ECサイトでのカゴ落ち率とは?平均値や計算方法、理由や対策ツールまでご紹介!
ECサイトにおけるかご落ち率ってなに?平均値や計算方法は?と気になっていませんか。
ECサイトにおけるかご落ち率とは、ユーザーが商品をカートに入れたものの、購入せずに離脱してしまう割合のことです。
一般的なECサイトのかご落ち率は、平均70%前後といわれており、下記の計算式で算出することができます。
かご落ち率 = (カート投入数 − 購入完了数) ÷ カート投入数 × 100
ECサイトのかご落ち率を改善することで、同じ集客数でもより多くのユーザーが購入完了に至り、売上や利益を効率的に伸ばすことができます。
この記事では、ほかにもECサイトのかご落ち率が高くなってしまう原因や改善方法、おすすめツールなども詳しく説明します。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ECサイトのカゴ落ち率とは
ECサイトの「かご落ち率」とは、ユーザーが商品をショッピングカート(かご)に入れたものの、実際に購入手続きまで進まず離脱してしまう割合を指します。
計算式は「かご落ち率=(カート投入数-購入完了数)÷カート投入数×100」で求められます。
多くのECサイトでは、この率が平均で60〜80%と非常に高く、売上機会の大きな損失要因とされています。
原因としては、送料や手数料の不明確さ、会員登録の手間、決済方法の少なさ、ページ読み込みの遅さなどが挙げられます。
対策としては、購入ステップを簡略化する、送料を明示する、カート内のリマインドメールを送るなどが効果的です。
ECのカゴ落ち率の計算方法とは?
カゴ落ち率とは、ECサイトの訪問者全体に対して、商品を購入せずに離脱してしまったユーザー数(カゴ落ちとなってしまったユーザー数)が占める割合のことをさします。
カゴ落ちと同様、「カート離脱率」「カート放棄率」としても知られています。
カゴ落ち率の計算方法
かご落ち率の算出方法は、以下の計算式で求められます。
つまり、「カートに商品を入れたユーザーのうち、実際に購入まで至らなかった割合」を示す指標です。
がご落ち率算出例
かご落ち率を、下記のパターンで算出してみました。
・カート投入数:1,000件
・購入完了数:300件
→(1,000 − 300)÷ 1,000 × 100 = 70%
この場合、かご落ち率は70%となり、7割のユーザーが購入前に離脱していることを意味します。
データの取得方法
ECサイトの「かご落ち率(カート放棄率)」を分析するには、ユーザーの行動データを正確に取得することが重要です。
かご落ち率を計算するための「カート投入数」「購入完了数」のデータを取得するには、以下の方法を活用しましょう。
- Googleアナリティクス(GA4)を利用する
- ECプラットフォームの管理画面データ
- Googleタグマネージャー(GTM)+イベント計測
- セッションリプレイツール(行動分析ツール)
- マーケティングオートメーション(MA)ツールのデータ
下記でそれぞれ詳しく解説していきます。
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Googleアナリティクス(GA4)を利用する
GA4では「カート追加(add_to_cart)」や「購入完了(purchase)」といったイベントを設定することで、ユーザーの購買プロセスを可視化できます。これにより、カート投入数と購入完了数を比較してかご落ち率を算出可能です。イベント計測を正確に設定することで、より信頼性の高いデータ分析が行えます。
ECプラットフォームの管理画面データ
Shopifyや楽天市場、BASEなどのECプラットフォームでは、カート追加数や注文完了数が自動で記録されています。管理画面のレポート機能を使えば、かご落ちの発生状況を簡単に確認できます。特別な設定をしなくてもデータ取得が可能なため、初心者にも扱いやすい方法です。
Googleタグマネージャー(GTM)+イベント計測
GTMを活用すると、ユーザーが「カートに商品を追加した」「購入ページで離脱した」といった行動を細かく計測できます。タグを自由に設定できるため、離脱が多いページや操作箇所を特定し、改善につなげる分析が可能です。
セッションリプレイツール(行動分析ツール)
HotjarやMicrosoft Clarityなどの行動分析ツールを使うと、ユーザーのサイト内操作を動画で再現できます。これにより、どのページで離脱したのか、どの操作で迷ったのかを直感的に把握できます。データの「数値」だけでなく、「理由」を明らかにするのに役立ちます。
マーケティングオートメーション(MA)ツールのデータ
b→dash、KARTE、HubSpotなどのMAツールでは、カート放棄ユーザーを自動で識別し、再アプローチ用のデータを蓄積できます。カート放棄率の把握と同時に、リマインドメールなどの施策も実行できるため、データ収集と改善を一体化できるのが特徴です。
ECサイトのかご落ち率平均値とは?
