういったことをやっていたとしても、結果が出るのはその先、
お客様、そしてエンドユーザーに刺さるかどうかってのは、その先ですからね。
ERINA :最近、既存のお客様からの引き合いとか、ご紹介とか増えてきたし、継続案件もよくいただくようになってきましたよね!
OTSUKI :嬉しいですよね。
自分がアートの社員じゃなく、客観的にアートを他に薦める場合はどんな魅力を話しますか?
OTSUKI :うーん、そうですね。ディレクター陣を見てて思うのは面倒見がいいんですよね。
いろんなEC運営会社があると思いますが、エビデンスが~とか数値とか証拠とか、そういうのが大事!っていう会社もよくありますが、私たちはどちらかと言うと良くも悪くも臨機応変に右脳で動く人が多い。
困ってるお客様をなんとかしてあげたい!っていう形で動くディレクターが多いから、いい意味でも悪い意味でも人間臭くていいですよね。
ERINA :たしかにみんな課題に対して諦めずに必死に動いてますもんね。
OTSUKI :そう、フットワークも軽いから、本来やってないポップアップストアで販売もします笑。
ERINA :ではどんなお客様に合ってると思いますか?
OTSUKI :数値分析とかを細かく出して欲しい、みたいなところよりは、右も左も分からないからとにかく教えて欲しい、お願いしたいっていうお客様に合ってると思います。
あとは意外と大手企業とも合ってると思います。0→1とか1→10にしたいお客様にはアートはいい会社だと思います。
大槻さん自身の魅力はなんですか?
OTSUKI :これ難しすぎる笑
人を分析するならできるけど、自分はな~。
ERINA :自分を売り出すとしたら。
OTSUKI :ん~あんまり頭は良くないし、どちらかと言うとどんくさいし…笑
まあ、あれかな、僕も面倒見がいいですかね。
困ってることに関しては何がなんでも解決してあげたい精神。
それくらいしかないと思います。
ERINA :私的にはあれですけどね。
1の質問に対して10で返してくれるところ。
とにかく丁寧に教えてくれるので、クライアントからもその辺りかなり好評かと。
OTSUKI :そうなんだ、意識してなかった笑
自分じゃ分からないですね~ではそれで!
では、最後に一言!
困ったことや不安なことがあれば、どんな些細なことでも遠慮せずに聞いてください!
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