【ネットショップの開業手続き】必要な届け出を徹底解説!
ネットショップを始める際に必ず必要となるのが開業手続きです。法律や税金などに関わってくるため、慎重に行う必要があります。
しかし中にはネットショップを始めたくてもどのような届け出をするべきなのかわからない方や、ネットショップを始めるか否かの判断材料として、具体的にどのような手続が必要なのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ネットショップの開業に必要な手続きの流れから許可申請や資格取得が必要になる商品の紹介まで含めて詳しくご説明いたします。
目次
ネットショップ開業手続きの主な流れとは?
販売前に「手続きが必要な商品」と「手続き不要の商品」を切り分ける
ネットショップ開業手続きを進める際は、まず販売予定の商品が「手続きが必要な商品」なのか「特別な許可なく販売できる商品」なのかを切り分けることが重要です。
ネットショップは誰でも簡単に開設できますが、商品によっては販売前に許可申請や資格取得が必要になるケースがあります。食品・中古品・酒類・化粧品・医薬品・医療機器・ペット関連商品などは、法律や管轄機関のルールを確認せずに販売すると、後から販売停止や罰則の対象になる可能性があります。
まずは「何を売るか」だけでなく、「その商品をネット販売して問題ないか」まで確認しておきましょう。
詳しくは下記で解説していきます。
商品ジャンルごとに必要な手続きを確認する
ネットショップ開業手続きでは、商品ジャンルごとに必要な手続きが異なります。
たとえば食品なら保健所、中古品なら警察署、酒類なら税務署など、確認すべき窓口も変わります。販売予定の商品を一覧化し、それぞれに許可・資格・届出が必要かを整理しておくと安心です。
詳しくはネットショップ開業で許可申請・資格申請の手続きが必要な商品とは?をご覧ください。
仕入れ商品でも販売責任はショップ側にある
メーカーや卸業者から仕入れた商品であっても、ネットショップ上で販売する以上、購入者に対する責任はショップ側にも発生します。
「仕入れ先が販売しているから大丈夫」と判断せず、商品表示・販売条件・許可の有無を自社でも確認しておくことが大切です。
販売できる商品でも表示ルールに注意する
許可が不要な商品でも、商品説明や広告表現に注意が必要なケースがあります。
特に健康・美容・食品系の商品では、効果効能を断定する表現が問題になることがあります。販売前に、法律上問題のある表現になっていないか確認しておきましょう。
開業届より先に確認すべき許可・資格・販売ルールを整理する
ネットショップ開業手続きというと、最初に開業届を出すイメージを持つ方も多いですが、実際には開業届より先に確認すべきことがあります。
それが、販売する商品に必要な許可・資格・販売ルールです。
開業届は税務署に対して「事業を始めました」と届け出る書類ですが、商品によって必要な営業許可や販売免許を代わりに取得してくれるものではありません。
つまり、開業届を出しただけでは、すべての商品を自由に販売できるわけではないのです。
特に、食品・中古品・酒類・化粧品などは、販売前に管轄機関への確認が必要です。開業届を出した後に「実はこの商品は販売許可が必要だった」と気づくと、ショップ公開のスケジュールが遅れてしまう可能性もあります。
開業届は販売許可の代わりにはならない
開業届は、個人事業を開始したことを税務署へ知らせるための書類です。
販売許可や営業免許とは役割が異なります。ネットショップを始める場合は、開業届の提出とは別に、商品ごとの販売ルールを確認する必要があります。
許可取得に時間がかかる商品は先に動く
販売許可や資格取得が必要な商品は、申請から許可が下りるまでに時間がかかることがあります。
ショップ制作や商品登録を進めた後に申請を始めると、販売開始日に間に合わない可能性があるため、許可が必要な商品は開業準備の初期段階で確認しておくことが重要です。
管轄機関に確認してから販売開始する
インターネット上の情報だけで判断すると、地域や販売方法による違いを見落とす可能性があります。
保健所・警察署・税務署・自治体など、該当する管轄機関に確認してから販売を開始すると、後々のトラブルを防ぎやすくなります。
税務署へ提出する書類と提出しなくても罰則がない書類を分けて考える
ネットショップ開業手続きでは、税務署へ提出する書類についても正しく整理しておく必要があります。
代表的なものが「個人事業の開業・廃業等届出書」、いわゆる開業届です。また、青色申告を希望する場合は「所得税の青色申告承認申請書」も提出します。
ただし、書類によって提出の意味や提出しなかった場合の影響は異なります。
たとえば開業届は事業開始を知らせるための書類ですが、提出しなかったからといってすぐに罰則があるわけではありません。一方で、青色申告承認申請書を期限内に出していないと、青色申告のメリットを受けられない可能性があります。