自社のかご落ち率が高いのか低いのかを判断するためには、業界全体の平均値やジャンル別の目安を把握しておくことが欠かせません。 平均値を基準にすることで、自社の課題をより客観的に分析できます。 次に、業界全体の平均値やジャンル・国ごとの傾向を見ていきましょう。
カゴ落ち率の平均値
EC事業を手掛ける、アメリカBaymard Instituteが発表したカゴ落ち率の平均値は「70.22 %」で、サイトを訪れるユーザーの約7割が購入に至らないという結果が出ています。
つまり、カゴ落ちは、ECサイト運営において、売上向上施策を検討する際に、ほとんどのご担当者様が悩みを抱える点であるといえるでしょう。
カゴ落ちを最低限に抑えることで、ECサイトでの売上高拡大が期待できることは容易にわかります。
参照:) https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate
ジャンル別平均かご落ち率
全体の目安はおおむね 65〜70% 前後。以下はジャンル別の概況で、時期や地域 サイト設計 価格帯によって上下するため参考値として活用してください。
| ジャンル | 目安かご落ち率 | 傾向の要点 |
|---|---|---|
| 高級 宝飾品 | 80〜82% | 高単価で比較検討が長期化 配送や保証条件も意思決定に影響 |
| 美容 パーソナルケア | 80〜83% | 成分 価格 容量の比較が多く 初回購入の慎重さが離脱要因 |
| 家具 インテリア | 78〜82% | 設置可否 配送費 返品難度など心理的ハードルが高い |
| ファッション 服飾 アクセサリー | 76〜79% | サイズ不安 色味違い 比較買いで離脱しやすい |
| 家電 ガジェット | 70〜75% | 仕様比較と価格追跡が多く 決済前の再検索が発生 |
| 食品 飲料 | 60〜65% | リピート性が高く比較的低め 送料や賞味期限表示の影響が大きい |
| 日用品 消費財 | 55〜60% | 定期購入やまとめ買い設計が効く 在庫切れでの離脱に注意 |
| ペット用品 | 50〜60% | 定番消耗品が中心で低め ただし大型用品は上振れしやすい |
| 旅行 宿泊 予約系 | 80〜82% | 見積もり比較が前提 追加料金やキャンセル規定で離脱増 |
| デジタルコンテンツ サブスク | 60〜70% | 無料体験や他サービス比較の影響 途中解約条件の分かりやすさが鍵 |
同じジャンルでも 送料や手数料 表示速度 ゲスト購入可否 支払い手段 配送リードタイム 返品のしやすさなどで数値は大きく変動します。
国別平均かご落ち率
下記は国別のかご落ち率の目安をまとめたものです。
各値は調査時期や対象サイトの違い、定義の差異、チャネル構成などで変動するため あくまで参考値として活用してください。
| 国 | かご落ち率の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 日本 | 約72.8% | 直近年度の国内ベンチマーク例に基づく目安 |
| アメリカ | 約71〜73% | 複数の国際ベンチマークで示される一般的な範囲 |
| 中国 | 約80〜85% 程度 | 地域比較からの推定 国全体の公開統計は限定的 |
| スペイン | 約86.1% | 過去の国別調査で高水準の例として報告 |
| オランダ | 約65.5% | 過去の国別調査で相対的に低い例として報告 |
国ごとのかご落ち率を見ると 市場環境や購買文化の違いが数字に明確に表れています。
特にスペイン・中国のように80%を超える地域では「購入検討の長期化」や「モバイル中心の比較行動」が顕著であり 各国の消費者行動に合わせた購入導線設計が欠かせません。
ECサイトでカゴ落ちが起こる理由
Baymard Instituteによって上記の発表に加え、アメリカに住む4,560名の成人を対象に、カゴ落ちが起こる原因に関する調査も実施されました。
カゴ落ちが起こる原因のうち、解答数が多かった上位10個をご紹介します。
- 配送料や税金など、商品以外で発生する追加料金の高さ (50%)
- 購入にあたり、アカウントを作成しなければならないという手間 (28%)
- 決済完了までの過程が長さ、複雑さ (21%)
- 事前に合計金額が明示されない (18%)
- 配達完了までに要する時間の長さ (18%)
- クレジットカードの情報を入力できるほど、サイトを信用できない (17%)
- サイト上のエラー (13%)
- 不十分な返品ポリシー (10%)
- 決済方法が充実していない(6%)
- クレジットカードが拒否される (4%)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
配送料や税金など、商品以外で発生する追加料金の高さ
ユーザーがカートに商品を入れた後に、思っていた以上の送料や手数料、税金などが加算されると購入意欲が一気に下がります。
特に「送料無料」と表示されていない場合や、決済直前で金額が大きく変わる場合に離脱が発生しやすい傾向があります。
購入を検討する段階で「最終的な支払い金額」がわからないことは、ユーザーにとって大きな不安要素です。
早い段階で追加費用を明示し、合計金額をわかりやすく提示することが重要です。
価格の透明性は信頼と購入意欲の両方を高める最重要ポイントです。
購入にあたり、アカウントを作成しなければならないという手間
購入のために会員登録を必須にしているECサイトでは、「面倒だから後でにしよう」と思われやすく、離脱の大きな原因となります。
特にスマートフォンからのアクセスでは、入力作業の煩雑さが顕著に影響します。
初回購入時には「ゲスト購入」や「SNSアカウントでログイン」など、簡易的な方法を用意することで、スムーズな購入体験を提供できます。
入力の手間を減らす工夫が、離脱防止のカギとなります。
決済完了までの過程の長さ・複雑さ
購入フローが複雑で、ページ遷移が多いとユーザーは途中で離脱しやすくなります。
たとえば、配送先・支払い方法・クーポン入力などのステップが分かれていると、負担感が増します。
ワンページチェックアウトの導入や、入力内容の自動補完、不要なフォームの削減などが効果的です。
シンプルで短い購入導線こそがコンバージョン率を高めます。
事前に合計金額が明示されない
商品ページやカート画面で、送料・手数料・割引などを含めた最終金額が明示されていない場合、購入直前での「予想外の出費」が心理的なストレスとなります。
ユーザーは「いくらかかるのか」がわからない状態を嫌う傾向にあるため、カート段階で総額をリアルタイム表示する機能を設けることが効果的です。
透明性の高い価格提示は信頼にもつながります。
「合計金額の見える化」が購入完了率を押し上げます。
配達完了までに要する時間の長さ
