Shopify POSとは?連携方法やメリット、料金もご紹介!
実店舗とECストアの在庫や売上を同時に管理したい!という店舗の要望に応えるためにShopifyが開発した「Shopify POS」をご存じでしょうか?今回はShopify POSについて、メリットや導入の流れを解説します。
目次
Shopify POSとはShopify POSを利用する3つのメリットShopify POSの料金Shopify POSを利用する際の注意点Shopify POSの連携方法Shopify POSでの顧客情報の作成方法まとめ
Shopify POSとは
Shopify POSはShopifyストアと連携したPOSシステムです。POSシステムとは、販売時点情報管理システムの略で、商品が実際に売れた時点での情報やデータを取得して管理する仕組みのことです。コンビニをはじめとして様々な小売店で導入されているシステムです。
Shopify POSは、ECプラットフォームであるのにも関わらず、実店舗の管理も可能にするというシステムです。オフライン、オンライン両方の在庫や売上を管理することができ、業務の効率化につながります。現在、Shopify POSはアプリ版があり、モバイル端末での管理が可能になっています。
2017年に日本に上陸したShopifyですが、Shopify POSについても日本向けの対応が進んでおり、日本でも不自由なく使用することが可能です。ただ、日本では直接連携できる外部決済サービスが存在しない点には注意が必要です。そのため、日本ではShopify POSを利用しキャッシュレス決済のデータを反映させる際には、Shopify POSと決済サービスの端末の両方で操作を行い、データを同期させる必要があります。
Shopify POSを利用する3つのメリット
実店舗の情報とECサイトの情報の連携が可能
Shopify POSはオンラインとオフラインの売上管理を同時に行えるため、どこでも販売を開始することができます。販売場所によって、売上や在庫管理の準備をすることなく全て一元管理できるため、余計な手間を省略できます。
加えてShopifyPOSでは実店舗の顧客情報もデータ化記録することができるのため、ECサイトの顧客情報と一括管理することでユーザーニーズの分析が行いやすくなります。
このことからShopify POSは、より効果的な施策や戦略を立てるのにも役立ちます。
バーコードによる商品管理が可能
Shopify POSアプリは、スマホやタブレットのカメラを使用して、バーコードの読み取りが可能になっています。事前に商品情報をShopifyの管理画面からバーコードに登録しておきます。そうすることで、販売時にバーコードを読み取るだけで、商品内容と値段を表示することができます。
在庫管理が一括で可能
Shopify POSの導入により、在庫管理のための工数を削減できます。例えば、実店舗で販売されたものは自動で在庫数が減るため、売れていない場合はECの方に在庫を商品を回すことができ、実店舗でたくさんの注文が入った場合はすぐにオンラインの在庫を実店舗に回すことができます。在庫がなくて、お客様にキャンセル注文をお願いするなどという事態を避けるためにも在庫管理の最適化を目指しましょう。
Shopify POSの料金
Shopify POSは、Shopifyのいずれのプランでも追加料金不用でほぼすべての機能を利用することができます。つまりすでにShopifyでECサイトを運営している場合、そのままの利用料金でShopify POSの機能を利用できるということです。
加えて月額9USドルで利用可能なShopify Liteという簡易プランでも、Shopify POSの機能の利用が可能です。
追加料金なしでほぼ全ての機能を利用可能
ShopifyPOS機能はShopifyのどのプランを利用していても追加料金なしでほぼ全ての機能を利用することができます。つまり、Shopifyでオンラインストアを運営している場合、そのままの利用料金でShopifyPOS機能を利用できるということです。
しかし、ギフトカード機能に関してはスタンダードプラン以上でないと利用できないので注意が必要です。
キャッシュレス決済利用の場合には利用料金が必要
ShopifyPOS機能には、決済機能はありません。そのため、実店舗で商品を販売する際にキャッシュレス決済を利用したい場合には別途外部の決済サービスを併用する必要があります。そのため、決済サービス利用料や決済手数料が発生するため、この点は頭に入れておく必要があります。
Shopify POSを利用する際の注意点
多くのメリットが存在するShopify POSですが、一方で使用する際に気を付けなければならないことも存在します。それは日本では直接連携できる外部決済サービスが存在しないという点です。
以下ではこちらについて詳しくご説明いたします。