「義務だから出す書類」「節税や信用のために出す書類」「必要に応じて検討する書類」を分けて考えることが大切です。
開業届と青色申告承認申請書はセットで考えられがちですが、役割は異なります。
開業届は事業開始を知らせる基本書類
開業届は、個人としてネットショップ事業を始めたことを税務署へ知らせるための書類です。
提出することで、個人事業主としての事業開始日や屋号を明確にできます。事業用口座の開設や各種手続きで必要になることもあるため、早めに準備しておくと安心です。
青色申告承認申請書は節税面で重要
青色申告を利用したい場合は、開業届とは別に青色申告承認申請書を提出する必要があります。
青色申告には控除や赤字の繰越などのメリットがありますが、期限を過ぎるとその年は利用できない場合があります。節税を考えるなら、開業届とあわせて提出期限を確認しておきましょう。
必要書類は開業形態によって変わる
副業で始めるのか、本業として始めるのか、法人として運営するのかによって必要な手続きは変わります。
すでに法人を持っている場合や、実店舗で事業を行っている場合は、追加で必要な手続きがないか確認しておきましょう。
特商法・プライバシーポリシー・利用規約を販売開始前に整える
ネットショップ開業手続きでは、税務署や行政への届出だけでなく、ショップ上に掲載する情報の整備も重要です。
特に「特定商取引法に基づく表記」「プライバシーポリシー」「利用規約」は、販売開始前に必ず準備しておきたい項目です。
ネットショップでは、購入者が事業者の顔を直接見られないため、販売者情報・返品条件・支払い方法・個人情報の扱いなどを明確に表示する必要があります。
これらの記載が不十分だと、購入者に不安を与えるだけでなく、トラブルが起きた際にショップ側の対応が難しくなることもあります。
テンプレートをそのまま使うだけではなく、自社の商品や販売条件に合わせて整えることが重要です。
くわしくはネットショップに必須の記載事項とは?をご覧ください。
特商法表記は購入者の安心材料になる
特定商取引法に基づく表記では、販売者名・住所・電話番号・販売価格・送料・返品条件などを記載します。
これは法律上必要なだけでなく、購入者が安心して注文できるかどうかを判断する重要な情報になります。
プライバシーポリシーは個人情報の扱いを明確にする
ネットショップでは、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなど多くの個人情報を扱います。
プライバシーポリシーでは、取得した情報の利用目的や管理方法、第三者提供の有無などを明記し、購入者に不安を与えないようにしましょう。
利用規約はトラブル時の判断基準になる
利用規約は、ショップと購入者の間のルールを明確にする役割があります。
注文キャンセル、禁止行為、返品対応、会員登録、ポイント利用など、運営上起こり得るケースを事前に整理しておくことで、トラブル時の対応がしやすくなります。
決済・配送・返品対応まで準備してからショップを公開する
ネットショップ開業手続きが完了しても、すぐにショップを公開してよいとは限りません。
実際に注文が入った後の対応まで準備できていないと、購入者対応で混乱してしまう可能性があります。
特に重要なのが、決済方法・配送方法・返品対応の3つです。どの支払い方法を用意するのか、送料はいくらにするのか、発送まで何日かかるのか、返品・交換はどの条件で受け付けるのかを事前に決めておく必要があります。
これらの条件が曖昧なまま販売を始めると、購入後の問い合わせが増えたり、クレームにつながったりすることがあります。
ショップ公開前に、購入者が不安なく注文できる状態を整えておきましょう。
「注文が入ってから考える」のではなく、注文後の流れまで作ってから公開するのが理想です。
決済方法は購入率に影響する
クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、後払い、スマホ決済など、用意する決済方法によって購入のしやすさは変わります。
ターゲット層が使いやすい支払い方法を選ぶことで、カゴ落ちを防ぎやすくなります。
配送方法と送料は事前にルール化する
配送会社、配送日数、送料、送料無料ライン、日時指定の可否などは、販売前に明確にしておきましょう。
商品サイズや温度帯によって配送方法が変わる場合は、商品ごとに運用ルールを決めておくことが大切です。
返品・交換条件はわかりやすく記載する
返品や交換の条件が曖昧だと、購入後のトラブルにつながります。
「不良品の場合」「お客様都合の場合」「開封後の場合」など、ケースごとの対応を明確にしておくことで、購入者もショップ側も安心して取引できます。
開業後に慌てないよう売上管理・帳簿管理の流れを作っておく