配送日数が長かったり、到着予定日が明確でないと、ユーザーは購入をためらいます。
特に即日配送や翌日配達が一般化している市場では、「すぐ届かない」というだけで他サイトへ移るケースも多いです。
カート画面で配送日を明示し、可能であれば最短到着日の目安を表示することで、安心感を与えられます。
配送スピードと明確な情報提示が購入決定の決め手になります。
クレジットカードの情報を入力できるほど、サイトを信用できない
セキュリティに対する信頼性は購入意思を左右する重要な要素です。
デザインが古かったり、SSL表示がない、レビューが少ないなどの要因で「このサイトは安全なのか」と不安を感じると、決済入力をためらいます。
信頼性のあるデザイン、セキュリティ証明書の表示、口コミや運営者情報の明示が心理的ハードルを下げます。
安心感を与えるサイト設計が購入完了の第一歩です。
サイト上のエラー
ページの読み込みエラーや、ボタンが反応しない、決済画面での不具合などは、購入意欲を一瞬で失わせます。
特にスマートフォンからの操作時に発生しやすいエラーには注意が必要です。
定期的なテストや、アクセス集中時のサーバー負荷対策を行い、安定した動作環境を保つことが大切です。
ストレスのない操作体験が顧客の信頼と購入を支えます。
不十分な返品ポリシー
返品・交換に関するルールが不明確または厳しすぎると、購入を控える傾向があります。
特にアパレルやコスメなど「試してみないとわからない」商材では、安心して購入できる仕組みが重要です。
返品期間の延長や返送無料制度、明確な返品フローの提示により、購入リスクを軽減することで離脱を防ぎます。
購入リスクを減らすことで顧客は一歩踏み出しやすくなります。
決済方法が充実していない
ユーザーが希望する支払い手段を選べない場合、購入をあきらめてしまうケースがあります。
特にスマホ決済や電子マネーの普及により、「自分が普段使っている決済手段が使えない」というだけで離脱するユーザーも増えています。
クレジットカード、QR決済、コンビニ払い、後払いなど、ターゲット層に合わせた決済方法の拡充が欠かせません。
多様な決済手段の用意が顧客満足度を高めます。
クレジットカードが拒否される
クレジットカードの認証エラーや決済拒否が発生すると、ユーザーは再入力の手間や不安を感じます。
技術的な問題に加え、セキュリティ制限が過剰に働いているケースもあります。
複数の決済手段を用意し、エラー時には別の支払い方法をすぐに案内できる仕組みを整えることが重要です。
柔軟な決済対応が購入機会の損失を防ぎます。
ECサイトのカゴ落ち率を改善するための対策
上記10個のカゴ落ちが起きてしまう要因からもわかるように、購買意欲が高いにもかかわらず、カゴ落ちに至ってしまうユーザーが多数みられます。
実際、ECサイトでは、競合性が非常に高く、とくに集客に強い大手ECモールに出品または出店するケースでない、自社独自での運営型でいえば、ECサイトの認知度を向上させ、新規顧客を獲得することも容易ではありません。
そのため、すでに角度の高いユーザーに、的確なアプローチをかけることで、ECサイトでのCVR改善や売上向上を見込むことができます。
カゴ落ち率を改善するために実施すべき対策をいくつかご紹介します。
送料・手数料を早い段階で明示する
カート放棄の大きな原因のひとつが「思っていたより高かった」という心理的ギャップです。
下記のようにユーザーが購入前に総支払額を把握できるようにすることで、信頼性が高まり離脱を防ぐことができます。
- 商品ページで送料条件を明記する
- カート画面でリアルタイムに合計金額を表示する
- 送料無料ラインを明確に打ち出す
- チェックアウト前に最終金額を再確認できるようにする
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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商品ページで送料条件を明記する
ユーザーはカートに入れる前の段階で、送料を含めた「最終的な支払い額」を知りたいと考えています。商品ページ内に「〇円以上で送料無料」「全国一律〇円」といった条件を明示することで、購入後の驚きを防ぎます。送料表を別ページにまとめるだけでなく、個別の商品説明内にもわかりやすく表示するのが理想です。
カート画面でリアルタイムに合計金額を表示する
ユーザーが商品を追加・削除した際に、即座に「小計・送料・手数料・合計金額」が更新される設計にすることで、決済段階での離脱を減らせます。特にスマホユーザーの場合、確認ステップが多いとストレスを感じやすいため、ワンタップで総額を把握できる仕組みが有効です。リアルタイム更新によって透明性が高まり、購入率が上昇します。
送料無料ラインを明確に打ち出す
「あと〇円で送料無料」といったメッセージは、ユーザーの購買意欲を高める有効な手段です。送料を明示するだけでなく、「送料無料までの残り金額」を動的に表示することで、追加購入を促進することも可能です。心理的には「損をしたくない」という購買動機が働くため、結果的に客単価の向上にもつながります。
チェックアウト前に最終金額を再確認できるようにする
決済直前の確認画面に、送料・割引・税金を含めた最終的な支払い総額をわかりやすく提示することで、安心感を与えます。ここでの「不安解消」は離脱率低下に直結します。明確な金額表示に加え、「変更可能」な導線を設けておくと、ユーザーが柔軟に判断できるため購入率がさらに改善します。
会員登録を必須にせず、ゲスト購入を導入する
購入手続きの途中で会員登録を求められると、多くのユーザーが「面倒」と感じて離脱してしまいます。
下記のように、登録を必須にせずスムーズに購入できる仕組みを整えることで、初回利用者のハードルを下げ、購入完了率を高めることが可能です。
- ゲスト購入機能を設ける
- SNSアカウントによるログインを導入する
- 購入完了後に任意で会員登録を促す
- 入力フォームを簡略化しストレスを軽減する
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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ゲスト購入機能を設ける
会員登録なしで購入できる「ゲスト購入」は、初回ユーザーの離脱防止に非常に有効です。個人情報入力の手間を最小限に抑え、購入に集中できる導線を整えることで、購入完了率の向上が期待できます。
SNSアカウントによるログインを導入する
LINE、Google、AppleなどのSNSアカウント連携を活用すれば、ユーザーはワンタップでログイン・購入が可能になります。特にスマートフォンユーザーには利便性が高く、ストレスの少ない購入体験を提供できます。
購入完了後に任意で会員登録を促す
