ECサイトでのクーポン活用方法!メリットや発行方法を解説!
ECサイトでクーポンを発行するメリットは?どうやって発行すればいいの?と気になっていませんか。
ECサイトでクーポンを発行するメリットは、以下の5つになります。
・売り上げ拡大につながる
・新規顧客獲得ができる
・顧客ロイヤルティの向上につながる
・データ収集が可能になる
・競合との差別化につながる
またECサイトでクーポンを発行するには「ASPカートのクーポン機能を使う」「各モールのクーポン機能を使う」「SNSのWEBクーポン機能を使う」「クーポン作成ツールを使う」といった方法があるため、記事内で詳しく解説していきます。
なおこの記事では、他にも「ECサイトのクーポンで設定するべき項目」や「ECサイトにクーポンを導入する時の注意点」「導入事例」などを紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
01.ECサイトのクーポンとは?02.ECサイトでクーポンを発行するメリット03.ECサイトでクーポンを発行する方法04.ECサイトのクーポンで設定するべき項目05.ECサイトにクーポンを導入する際の注意点06.ECサイトクーポン導入事例まとめ
ECサイトのクーポンとは?
ECサイトのクーポンとは、オンラインショッピングで利用できる割引や特典を提供するコードやバウチャーのこと。
顧客は、クーポンコードを入力することで、商品の価格や送料の割引を受けることができます。クーポンは、新規顧客獲得、リピート購入の促進、在庫処分などの目的で発行されることが多く、期間限定や対象商品限定などの条件が設定し、発行することが可能です。
ECサイト運営者にとって、クーポンは顧客満足度を向上させるだけでなく、売上や利益の増加にも寄与する施策となるため、有効活用しましょう。
ECサイトでクーポンを発行するメリット
ECサイトでクーポンを発行するメリットは、以下の5つになります。
・売り上げ拡大につながる
・新規顧客獲得ができる
・顧客ロイヤルティの向上につながる
・データ収集が可能になる
・競合との差別化につながる
それぞれ見ていきましょう。
売り上げ拡大につながる
ECサイトにクーポン機能を導入する1つ目のメリットは、売り上げ拡大につながるということです。
具体的に言うと、ECサイトで割引クーポンを提供すると、消費者は特定の商品やサービスをお得に購入できると感じ、購買意欲が向上します。また期間限定のクーポンなどを提供することで、購入の決断を早めるきっかけになると言えるでしょう。
また割引クーポンは、EC運営における様々な場面で、売り上げ拡大の一助となることが期待できます。ここから詳しく見ていきましょう。
◆新商品の販促ができる
ECサイトにクーポン機能を導入することで、新商品の販促を効率的に行うことが可能になります。
というのも、新商品に対して割引クーポンを提供すれば、消費者は失敗のリスクを抑えつつ、新しい商品を試すきっかけを得ることができるから。
特に化粧品やサプリメントなど、使ってみないと効果がわからない新商品へのクーポン施策は効果絶大でしょう。
◆在庫を売り切りたい時にも有効
ECサイトのクーポン機能は、在庫を売り切りたい時にも有効活用することができます。
特にアパレルECなど、季節の変わり目やファッショントレンドの移り変わりにより、在庫を迅速に回転させることが重要とされる業界ではクーポンを有効活用していきましょう。
例えば季節の終わりに、在庫を抱えた商品に対して割引クーポンを提供し、消費者へお得感を与えることで、購入を検討するきっかけを作ることが可能です。
また、過去のシーズンのアイテムや在庫が多いサイズ、カラーなどに特別な割引クーポンを適用することで、購入意欲を刺激するのも良いでしょう。特に、価格に敏感な消費者にとっては、割引クーポンの存在が購入の決断を後押ししてくれます。
◆アップセル・クロスセル販売にも◎
クーポン機能をECサイトに導入することで、商品のアップセルやクロスセルの促進につながるというメリットがあります。
アップセルとは、顧客により高価な商品やバージョンを購入してもらう戦略のこと。一方、クロスセルは、顧客に関連する別の商品を購入してもらう戦略のことです。