直接連携できる外部決済サービスが存在しない
一般的なPOSシステムでクレジットカードなそのキャッシュレス決済に対応する場合は、カードリーダーなどそのPOSシステム専用の決済端末で直接POSシステムと連携し処理を行います。
しかし、Shopify POSの場合はアメリカとカナダでの利用者以外直接連携できる外部決済サービスやハードウェアが存在しません。
つまり日本でShopify POSを利用しキャッシュレス決済のデータを反映させるときには、Shopify POSと決済サービスの端末の両方で操作を行い、データを同期させる必要があります。
一見デメリットのようにも見えるこちらの特徴ですが、直接連携できる決済サービスがない分どのような決済サービスにも対応することができるというメリットでもあります。
Shopify POSの連携方法
Shopify POSの導入の流れを簡単に解説していきます。
①Shopify POSのアプリのインストール
Shopify POSを利用する端末にアプリをインストールします。アプリはIOSとAndroidの両方に対応しています。はじめにメールアドレスの登録とパスワードの設定が必要になります。
②Shopifyの販売チャネルに追加
Shopifyの管理画面の左サイドにある「販売チャネル」の追加を選択します。ウィンドウに表示されたPOS を選択し、「+」ボタンをクリックして追加します。左サイドにPOSが出現したら、販売チャネルの追加は完了しています。
③ストアに商品を追加する
ストアに商品が追加されていない場合はストアに商品を追加します。商品の設定を終えたら、商品の販売チャネルの設定にPOS を追加します。
④税金の設定
商品の追加後に税金の設定をします。ホーム画面の設定から「ロケーション」を選択し、ストアの所在地を登録します。ストアの所在地を変える場合は、「ロケーションを追加する」から変更します。
そして、「設定」にある「税金」をクリックし、税の地域を選択します。日本国内でのストアであれば、10%と設定します。ただし、商品によっては独自の税率がかかり、手動で調整する必要があります。例えば、食品のテイクアウトなどにかかる軽減税率や酒税やたばこ税です。その場合は「税の優先適用を追加する」を選択して、商品ごとの税率を入力すれば大丈夫です。
Shopifyが税金の申告や納付を自動でやってくれることはないため、キチンと自分で設定する必要があります。ただし、Shopifyは税の計算とレポート機能を持ったアプリを提供しています。税金管理に不安のある方はぜひ導入しておくべきアプリです。
⑤Shopify POSハードウェアの設定
実店舗でPOSチェックアウト用のハードウェアを必要とする場合はまず初めにShopify POSに対応しているかどうかを確認します。ハードウェアはクレジットカード決済を行うためのカードリーダーなどです。
キャッシュレジスターや領収書プリンターなどをPOSに追加する場合は「スタンダードプラン」以上のプランであることが必要であることも押さえておきましょう。対応しているカードリーダーは以下のヘルプから確認してください。
参照:Shopify ヘルプ カードリーダー
⑥テスト注文
ハードウェアが届いたら、POSアプリから設定します。その後にテスト注文を行い、一連の取引を正常に完了できるか確認します。取引が正常に完了することを確認したら、実際に実店舗での利用を開始してみましょう。
Shopify POSでの顧客情報の作成方法
先ほどもご紹介したように、Shopify POSで顧客情報の管理を行うことができます。Shopify POSで管理することのできる顧客情報の項目は以下の通りです。
- 氏名
- 電話番号
- メモ
- 配送先住所
- マーケティング情報の受領に関する顧客の希望
- 顧客が免税かどうかの情報
- お客様タグ
Shopify POS顧客情報を登録する手順は以下の簡単な4ステップで行うことができます。
- Shopify POSアプリを起動し、「お客様を追加する」をタップする
- 「新しいお客様を追加する」をタップする
- 顧客の詳細を入力する(顧客氏名の入力は必須です)
- 「保存」をタップする
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はECと実店舗の売上と在庫を一元的に管理することができるShopify POSについてそのメリットや導入の流れについて紹介させていただきました。今までは実店舗だけの販売だったけれど、ECでの販売も始めたいという方や、実店舗とECサイト在庫管理に手間を感じていた方は、この機会にShopify POSの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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