会員登録を購入前に求めるのではなく、購入後のタイミングで「次回から住所入力が不要になります」などの利点を提示して登録を促すと、自然に会員化を進められます。強制ではなく「利便性」を訴求することがポイントです。
入力フォームを簡略化しストレスを軽減する
入力項目が多すぎると、途中で離脱される確率が上がります。郵便番号自動入力や、電話番号・住所欄の自動補完など、入力補助機能を活用して作業負担を減らすことが効果的です。
チェックアウトフローを最小限にする
購入ステップが多いとユーザーは途中で離脱してしまう傾向があります。特にスマートフォンからの購入では、複雑な入力やページ遷移が大きなストレスになります。
下記のように、チェックアウトフローを短く・シンプルに設計することで、購入完了までの心理的ハードルを下げ、カゴ落ちを防ぐことができます。
- ワンページチェックアウトを採用する
- 入力補完機能で操作をスムーズにする
- 不要なフォーム項目を削減する
- スマートフォン向けに最適化したUIを採用する
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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ワンページチェックアウトを採用する
複数ページに分かれた入力画面は、ユーザーに負担を感じさせる要因になります。住所・支払い方法・確認までを1ページで完結できる「ワンページチェックアウト」を導入することで、操作時間を短縮し、離脱を防ぐことができます。
入力補完機能で操作をスムーズにする
郵便番号から住所を自動入力する機能や、過去の入力履歴を活用したオートコンプリート機能を導入することで、入力負担を軽減できます。特にモバイル端末では、入力のしやすさが購入完了率に直結します。
不要なフォーム項目を削減する
購入に必要のない項目(性別・生年月日など)を省くことで、完了までのステップを減らせます。入力項目はできる限り最小限にし、「必須項目」「任意項目」を明確に区別しておくことがポイントです。
スマートフォン向けに最適化したUIを採用する
モバイルユーザーは画面サイズが限られているため、ボタンの配置や入力エリアの大きさが使いやすさに直結します。縦スクロール中心の設計や、タップしやすいボタンサイズにすることで、スムーズな購入体験を実現できます。
決済方法を多様化する
ーザーが希望する支払い手段を選べないことは、購入を途中で断念する大きな要因のひとつです。特にスマートフォンユーザーが増加している現在では、利便性の高い決済手段の提供が購買完了率を左右します。
下記のように、多様な決済方法を導入することで、幅広いユーザー層に対応し、スムーズな購入体験を実現することが可能です。
- 主要クレジットカードブランドに対応する
- スマホ決済・QRコード決済を導入する
- 後払い・分割払いなど柔軟な支払い方法を用意する
- 海外ユーザー向けの国際決済手段を取り入れる
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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主要クレジットカードブランドに対応する
クレジットカードは依然としてオンライン決済の中心です。Visa、Mastercard、JCB、American Expressなど、主要ブランドをすべて利用できるようにすることで、支払い制限による離脱を防ぐことができます。また、カード情報を保存できる仕組みを安全に提供すれば、リピート購入率の向上にもつながります。
スマホ決済・QRコード決済を導入する
スマートフォン利用者が増加する中で、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、Apple PayなどのQR決済やモバイル決済の導入は必須です。ワンタップで支払いを完了できる手軽さは、特に若年層に効果的です。スマホ決済対応を整えることで、離脱防止と顧客満足度の向上が期待できます。
後払い・分割払いなど柔軟な支払い方法を用意する
高額商品や贈答品など、即時支払いをためらうユーザーには「後払い」や「分割払い」が効果的です。NP後払い・Paidyなどのサービスを導入することで、安心して購入できる環境を提供できます。支払いの柔軟性は購買意欲を後押しします。
海外ユーザー向けの国際決済手段を取り入れる
越境ECを展開している場合、PayPalやAlipayなどの国際決済手段を導入することが重要です。海外利用者にとって馴染みのある決済方法を提供することで、信頼性が高まり、グローバルな販売機会を逃さずに済みます。
サイトの信頼性・安全性を強化する
ECサイトで商品を購入する際、ユーザーは「このサイトは本当に安全なのか」「支払い情報を入力しても大丈夫か」という不安を抱きやすい傾向にあります。
下記のように、セキュリティ対策と信頼性を可視化することで、安心して購入できる環境を整え、離脱を防ぐことができます。
- SSL証明書やセキュリティバッジを明示する
- 企業情報や運営者情報をわかりやすく掲載する
- レビュー・口コミを活用して信頼性を高める
- 問い合わせ対応やサポート体制を充実させる
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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SSL証明書やセキュリティバッジを明示する
決済画面やフォームにSSL暗号化通信を導入し、ブラウザ上で「鍵マーク」を表示させることで、ユーザーに安心感を与えます。また、トラストシール(例:Norton Secured、JPCI認証など)をページ下部に掲載することで、安全性を視覚的に伝えられます。
企業情報や運営者情報をわかりやすく掲載する
「誰が運営しているかわからない」サイトは不信感を招きやすく、離脱率も高くなります。会社名、所在地、代表者名、連絡先を明記し、特定商取引法に基づく表記ページを整備しましょう。透明性のある情報開示は、購入前の安心感を生み出します。
レビュー・口コミを活用して信頼性を高める
実際の購入者によるレビューや星評価は、ユーザーにとって強力な信頼材料です。特に高評価だけでなく、改善対応を見せるレビュー返信も「誠実な運営」として評価されます。第三者レビューサービスを導入するのも効果的です。
問い合わせ対応やサポート体制を充実させる
購入前や購入後の問い合わせに迅速に対応できるサポート体制は、顧客満足度を高めるだけでなく、信頼形成にも直結します。メールだけでなく、チャットボットやLINE公式アカウントなど、複数の連絡手段を用意しておくと安心です。
配送スピードと到着日の明確化