ネットショップ開業手続きでは、販売を始める前に売上管理・帳簿管理の流れも作っておくことが大切です。
ネットショップは注文が入ると、売上・手数料・送料・仕入れ費・広告費・梱包資材費など、さまざまなお金の動きが発生します。
これらを後回しにしてしまうと、確定申告の時期に数字が合わなくなったり、利益が出ているのか分からなくなったりする可能性があります。
特に、複数の販売チャネルを使う場合や、決済手数料が差し引かれて入金される場合は、売上と入金額が一致しないこともあります。
開業直後から管理方法を決めておけば、日々の運営状況を把握しやすくなり、利益改善にもつなげやすくなります。
売上と入金額は必ずしも一致しない
ネットショップでは、売上から決済手数料や販売手数料が差し引かれて入金されることがあります。
そのため、入金額だけを売上として管理すると、正しい利益計算ができません。売上・手数料・入金額を分けて記録しましょう。
経費にできるものを日頃から整理する
仕入れ費、送料、梱包資材、広告費、システム利用料、撮影機材など、ネットショップ運営ではさまざまな経費が発生します。
領収書や請求書を日頃から整理しておくことで、確定申告時の負担を減らせます。
会計ソフトや管理表を早めに用意する
開業直後は注文数が少なくても、後からまとめて帳簿をつけるのは大変です。
会計ソフトやスプレッドシートを使い、売上・仕入れ・経費を記録する仕組みを最初から作っておくと、数字を把握しやすくなります。
商品登録前に「注文が入った後の動き」をシミュレーションする
ネットショップ開業手続きでは、商品ページを作る前に「注文が入った後にどう動くか」をシミュレーションしておくことも大切です。
商品を登録して販売を開始すると、注文確認、在庫確認、梱包、発送、購入者への連絡、問い合わせ対応など、複数の作業が発生します。
この流れを考えずに販売を始めると、注文が入ってから慌ててしまい、発送遅延や連絡漏れにつながる可能性があります。
特に一人で運営する場合や副業で始める場合は、作業できる時間が限られるため、無理のない運営フローを作っておく必要があります。
商品登録は、単に商品名や価格を入力する作業ではありません。注文後の対応まで含めて、販売できる状態を整えることが重要です。
商品ページを作る前に、注文後の作業まで想定しておくと運営ミスを減らせます。
注文から発送までの作業を紙に書き出す
注文確認、在庫確認、納品書の作成、梱包、発送、発送通知など、注文後に必要な作業を一度すべて書き出してみましょう。
作業の抜け漏れが見つかりやすくなり、実際の運営時にもスムーズに対応できます。
在庫切れ時の対応を事前に決めておく
在庫数の反映が遅れたり、仕入れ遅延が起きたりすると、販売後に在庫切れが発生することがあります。
その場合にキャンセルするのか、入荷待ちにするのか、代替商品を提案するのかを事前に決めておくと安心です。
問い合わせ対応のテンプレートを用意する
配送状況、返品、支払い方法、商品仕様など、購入者からよくある問い合わせはある程度パターン化できます。
開業前に返信テンプレートを用意しておくと、対応スピードが上がり、顧客満足度の向上にもつながります。
ネットショップ開業手続きは「届出」だけでなく運営体制まで含めて考える
ネットショップ開業手続きは、開業届や許可申請を済ませれば完了というわけではありません。
実際にネットショップを続けていくためには、受注管理・在庫管理・発送・問い合わせ対応・売上管理・販促活動など、日々の運営体制まで整える必要があります。
手続きだけを済ませても、注文対応が遅れたり、在庫管理ができていなかったりすると、購入者の信頼を失ってしまう可能性があります。
特にネットショップは、実店舗と違って購入者と直接会えないため、ページ上の情報や注文後の対応が信頼を左右します。
開業手続きは「販売するための準備」だけでなく、「継続して運営するための仕組みづくり」として考えることが重要です。
誰がどの業務を担当するか決めておく
受注確認、商品登録、在庫管理、発送、問い合わせ対応、SNS更新など、ネットショップ運営には多くの業務があります。
複数人で運営する場合は担当者を明確にし、一人で運営する場合も作業時間を決めておきましょう。
運営ルールを決めると対応品質が安定する
発送までの日数、問い合わせ返信の目安、返品対応の条件、在庫更新の頻度など、運営ルールを決めておくと対応にブレがなくなります。
小さなショップでもルールを作っておくことで、顧客対応の品質を保ちやすくなります。
開業後に改善できる体制を作っておく
ネットショップは開業して終わりではなく、売上や問い合わせ内容を見ながら改善していくことが大切です。
アクセス数、購入率、リピート率、返品理由などを定期的に確認し、商品ページや運営方法を見直せる体制を作っておきましょう。
ネットショップ開業で許可申請・資格申請の手続きが必要な商品とは?