まずクーポンを利用してアップセルを促す方法として、高額商品に適用される割引クーポンを提供する方法が挙げられます。これにより、消費者は通常よりも手頃な価格で高品質の商品を手に入れることができ、購入意欲が刺激されます。結果として、商品の価値を高め、利益率を向上させることができるでしょう。
次にクロスセルを促進するために、購入した商品と関連性の高い別の商品に対してクーポンを提供することが効果的です。例えば、顧客がシャツを購入した場合、そのシャツに合うパンツやアクセサリーに割引クーポンを適用することで、消費者は追加の商品を購入する可能性が高まります。また「2点以上購入で10%オフ」といったクーポンは、顧客により多くの商品を買う動機を与え、カート内の商品数を増やすことができるでしょう。
このように、クーポン機能を導入することで、アップセルやクロスセルの戦略を効果的に実行することができ、顧客の購買意欲を高め、売上を拡大することが期待できます。
◆カゴ落ち対策になる
ECサイトにクーポン機能を導入することで、「カゴ落ち」対策にも効果が期待できます。
カゴ落ちとは、消費者が商品をカートに入れたものの、最終的に購入を完了せずに離脱してしまう現象のこと。カゴ落ちが起きてしまう原因は様々ですが、「一旦カートに商品を入れてそのまま購入を忘れてしまった」「購入金額の合計が思ったより高かった」といったケースもあります。
そのため、メールやSNS広告などを通じて、カゴ落ちした消費者に限定クーポンを届けることで、再度購入意欲を喚起し、購入につなげるよう努めましょう。
新規顧客獲得ができる
ECサイトにクーポン機能を導入することで、新規顧客獲得の効果も期待できるでしょう。
クーポン機能を利用して、新規顧客が初回購入時に割引を受けることができると、購入の敷居が下がり、そのECサイトを試してみるきっかけになります。また、一度利用した顧客が満足すれば、リピート購入や口コミによる拡散効果が期待できます。
さらに、クーポンや割引を用意することで、新規顧客がECサイト内の他の商品やサービスにも興味を持つ可能性があり、それが売上拡大やブランド認知の向上に繋がります。このように、クーポン機能の導入はECサイトにとって新規顧客獲得に大きなメリットをもたらすでしょう。
◆会員登録に誘導すれば今後のマーケティング施策にも有効
さらに新規顧客がECサイトを利用する際に、会員登録を促すことが重要です。
会員登録を行うことで、顧客の購買履歴や興味・関心を把握しやすくなり、それを元にしたパーソナライズされたマーケティング施策を展開することができるからです。
例えば、会員登録を行った顧客に対して、定期的にニュースレターやメールマーケティングを行うことで、新商品の紹介や限定セールの案内など、引き続きECサイトを利用してもらうきっかけを提供することができるでしょう。
顧客ロイヤルティの向上につながる
ECサイトにクーポン機能を導入することで、顧客ロイヤルティの向上につながるというメリットがあります。
顧客ロイヤルティとは、顧客があるブランドやサービスに対して継続的な関心や好意を持ち、リピート購入や推奨を行うことです。
クーポン機能を利用することで、顧客に特別な取り扱いやお得感を提供できます。これにより、顧客はそのECサイトに良い印象を持ち、将来的にも継続して利用したいと考えるようになります。また、定期的にクーポンや割引を提供することで、顧客がECサイトを頻繁に訪れる機会が増えることが期待できるでしょう。
さらに、顧客が特定の商品やサービスに対してクーポンを利用することで、その商品やサービスへの満足度が向上し、ロイヤルティが高まります。これは、顧客がその商品やサービスに対して、より良い価格で手に入れたと感じることで生じる効果です。
◆パーソナライズされたサービスを提供できる
またECサイトにクーポン機能を導入すると、顧客の特性ごとにパーソナライズされた情報やサービスの提供が可能になり、顧客ロイヤリティの向上が期待できます。