ECサイトでの購入において「いつ届くのか」がわからないことは、ユーザーが購入をためらう大きな理由のひとつです。特に急ぎの注文やギフト用途の場合、到着予定日の不明確さは離脱に直結します。
下記のように、配送スピードと到着予定日を明確に伝える工夫を行うことで、安心感を与え、購入完了率を高めることができます。
- 商品ページに配送日数や目安を明記する
- カート画面で最短到着日を自動表示する
- 配送オプションを選べるようにする
- 発送通知や追跡機能を強化する
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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商品ページに配送日数や目安を明記する
商品をカートに入れる前に「ご注文から2〜3営業日で発送」「最短で翌日お届け」といった配送目安を明示することで、ユーザーの不安を軽減できます。特にギフトやイベント商品では、購入前に到着予定がわかることで購入意欲が高まります。
カート画面で最短到着日を自動表示する
カートに商品を入れた段階で、配送先住所に基づいた最短到着日を自動表示する仕組みを導入すると、購入判断がしやすくなります。「今注文すると〇月〇日に届きます」といった具体的な表示は、購買を後押しします。
配送オプションを選べるようにする
即日配送・日時指定・コンビニ受け取りなど、ユーザーのライフスタイルに合わせた配送オプションを提供することで、満足度を高められます。配送スピードを柔軟に選択できることは、競合との差別化にもつながります。
発送通知や追跡機能を強化する
発送完了メールや追跡リンクの提供により、購入後も安心して待てる体験を作ります。配送状況がリアルタイムで確認できると、購入後の問い合わせも減少し、ユーザー体験の質が向上します。
リマインドメールやWebプッシュ通知を活用する
ユーザーが商品をカートに入れたまま離脱してしまうケースは多く見られますが、適切なタイミングで再接触を行うことで購入再開を促すことができます。特に、リマインドメールやWebプッシュ通知は、ユーザーの関心が冷める前にアクションを起こさせる効果的な手段です。
下記のように、タイミング・内容・チャネルを最適化して設計することで、放置カートからの回収率を大幅に向上させることが可能です。
- 離脱後の一定時間で自動リマインドメールを送る
- 限定クーポン付きの再購入促進メッセージを送る
- Webプッシュ通知でカート商品の存在を思い出させる
- リマインド配信のタイミングをテストして最適化する
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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離脱後の一定時間で自動リマインドメールを送る
ユーザーがカートを放置したあと、数時間〜1日以内に「お忘れではありませんか?」というリマインドメールを自動送信することで、購入意欲が高いうちに再訪を促せます。タイミングは早すぎず遅すぎず、適度な間隔で送ることが効果的です。
限定クーポン付きの再購入促進メッセージを送る
カート放棄から数日後に、限定割引や送料無料クーポンを添えたメールを送ると、購入再開の後押しになります。特に「〇時間以内のご注文で割引適用」といった期限付きキャンペーンを設定すると、緊急性を感じさせ効果が高まります。
Webプッシュ通知でカート商品の存在を思い出させる
メールを開かないユーザーにも届くWebプッシュ通知は、離脱ユーザーへの再接触に有効です。カートに残っている商品名や画像を表示して視覚的に訴求することで、短時間で関心を再喚起できます。
リマインド配信のタイミングをテストして最適化する
すべてのユーザーに同じタイミングで通知を送るのではなく、ABテストを実施して最も効果的な配信時間帯やメッセージ内容を分析しましょう。購入再開率やクリック率を定期的に検証し、最適なシナリオを継続的に改善していくことが重要です。
サイト速度・エラー対策の徹底
ECサイトにおいて、ページの読み込みが遅かったり、ボタンやリンクが正常に動作しないと、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。特にスマートフォン利用者の多い現在では、1〜2秒の遅延でも購入率に大きな影響を与えることがあります。
下記のように、サイト全体の動作速度を最適化し、エラーを未然に防ぐ仕組みを整えることで、快適な購入体験を提供し、カゴ落ちを防止することができます。
- ページの読み込み速度を最適化する
- サーバー負荷を分散し、安定稼働を保つ
- エラー発生をモニタリングして早期解決する
- スマートフォン向けの動作確認を徹底する
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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ページの読み込み速度を最適化する
画像の軽量化、キャッシュの活用、不要なスクリプトの削除などでページ速度を改善します。特にトップページや商品ページは表示が遅れると直帰率が高まるため、3秒以内の表示を目指すことが理想です。Google PageSpeed Insightsなどを使い、定期的に速度をチェックしましょう。
サーバー負荷を分散し、安定稼働を保つ
セール時やキャンペーン開催時はアクセスが集中しやすく、サーバーが不安定になることがあります。CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を活用したり、クラウド型サーバーで自動スケーリングを設定することで、安定したパフォーマンスを維持できます。
エラー発生をモニタリングして早期解決する
フォーム送信エラーや決済画面での不具合は、購入を妨げる致命的な問題です。アクセスログや監視ツールを使い、エラー発生時に自動通知が届くように設定することで、早期対応が可能になります。ユーザーがストレスを感じる前に対処できる体制が重要です。
スマートフォン向けの動作確認を徹底する
ECサイトの多くのアクセスはスマートフォン経由です。ボタンサイズや入力欄の配置、スクロール操作などを実機で確認し、指先で操作しやすい設計に最適化することが重要です。OSやブラウザのバージョン違いによる表示崩れにも注意しましょう。
返品・交換ポリシーの明確化
オンラインで商品を購入する際、ユーザーは「もし合わなかったらどうしよう」「返品できるのか不安」といった心理的ハードルを抱えています。返品・交換に関するルールが不明確だと購入をためらう要因となるため、安心して購入できる環境を整えることが重要です。
下記のように、わかりやすく柔軟な返品ポリシーを提示することで、信頼感を高め、購入完了率の向上につなげることができます。
- 返品・交換条件を明確に表示する