というのも、クーポン機能を活用すると、顧客の購買履歴や閲覧履歴などのデータを収集・分析し、それに基づいて個々の顧客に適切なクーポンや割引を提供することができるから。これにより、お客様それぞれの好みや興味に合ったお得な情報をメルマガなどで配信することができ、顧客の購入意欲が高めることが可能になります。
また、顧客が誕生日や記念日などの特別な日に、限定クーポンやプロモーションを受け取ることで、サービスのパーソナライズを実感できます。
◆優先的な情報提供ができる
またECサイトにクーポン機能を導入することで、「優先的な情報提供ができる」というメリットがあります。
これは、特定の顧客や会員に対して、新商品の情報や限定セールの案内など、一般の顧客よりも先に情報を提供することができるという意味です。
このような優先的な情報提供によって、顧客はECサイトからの情報に対して期待感や興味を持ち続け、継続的にサイトを訪れることが期待できます。また、顧客が得られる情報や特典が他の競合サイトと比較して優れていると感じることで、顧客満足度が向上し、リピート購入や口コミによる拡散が促されます。
さらに、新商品のローンチやセールイベントの際に、事前に情報を提供することで顧客に興味を持ってもらい、購入意欲を喚起することができるでしょう。
データ収集が可能になる
ECサイトにクーポン機能を導入することで、データ収集が可能になります。
それにより、「顧客の購買傾向の把握」や「適切な在庫管理」、「施策に対する効果測定」も可能になるでしょう。それぞれ詳しく解説していきます。
◆顧客の購買傾向の把握ができる
ECサイトでクーポンを発行することで、顧客の購入時期や頻度、購入金額などの傾向を把握することができます。
これにより、ECサイトはタイムリーなプロモーションやセールを企画し、顧客の購入意欲を最大限に引き出すことができるでしょう。
また顧客の購買傾向を分析することで、商品の適切な価格設定を行うことができます。例えば、顧客が特定の価格帯の商品を好むことがわかれば、その価格帯に合わせたクーポンや割引を提供するのがベストでしょう。
◆商品の在庫管理にも役立つ
また顧客の購買傾向を理解することで、需要のある商品を適切に在庫確保し、売上機会の損失を防ぐことができます。
また、人気のない商品に関しては、在庫を減らすことで無駄を減らすことができます。
◆効果測定ができる
ECサイトにクーポン機能を導入することで、「効果測定ができる」というメリットがあります。クーポン機能を利用することで、マーケティング施策の効果を具体的な数値で把握し、改善や最適化に役立てることができます。
クーポン機能を活用して効果測定を行う際には、以下のような指標が重要となります。
クーポンが発行された後、どれくらいの顧客がそれを利用して購入に至ったかを示す指標です。高い使用率は、クーポンが顧客にとって魅力的であることを示します。
【売上増加】
クーポンを利用した顧客による売上の増加分を計測し、その効果を評価します。売上増加が大きいほど、クーポンが効果的であることを示します。
【顧客獲得コスト(CAC)】
クーポンを活用して獲得した新規顧客1人あたりにかかったコストです。CACが低いほど、効果的なクーポン戦略が展開されていると言えます。
【リピート率】
クーポンを利用した顧客が再度購入を行う割合です。高いリピート率は、顧客が満足しており、クーポンによってリピート購入が促されていることを示します。
これらの指標を用いて効果測定を行うことで、ECサイトはクーポン戦略の効果を定量的に評価し、より効果的な施策を展開することが可能です。また、効果測定によって得られたデータは、今後のマーケティング戦略の改善や最適化に役立ちます。
競合との差別化につながる
ECサイトにクーポン機能を導入することで、競合他社との差別化につながるというメリットがあります。
なぜなら、クーポン機能を活用することで、他社にはない独自のプロモーションや割引を提供することが可能になるからです。
例えば、限定的なクーポンやタイムセール、特定の商品に対する割引など、他社とは異なる取り組みを行うことができます。
また、クーポン機能を利用して顧客とのコミュニケーションを強化することも可能です。顧客に対してパーソナライズされたクーポンやお得情報を提供することで、顧客満足度を高め、他社との差別化を図ることができます。
さらに、他社との差別化を図るために、クーポン機能を組み合わせた独自のマーケティング戦略を展開することもできます。例えば、顧客が友人を紹介すると、両者にクーポンが提供されるようなリファーラルプログラムを実施することで、新規顧客獲得にも効果的でしょう。
ECサイトでクーポンを発行する方法
ECサイトでクーポンを発行する方法は、以下の通りです。
・ASPカートのクーポン機能を使う
・各モールのクーポン機能を使う
・SNSのWEBクーポン機能を使う
・クーポン作成ツールを使う
それぞれ見ていきましょう。
ASPカートのクーポン機能を使う
ECサイトにクーポン機能を導入する方法として、利用中のASPカートのクーポン機能を使うという方法があります。
ASPカートとは、ECサイトに必要な基本機能が備わったショッピングカートプラットフォームのこと。「shopify」「makeshop」「BASE」「STORES」などが有名です。
以下では、それぞれのASPカートでクーポン機能を利用する方法を見ていきましょう。
◆shopifyの場合
shopifyでクーポン機能を使う方法は、以下になります。
1.Shopify管理画面にログインします。
2.左側のメニューから「ディスカウント」または「Discounts」を選択します。
3.右上の「ディスカウントを作成」または「Create discount」ボタンをクリックします。
4.ディスカウントタイプを選択します。(パーセンテージディスカウント/金額ディスカウント/送料無料)のオプションがあります。
5.クーポンコードを作成します。これは顧客がチェックアウト時に入力するコードです。独自のコードを入力するか、または「コードを生成」または「Generate code」ボタンをクリックして自動的に作成されたコードを使用できます。
6.ディスカウントの詳細を設定します。例えば、割引率や適用条件、有効期限などです。
必要に応じて、(最低注文額/1人あたりの使用回数制限/特定の商品やコレクションへの適用/特定の顧客グループへの適用)のオプションを設定できます。
7.「保存」または「Save」ボタンをクリックして、クーポンを作成します。
顧客がチェックアウト時にクーポンコードを入力すると、適用された割引が反映されます。
◆makeshopの場合
makeshopでクーポン機能を利用する方法は、以下になります。
1.MakeShop管理画面にログインします。
2.メニューから「イベント・企画」を選択します。
3.「クーポンの設定」をクリックします。
4.画面上の「新規作成」ボタンをクリックします。
5.クーポン券の設定を入力します。(クーポン名/クーポンコード/クーポン種類(パーセンテージ割引、金額割引、送料無料など)/適用条件(商品単位、合計金額など)/割引額や割引率/有効期間/使用可能回数/対象商品やカテゴリ/対象顧客グループ)の項目を設定できます。
6.全ての設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックしてクーポンを作成します。
顧客がチェックアウト時にクーポンコードを入力すると、適用された割引が反映されます。クーポンの運用状況は管理画面から確認することができます。
◆BASEの場合
BASEでクーポン機能を利用する方法は、以下になります。
1.BASE管理画面のApp一覧ページから「クーポン App」をインストール
2.インストールできたことを確認し、「クーポンを作成する」ボタンをクリック
3.クーポン名、クーポンコード、割引方法を設定
4.任意で有効期間やその他のオプションを設定
5.「作成する」ボタンを押す
商品購入時に、設定されたクーポンコードを入力することで、商品の値引きが適用されます。
◆STORESの場合
STORESでクーポン機能を利用する方法は、以下になります。
1.STORESの管理画面にログインする
2.「機能を追加」からクーポン機能をONにする
3.クーポンのボタンをクリック
4.「クーポンを作成」のボタンをクリック
5.クーポン名・クーポンコードを登録
6.「内容」からクーポンの種類とオプションを登録
7.保存ボタンを押して完了!