- 返品期限や手続きの流れを簡潔にまとめる
- 返送料の有無をわかりやすく提示する
- 返品対応の実績を紹介して安心感を与える
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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返品・交換条件を明確に表示する
商品ページやフッターなど、ユーザーがすぐに確認できる場所に返品・交換の条件を明示します。「未使用に限る」「タグ付きのみ可」などの基準を明確に示すことで、トラブルを防ぎつつ安心して購入してもらえます。曖昧な表現は避け、誰が見ても理解できる文章で記載することが大切です。
返品期限や手続きの流れを簡潔にまとめる
「商品到着後〇日以内に申請」など、返品の受付期限と手順をシンプルに説明します。問い合わせフォームやマイページから簡単に手続きできるように設計すると、ユーザーの負担を軽減できます。図解やステップ表示を取り入れるのも効果的です。
返送料の有無をわかりやすく提示する
「返品時の送料はお客様負担」や「初期不良の場合は当社負担」といった費用負担のルールを、購入前の段階で明確に伝えましょう。予期せぬコストが発生すると不信感につながるため、正直でわかりやすい記載が信頼性を高めます。
返品対応の実績を紹介して安心感を与える
「返品・交換実績〇件」「満足度〇%」など、実際の対応結果を公開することで、初めて購入するユーザーにも安心感を与えられます。レビューやお客様の声を併せて掲載すると、実際の体験としてより信頼度が高まります。
UX改善と継続的なABテスト
ECサイトにおいて、ユーザー体験(UX)の質は購入率に直結します。デザインや導線、ボタン配置など、ほんの小さな違いがユーザーの行動に大きく影響します。継続的なUX改善とABテストを繰り返すことで、離脱ポイントを減らし、カゴ落ち率の改善を持続的に行うことが可能です。
下記のように、ユーザー行動を分析し、実際のデータに基づいたテストを行うことで、最適なサイト設計を見つけ出せます。
- ヒートマップやアクセス解析で離脱ポイントを特定する
- ABテストで最も効果的なデザインを検証する
- フォームやボタン配置などUIを最適化する
- 継続的なデータモニタリングで改善サイクルを回す
次から、その具体的な改善策を詳しく見ていきます。
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ヒートマップやアクセス解析で離脱ポイントを特定する
どのページでユーザーが離脱しているのかを把握するために、ヒートマップツールやGoogleアナリティクスを活用します。スクロール率やクリック箇所を分析し、「次へ進むボタン」が見つけにくいなどの問題を発見することで、改善の方向性が明確になります。
ABテストで最も効果的なデザインを検証する
ページデザインやボタンの色、テキスト文言などを複数パターン用意し、実際のユーザー行動で比較検証します。小さなデザイン変更でもコンバージョン率に大きな差が出ることが多く、定期的なテスト実施が成果の安定につながります。
フォームやボタン配置などUIを最適化する
入力フォームの順序、ボタンの位置、色、サイズなど、ユーザーが直感的に操作できるデザインを追求します。特にスマートフォンでは片手操作を意識したUI設計が有効です。テストを通して、最もストレスの少ない操作感を見つけ出します。
継続的なデータモニタリングで改善サイクルを回す
一度のABテストで終わらせるのではなく、定期的にデータを見直して改善を繰り返すことが大切です。シーズンごとのユーザー行動の変化にも対応しながら、常に最適化された購入導線を維持することで、長期的なカゴ落ち率の低下が実現します。
ECサイトのかご落ち率改善でやってはいけないNG施策
ECサイトのかご落ち率を改善するためには、クーポン配布や送料無料、ポップアップ、入力フォームの簡略化、カゴ落ちメールなど、さまざまな施策が考えられます。
しかし、これらの施策はやり方を間違えると、かご落ち率が一時的に下がっても、利益率の悪化・ブランド価値の低下・ユーザーの不信感につながる可能性があります。
たとえば、毎回クーポンを配ると「割引されるまで待つユーザー」が増えたり、送料無料ラインを下げすぎると配送コストが利益を圧迫したりすることがあります。さらに、購入直前の強いポップアップや、過剰なカゴ落ちメールは、かえってユーザーのストレスになり離脱を招くこともあります。
かご落ち率改善では「購入率を上げること」だけでなく、「利益が残るか」「リピートにつながるか」「ブランド印象を下げないか」まで見ることが大切です。
ここでは、ECサイトのかご落ち率改善でやってしまいがちなNG施策について、具体的に解説していきます。
NG施策1:かご落ち率を下げるために毎回クーポンを配る
かご落ち率を改善しようとして、離脱したユーザー全員にクーポンを配るのは注意が必要です。
一時的には購入率が上がる可能性がありますが、ユーザーが「カートに入れて待てば割引される」と学習してしまうと、通常価格で購入されにくくなります。
特にリピート商材やD2Cブランドでは、値引きが常態化すると利益率が下がるだけでなく、ブランド価値も下がってしまいます。クーポンはあくまで最後の一押しとして使い、まずは送料表示、決済導線、商品説明など、値引き以外の改善から取り組むことが重要です。
クーポンは便利な施策ですが、使いすぎると「安くならないと買わないユーザー」を増やしてしまうため注意しましょう。
詳しい内容を下記で見ていきましょう。
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クーポン待ちユーザーを増やしてしまう
毎回カゴ落ち後にクーポンを送っていると、ユーザーは「今買わなくても後で安くなる」と考えるようになります。
その結果、通常購入のタイミングが遅れ、カート放置が習慣化する可能性があります。特に何度も購入するリピーターほど、割引を待つ行動が定着しやすいため注意が必要です。
利益率が下がり売上改善に見えても利益が残らない
クーポンによって購入件数が増えても、値引き額・送料負担・広告費を含めると利益がほとんど残らないケースがあります。
かご落ち率だけを見ると改善しているように見えても、粗利ベースでは悪化している場合もあります。施策後は売上だけでなく、利益額と利益率も必ず確認しましょう。
クーポン以外の購入理由を作れなくなる
値引きばかりで購入を促すと、商品の品質やブランドの世界観、配送の早さ、サポートの安心感といった本来伝えるべき価値が弱くなります。
長期的には「安いから買う」ユーザーが増え、ファン化しにくくなるため、まずは商品価値を伝えたうえで、限定的にクーポンを使うのが理想です。
NG施策2:かご落ち率だけを見て送料無料ラインを下げすぎる