各モールのクーポン機能を使う
ここでは楽天市場やAmazon、ヤフーショッピングでクーポンを発行する場合の方法を紹介していきます。
◆楽天市場の場合
楽天市場では、
・メルマガやキャンペーンページなどを通してユーザーに配布する「配布型クーポン」
・商品を購入したユーザーに配布する次回以降利用できる「サンキュークーポン」
などのクーポン機能が用意されています。それぞれのクーポンの設定方法は以下の通りです。
▪配布型クーポン
楽天市場の配布型クーポンを設定する手順を説明していきます。
1.RMSの「店舗設定」から「クーポン設定」をクリック
2.クーポン情報設定内の「クーポン(配布型)」をクリック
3.「新規登録」から、「クーポン(配布型)を新規登録する」ボタンをクリック
4.「クーポン(配布型) 新規登録入力フォーム」の各項目を入力または選択して、「登録する」ボタンをクリック
▪サンキュークーポン
楽天市場のサンキュークーポンを設定する方法は、以下の通りです。
1.RMSの「店舗設定」から「クーポン設定」をクリック
2.クーポン情報設定内の「サンキュークーポン(自動付与型)」をクリック
3.「新規登録」から、「サンキュークーポンを新規登録する」ボタンをクリック
4.「クーポン(配布型) 新規登録入力フォーム」の各項目を入力または選択して、「登録する」ボタンをクリック
◆Amazonの場合
Amazonでクーポンを設定する方法は、以下の通りです。
1.Amazon Seller Centralにログイン
2.メニューから「広告」または「Advertising」を選択し、その中にある「クーポン」または「Coupons」をクリック
3.「クーポンの作成」または「Create a new coupon」ボタンをクリック
4.クーポン対象の商品を選択します。商品のASINやSKUを入力するか、検索機能を使用して商品を見つけ、選択する
5.「クーポンの設定」または「Coupon settings」セクションで、【クーポンタイプ(パーセンテージ割引、金額割引)/割引額や割引率/予算/クーポンの開始日と終了日/顧客がクーポンを利用できる回数】を設定
6.全ての設定が完了したら、「確認」または「Review」ボタンをクリックして、クーポンの詳細を確認する
7.問題がなければ、「クーポンの登録」ボタンをクリックしてクーポンを作成する
顧客が商品詳細ページでクーポンを適用すると、割引が反映されます。クーポンの運用状況はAmazon Seller Centralの「クーポン」ページから確認することができます。
Amazonでは、プライムデーなどの大型セール期間中に、特別なクーポンや割引が提供されることがあります。こうしたキャンペーンに参加することで、さらに販売を促進することができます。参加方法は、Amazon Seller Centralの案内に従って手続きを行ってください。
◆ヤフーショッピングの場合
ヤフーショッピングのクーポン設定方法は、以下になります。
1.ヤフーショッピングストアクリエイターproにログインする
2.ツールメニューのクーポンの項目にある「クーポン新規発行」をクリック
3.クーポンの基本情報【クーポン名/クーポン種類(パーセンテージ割引、金額割引、送料無料など)/適用条件(商品単位、合計金額など)/割引額や割引率/有効期間/対象商品やカテゴリ/対象顧客グループ(全員対象、限定対象など)/使用可能回数】を設定する
4.全ての設定が完了したら、「登録」ボタンをクリックしてクーポンを作成します。
また、ヤフーショッピングでは定期的に開催される「スーパーSALE」やキャンペーン期間中に、ヤフーショッピング全体で使用できるクーポンが発行されることがあります。これらのクーポンは、ヤフーショッピングのプロモーションページやメールマガジンで告知されます。
ヤフーショッピング出店者として、こうした全体クーポンに参加することで、さらに販売を促進することが可能です。参加方法は、ヤフーショッピングストア管理画面から案内があるので、それに従って手続きを行ってください。
SNSのWEBクーポン機能を使う
ECサイトでクーポンを発行する方法として、SNSのWEBクーポンを使うという方法があります。
クーポンが発行できる主なSNSは「LINEの公式アカウント」と「Facebook」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
◆LINE公式アカウント
ECサイトのLINE公式アカウントを作成すれば、LINEのお友達登録をしてくれたユーザーにクーポンを発行することが可能です。
LINE公式アカウントでクーポンを発行する方法は、以下の通り。
1.LINE公式アカウントのLINE Official Account Managerにログインする
2.「ホーム」タブから「クーポン」を選択し「クーポンを作成」
3.必要項目を入力して、クーポンを作成する
作成したクーポンは、
・LINEのメッセージで配信
・友だち追加時のあいさつメッセージで配信