かご落ち率を下げるために、送料無料ラインを極端に低く設定するのも避けるべきです。
たしかに送料の負担感は離脱の大きな原因になりますが、送料無料の条件を下げすぎると、客単価が伸びず、店舗側の配送コストだけが増えてしまいます。
特に単価の低い商品や、サイズが大きく送料が高い商品を扱うECサイトでは、送料無料施策が利益を圧迫する原因になります。重要なのは、単に「送料無料にする」ことではなく、平均注文単価や粗利、配送コストを踏まえて、利益が残るラインを設計することです。
送料無料ラインは「かご落ち率を下げるため」だけでなく、「客単価を上げるため」に設計することが大切です。
詳しい内容を下記で解説していきます。
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客単価が上がらず配送コストだけが増える
送料無料ラインを低くしすぎると、ユーザーは少額購入でも送料を負担せずに済みます。
その結果、購入件数は増えても1注文あたりの利益が小さくなり、配送費の負担が重くなります。かご落ち率改善と同時に、平均注文単価が上がっているかを確認することが重要です。
送料無料が当たり前になり通常送料に戻せなくなる
一度送料無料に慣れたユーザーは、送料が発生するだけで購入をやめる可能性があります。
キャンペーンとして一時的に行ったつもりでも、通常送料に戻した瞬間に離脱が増えることもあります。長期的に続けられる条件かどうかを考えてから設定しましょう。
まとめ買いを促す設計ができなくなる
送料無料ラインは、本来「あと少し買えば送料無料になる」という追加購入のきっかけになります。
しかしラインを低くしすぎると、ユーザーが追加購入する理由がなくなります。利益を守りながら客単価を上げるには、現在の平均注文単価より少し高い金額に設定するのが効果的です。
NG施策3:かご落ち率改善のために購入直前で強いポップアップを出す
購入直前のユーザーに対して、割引や会員登録を促すポップアップを出す施策は、使い方を誤ると逆効果になります。
ユーザーはすでに購入手続きに進もうとしているため、そのタイミングで画面を遮る表示が出ると、ストレスを感じて離脱する可能性があります。
特にスマートフォンでは画面が小さいため、閉じるボタンが押しにくかったり、入力中の情報が見えなくなったりすると、購入意欲を下げてしまいます。ポップアップは離脱防止に有効な場合もありますが、表示タイミングと内容を慎重に設計する必要があります。
購入直前のユーザーには、強く売り込むよりも、迷わず決済できる環境を整えることが重要です。
次から詳しい内容を解説します。
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購入意欲が高いユーザーの集中を邪魔してしまう
決済画面に進もうとしているユーザーは、すでに購入意思が高い状態です。
そのタイミングでポップアップを出すと、購入までの流れが止まり、余計な判断を増やしてしまいます。購入直前ではなく、離脱しそうな動きが見えたときだけ表示するなど、条件を絞ることが大切です。
スマホではポップアップが操作ストレスになりやすい
スマートフォンでは、ポップアップが画面の大部分を占めてしまうことがあります。
閉じるボタンが小さい、入力欄が隠れる、戻る操作でカートから離れてしまうなどの問題が起きると、かえって離脱率が高まります。スマホでは特に、表示サイズや閉じやすさを細かく確認しましょう。
割引訴求が強すぎると不信感につながる
購入直前に突然「今だけ〇%OFF」と表示されると、ユーザーによっては「最初から安くできるのでは」と感じる場合があります。
また、過度な緊急感を出すと、売り込み感が強くなりブランドへの信頼を下げることもあります。ポップアップは自然な後押しに留めることが重要です。
NG施策4:かご落ち率を下げようとして入力項目を減らしすぎる
購入フォームの入力項目を減らすことは、かご落ち率改善に効果的です。
しかし、必要な情報まで削ってしまうと、購入後のトラブルや問い合わせ増加につながる可能性があります。たとえば配送指定、建物名、電話番号、ギフト指定などを削りすぎると、配送ミスや確認連絡が増え、結果的に運営側の負担が大きくなります。
フォーム改善では「短くすること」だけを目的にするのではなく、購入完了後に必要な情報をきちんと取得できる設計が大切です。
入力項目は少ないほど良いわけではありません。「購入に必要な情報」と「後から聞ける情報」を分けて考えましょう。
続いて詳しく解説していきます。
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配送ミスや確認連絡が増えてしまう
建物名や電話番号などを任意項目にしすぎると、配送時に住所不備が発生する可能性があります。
その結果、発送遅延や再配達、問い合わせ対応が増え、ユーザー満足度を下げてしまいます。入力項目を削る際は、配送や顧客対応に本当に不要かを確認する必要があります。
購入後のパーソナライズ施策が弱くなる
誕生日、購入目的、ギフト利用の有無などの情報は、購入後のメール配信やリピート施策に活用できます。
すべて削ってしまうと、顧客ごとに合った提案がしにくくなります。初回購入では最小限にしつつ、購入後に追加情報を取得する設計にするのがおすすめです。
フォーム短縮だけでは根本原因が解決しない
かご落ちの原因が送料や決済方法、配送日数にある場合、入力項目を減らしても大きな改善にはつながりません。
フォーム改善は有効ですが、万能ではありません。入力完了率だけでなく、どの画面で離脱しているのかを確認し、原因に合った改善を行うことが重要です。
NG施策5:かご落ち率改善メールを送りすぎてブランド印象を下げる
カゴ落ちメールは、購入を迷っているユーザーに再アプローチできる有効な施策です。
しかし、短期間に何度も送ると、ユーザーにしつこい印象を与えてしまいます。特に「まだ購入していません」「カートに商品が残っています」といった内容を繰り返すと、監視されているような不快感につながる場合もあります。
かご落ち率を改善するためには、送信回数を増やすのではなく、タイミング・文面・訴求内容を最適化することが重要です。メールは購入を急かすものではなく、迷っている理由を解消する役割として設計しましょう。
カゴ落ちメールは「買ってください」と迫るより、「不安な点を解消する」内容にした方が自然に購入へつながります。
次から詳しく見ていきましょう。
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しつこい印象を与えて配信解除につながる
カゴ落ちメールを何度も送ると、ユーザーは購入を後押しされているというより、追いかけられているように感じることがあります。
その結果、メールの配信解除やブランドへの不信感につながる可能性があります。配信回数は多くても2〜3回程度に抑え、間隔を空けることが大切です。
毎回同じ内容だと開封されなくなる
同じ件名、同じ本文、同じ商品訴求を繰り返しても、ユーザーの反応は徐々に落ちます。
1通目は商品のリマインド、2通目は不安解消、3通目はレビューや利用シーンの紹介など、メールごとに役割を変えることで自然な接点になります。
購入を急かす表現が逆に離脱を生む
「今すぐ購入してください」「残りわずかです」といった強すぎる表現は、ユーザーによっては圧迫感を覚えます。
特に高単価商品では、検討時間が必要な場合もあります。急かすよりも、送料・返品・サイズ・使い方など、購入前の不安を解消する内容にした方が効果的です。
おすすめのECサイトかご落ち率改善ツール
カゴ落ち対策を効率的に進めるには、専用の改善ツールを活用するのが効果的です。 メールリマインドやチャット型決済、行動分析など、目的に応じたツールを導入することで、自動的かつ継続的な改善が可能になります。 ここでは、特に多くのEC事業者に支持されている代表的なツールを紹介します。
Cuenote FC

メール配信に課題を感じている企業から注目を集めているのが、ユミルリンク株式会社の「Cuenote(キューノート)」シリーズです。中でも主力製品の「Cuenote FC」は、月間81億通を超える配信実績と2,500社以上の導入実績を誇る、国内トップクラスのメール配信システムです。独自開発の配信エンジンにより、高速かつ確実にメールを届けられるのが大きな特長で、Gmailやキャリアメールなど多様な宛先にも高い到達率を実現しています。
また、専門知識がなくても簡単にHTMLメールを作成できる直感的なエディターを搭載しており、開封率やクリック率の分析、ABテストなどのマーケティング機能も標準装備されています。さらに、金融機関や官公庁でも採用されるほどの高いセキュリティ体制を備え、稼働率は99.99%という安定性を維持しています。
メールマーケティングの成果を最大化したい企業にとって、スピード・信頼性・使いやすさを兼ね備えたCuenoteは、まさに「頼れるメール配信パートナー」といえるでしょう。
CART RECOVERY

ECサイト運営者の間で高く評価されている「CART RECOVERY(カートリカバリー)」は、カゴ落ちによる売上機会損失を自動で改善できるマーケティングオートメーションツールです。ユーザーが商品をカートに入れたまま離脱した際、最適なタイミングで「カゴ落ちメール」や「リマーケティング広告」を配信し、購入意欲を再び喚起します。メール未登録のユーザーにも広告を通じてアプローチできるため、従来のメール施策では届かなかった層にもリーチ可能です。初期費用は5万円、月額39,000円とコストパフォーマンスにも優れ、導入もタグを貼るだけで最短3日で運用を開始できます。導入実績は500サイトを超え、ファッション・食品・雑貨など幅広い業種で成果を上げています。平均60〜70%といわれるカゴ落ち率を10%以上改善する事例も多く、ITreviewでも高い満足度を獲得。手軽に始められて確実に売上アップを狙える実践的ツールとして、多くのEC事業者から支持を集めています。
BOTCHAN Payment

単品リピート通販やサブスク型ECで注目を集めているのが、株式会社wevnalが提供する「BOTCHAN Payment(ボッチャン・ペイメント)」です。会話形式で購入手続きを進められる“決済チャットフォーム”として、ユーザーの入力負担を軽減し、フォーム離脱を防止。結果として、CVR(購入率)やLTV(顧客生涯価値)の向上に大きく貢献します。BOTCHANは、単なるツール導入にとどまらず、専属のカスタマーサクセス担当がシナリオ設計やABテストを伴走サポートし、成果改善にコミットする点も大きな魅力です。また、API・RPA連携やJavaScript転記による柔軟な実装により、主要なECカートやクレジットカード、PayPay、Amazon Payなど多様な決済方法に対応。さらに、アップセルやクロスセルを自然に組み込める設計で、購入前後の顧客体験を最適化します。費用対効果に優れた価格体系とスピーディーな導入性から、多くのD2C・EC事業者が成果を実感しており、「フォーム離脱対策の新定番」として業界で注目を集めています。
ECサイトでかご落ち率を改善した事例
実際にかご落ち率改善施策を実施した企業の事例を見ることで、理論だけでなく具体的な成果やアプローチの流れを把握できます。 業種や課題によって対策内容は異なりますが、成功した企業には共通するポイントがあります。 以下では、A社・B社・C社それぞれの取り組みを紹介します。
A社:決済導線の簡略化で離脱を防止
アパレルECを運営するA社では、購入フロー中の入力項目が多く、離脱率が平均値(70%)を超える約75%に達していました。
ユーザーの手間を減らすため、住所自動入力やゲスト購入機能を導入。さらにスマホ表示を最適化し、入力ストレスを軽減した結果、スムーズな購入体験を実現しました。
【改善結果】
- カゴ落ち率が75%→38%に改善
- スマホ経由の購入率が45%増加
- 月間売上が前年比120%に上昇
B社:送料の明示で心理的ハードルを解消
雑貨系ECを展開するB社では、決済直前で送料が加算される仕様がユーザー離脱の原因に。特に、想定外の費用が発生するときの離脱率は平均(70%)を大きく上回る傾向がありました。
そこで商品ページ上に「送料込み価格」表示を追加し、送料無料ラインを明確に告知。費用の透明性を高めることで安心感を醸成しました。
【改善結果】
- カゴ落ち率が68%→32%に改善
- 平均購入単価が12%アップ
- 新規顧客の再訪率が25%上昇
C社:リマインドメールで購入意欲を再喚起
食品通販を行うC社では、平均値に近い約70%のかご落ち率が長期間続いていました。
対策として「かご落ちリマインドメール」を導入し、24時間以内に自動送信。さらに、顧客の閲覧履歴に基づいたクーポンを添付したことで、購入再開を後押しする仕組みを構築しました。
【改善結果】
- 放棄カートからの再購入率が18%→42%に上昇
- 月間売上が約1.3倍に拡大
- メール開封率が平均45%を記録
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カゴ落ちは、ECサイトを運営するにあたり、多くのご担当者様が課題感を抱えていらっしゃいます。
「追加料金の高さ」や「サイトエラー」、「決済完了までのフローの長さ」など、その原因は多岐にわたりますが、対策を講じることで、かなりの確率で売上向上を見込めるポイントでもあります。
社内の方針や、ECサイト運営にあたり、重視する項目の優先順位などを考慮したうえで、改善施策を検討することをおすすめします。
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