・抽選ページ当選時に配信
・リサーチ回答時に配信
など様々な方法で配信することができるので、実施したいキャンペーンに合わせて配布するようにしましょう。
Facebookのビジネスアカウントでは、クーポンを配布することが可能です。
Facebookでクーポンを発行する方法は、以下になります。
1.Facebookアカウントにログインする
2.「作成」の欄にある「クーポン」をクリック
3.【クーポン、または商品の画像/クーポンタイプ/割引額/商品の名前/クーポンや商品に関する説明/有効期限/】を設定
4.「公開」の隣の「▼」をクリックして、公開日時を設定
5.「公開」をクリック
配信したクーポンは、Facebookの友達追加してくれているユーザーのフィードに表示されます。
クーポン作成ツールを使う
ECサイトにクーポン機能を搭載する方法として、クーポン作成ツールを使うという方法もあります。ここでは、ECサイトにおすすめのクーポン作成ツールについて紹介していきます。
◆フリポン
参照:フリポン公式サイト
ECサイトにクーポン機能を搭載するならフリポンがおすすめです。
フリポンの一番の強みは、何より無料で手軽にクーポンがつくれるということ。
クーポン用のQRコードも無料で発行することができるので、ECサイトやメルマガ、商品に同梱するチラシにもクーポンを掲載することが可能です。
またクーポンの効果測定のためにアクセス解析ツールも用意しているので、PDCAを回しながらキャンペーン施策を行うことができますよ。
ECサイトのクーポンで設定するべき項目
ECサイトのクーポンで設定するべき基本的な項目は、以下になります。
・クーポンコード
・割引額または割引率
・適用条件
・有効期間
・使用制限
・併用設定
それぞれ見ていきましょう。
クーポンコード
ECサイトのクーポンの設定では、まずクーポンコードを設定しなければなりません。
クーポンコードを設定する際に注意すべきポイントとして、まず、クーポンコードは一意であることが重要です。
重複するコードが存在すると、意図しない割引が適用されてしまう可能性があります。ランダムな文字列や数字を組み合わせることで、一意性を確保するようにしましょう。
割引額または割引率
ECサイトのクーポンの設定では、割引額または割引率の設定も必要になります。
割引額とは、購入時に商品価格から直接引かれる金額のこと。一方、割引率は、商品価格に対する割引のパーセンテージを示します。
クーポンの割引額や割引率を設定する際は、以下のことに注意しましょう。
◆商品の利益率を念頭に割引を決める
まず、クーポンの割引の設定は商品の利益率を念頭に決めることが重要です。
商品の利益率とは、商品の売上から原価を引いた額を売上に対する割合で表したもののこと。
利益率を考慮して割引を設定することで、企業は適切な割引を提供し、顧客満足度を向上させることができます。
例えば、高利益率の商品に対しては、より大きな割引を提供するのがおすすめです。これにより、顧客にとって魅力的なプロモーションを実施しつつ、企業の利益も損なわれないように配慮できます。一方、低利益率の商品に対しては、割引額や割引率を抑えることで、企業の利益を確保するようにしましょう。
◆ABテストを行い最適な割引を決定する
ECサイトのクーポンで割引額または割引率を設定する際に、ABテストを行い最適な割引を決定することが大切です。
ABテストとは、異なるバージョンの割引設定を同時に比較し、どちらがより良い結果をもたらすかを検証する方法のこと。例えば、10%割引と20%割引のクーポンを同時に提供し、どちらの方が売り上げ拡大に貢献するかを検証することができます。
ABテストにより得られたデータを分析することで、最適な割引額または割引率を見つけることができます。売上、コンバージョン率、顧客満足度などの指標をもとに、どの割引が最も効果的であるかを判断するようにしましょう。
適用条件
ECサイトのクーポンでは、適用条件も設定するようにしましょう。
例えば、適用条件の設定では、特定の商品や顧客に対してクーポンを適用することが可能となります。以下では、なぜこれらの条件設定をするべきなのかを解説していきます。
◆特定の商品のみ設定する
特定の商品のみクーポンを利用できるよう設定することで、その商品の売り上げを向上させることができます。
顧客にとっては、対象商品の価格が割引されるため、より購入意欲が高まります。
また在庫処分や新商品の販売促進も狙いの一つです。在庫過剰の商品や新しく発売された商品にクーポンを適用することで、顧客の関心を引き付け、購入を促すようにしましょう。
◆特定の顧客のみ設定する
特定の顧客のみクーポンを利用できるよう設定することで、顧客ロイヤリティを向上させることが可能です。
特定の顧客に対してクーポンを提供することで、その顧客がリピート購入を行いやすくなり、長期的な顧客関係を築くことができます。例えば、最近購入していない顧客に限定してクーポンを提供することで、再度購入を促すことも可能でしょう。
有効期間
ECサイトのクーポンで設定するべき基本的な項目の一つに「有効期間」があります。有効期間とは、クーポンが利用可能な期間を指定するもの。
まず、期間設定のバランスが重要です。短すぎる期間では、顧客がクーポンを利用する機会を逃す可能性がありますし、長すぎる期間では、クーポンの緊急感が薄れ、顧客の購入意欲を喚起する効果が低くなるでしょう。適切な期間を設定することで、顧客がクーポンを利用しやすくし、購入を促すことができます。
次に、クーポンの目的に応じた期間設定が大切です。例えば、在庫処分や季節商品の販売促進を目的としたクーポンであれば、短い期間で効果を上げることが求められます。一方で、新規顧客の獲得やリピート顧客の維持を目的としたクーポンでは、やや長めの期間を設定することが適切です。
使用制限
ECサイトのクーポンで設定するべき基本的な項目の一つに「使用制限」があります。使用制限とは、クーポンの利用回数に制限をつけること。
ECサイトのクーポンの使用制限では、適切な利用回数制限を設定することが重要です。
というのも、顧客がクーポンを何度でも利用できると、利益が大幅に減少する恐れがあります。一方で、利用回数を厳しく制限しすぎると、顧客がクーポンを利用する意欲が失われることも…。
そのため、適切な利用回数制限を設定し、顧客満足度と利益のバランスを保つよう心がけましょう。
併用設定
ECサイトのクーポン設定では、他のクーポンとの併用制限を検討することが求められます。
クーポン同士が併用可能である場合、顧客は複数のクーポンを組み合わせて大幅な割引を受けることができますが、これが過剰な割引につながり、利益が減少する恐れがあります。併用制限を設定することで、適切な割引額を維持し、利益を確保することが可能です。
ECサイトにクーポンを導入する際の注意点
ECサイトにクーポンを導入する際、以下3つの点に注意しましょう。
・目的に合わせてクーポンの割引内容を決める
・クーポンを発行しすぎない
次から解説していきます。
目的に合わせてクーポンの割引内容を決める
ECサイトでクーポンを発行する際、「目的に合わせてクーポンの割引内容を決める」ということが重要です。
例えば、在庫処分を目的とするクーポンでは、割引率を高く設定し、消費者に購入を促すことが重要。一方、リピート顧客の維持や新規顧客の獲得を目的とするクーポンでは、割引率はやや控えめに設定し、長期的な顧客関係の構築を重視することが適切です。
クーポンの目的に応じて割引内容を決めることで、効果的なプロモーション活動を行いましょう。
クーポンを発行しすぎない
ECサイトの運営では、クーポンをむやみに発行しすぎないように注意しましょう。
というのもクーポンを発行しすぎると、顧客が割引に慣れてしまい、通常価格での購入が減少する可能性があるから。顧客が常にクーポンを利用できる状況が続くと、割引が当たり前と感じられ、通常価格での購入が抑制されることが考えられます。その結果、ECサイト全体の利益が低下することがあります。
また、最初からクーポンを発行しすぎず抑制することで、販売促進のタイミングや対象商品をより戦略的に選ぶことができます。限定的なクーポン発行を行うことで、在庫処分や新商品のプロモーションなど、特定の目的に合わせた効果的なキャンペーンが展開できます。これにより、クーポンを発行することで得られる効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
ECサイトクーポン導入事例
ここではECサイトにクーポンを導入した成功事例を紹介していきます。
ユニクロ
ユニクロでは、公式サイトや公式アプリに新規登録してくれたお客様に500円引きになる割引クーポンを配布し、会員登録者を増やす施策を実施しています。
また、オンラインストアで会員登録されているお客様の誕生日にはバースデークーポンも配布し、顧客ロイヤリティを高めているといえるでしょう。
さらに、新サービスのUNIQLO Payを利用した方にも限定で500円割引のクーポンを配布し、サービス利用者の拡大に努めています。
ドクターシーラボ
ドクターシーラボでは、公式LINE登録者に限定で1,000円引きの割引クーポンを配布。クーポン施策で公式LINEの登録者を増やし、定期的な情報配信を行うことでリピーター獲得に成功しています。
クーポンページでは、商品を初めて購入する方に対して割引で商品を安く購入できることを訴求し、新規顧客の獲得に努めています。
まとめ
ECサイトでクーポンを発行するメリットは、以下の5つです。
・売り上げ拡大につながる
・新規顧客獲得ができる
・顧客ロイヤルティの向上につながる
・データ収集が可能になる
・競合との差別化につながる
ただしECサイトでクーポンを発行する際は、「目的に合わせてクーポンの割引内容を決める」「クーポンを発行しすぎない」といった点にも注意するようにしましょう。
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