ネットショップで販売するにあたって許可紳士、資格租特が必要な商品は以下の通りです。
| 許可・資格 | 届け出先 | 法律 | |
| 食品 | 食品衛生法に基づく 営業許可・食品衛生責任者 |
保健所 | 食品表示法 食品衛生法 |
| 中古品 | 古物商許可申請 | 警察署 | |
| 化粧品 | 製造販売業許可 製造業許可 |
薬務課 | 医薬品医療機器等法 |
| 酒類 | 酒類の販売業免許 | 税務署 | 酒税法 |
| 医薬品 医療機器 |
製造販売業許可 製造業許可 |
薬務課 | 薬事法 医薬品医療機器等法 |
| ペット | 動物取扱業 | 動物保護センター | 動物愛護管理法 ペットフード管理法 |
| 輸入品 | 関税手続き | 税関 |
食品
食品をネットショップで販売する場合には、以下の2つの手続きが必要になります。
・「食品衛生責任者」の資格取得
・「食品衛生法に基づく営業許可」の申請
まず「食品衛生責任者」の資格は保健所で開催される講習会に参加することで取得できます。
次に「食品衛生法に基づく営業許可」の申請は、保健所の定める基準を満たした施設についての書類を作成し、検査に通ると行えます。申請が受理された証拠として営業許可証が交付されます。
これらの申請、資格取得は各地域の管轄保健所で行います。地域によって詳しい手続き方法に違いがあるので必ず管轄の保健所に確かめるようにしましょう。
中古品
中古品の販売には「古物商の許可申請」が必要になります。地域の管轄刑務所に申請することで許可が得られます。
古物商法で定められている「古物」は以下の13品目です。
古物商法で定められている古物
・美術品類・衣類
・時計・宝飾品類
・自動車
・自動二輪車及び原付自転車
・自転車類
・写真機類
・事務機器類
・機械工具類
・道具類
・皮革・ゴム製品類
・書籍
・金券類
化粧品
化粧品をネットショップで販売するには、以下の2つの申請が必要になります。
・「化粧品販売製造許可」の申請
・「化粧品製造許可」の申請
また化粧品は国内で製造された製品なのか海外で製造された製品なのか、自社で製造するのか委託するのかによって上記の2つの内どちらの許可申請を行うべきかが異なります。
国内で商品の製造または販売を行う場合に必要となる許可申請は以下の図の通りです。
海外で製造された商品を販売する場合に必要な許可申請は以下の図の通りです。
酒類
ネットショップで酒類を販売する場合、以下の2つの資格のうちどちらかが必要になります。どちらの免許の申請も管轄の税務署で行えます。
・「一般酒類小売業販売免許」
・「通信販売酒類小売業免許」
「一般酒類小売業免許」とは、実店舗で酒類を販売する際にも必要な免許です。店舗毎に取得が必要となるため、実店舗で取得していたとしてもネットショップを開業する際には必要となります。
加えてネットショップで酒類を販売する際には「通信販売酒類小売業免許」です。こちらの免許はインターネットやカタログ販売で酒類を販売する際に必要になります。
ネットショップの規模によっては「通信販売小売業免許」が不要となるケースもあるので、事前に条件を確認してから申請するようにしましょう。
「通信販売小売業免許」が不要となるのは以下のようなケースです。
「通信販売小売業免許」が不要なケース
・1都道府県の消費者にのみ販売している
・海外消費者への販売
・単発的な販売
医薬品
医薬品をネットショップで取り扱う場合、税務署などに許可申請を行う必要はありません。しかしネットショップでの医薬品販売には様々なルールがあります。
基本的には実店舗で既に薬品の販売を許可された薬局があり、オンライン上でも資格や知識を持った専門家が販売するよう義務付けられています。
医薬品をネットショップで販売するうえでの主なルールは以下の通りです。
主なルール
・一般用医薬品の販売は、薬局・薬店の許可を取得した夕景の店舗が行う・一般用医薬品の販売は注文を受けた薬局・薬店で必要な資質・知識を持った専門家が行う
医療機器
医療機器もネットショップで販売する際には様々なルールがあり、取り扱いに気を付けなければならない製品の1つです。
取り扱う医療機器が「特定保守管理医療機器」に当たる場合には管轄の保健所に問申請する必要があります。
届け出が必要な医療機器は以下の通りです。
届け出が必要な医療機器
・家庭用マッサージ器・家庭用電位治療器
・コンタクトレンズ、カラーコンタクトレンズ
・自己血糖測定器
・補聴器
ペット関連品
ペットや生命体の販売、貸出、展示、訓練などを営利目的で行う場合は管轄の都道府県に届け出し、研修を受講する義務があります。
加えて、犬猫用のペットフードの輸入や製造業者は管轄の農林水産省地方農政局などへの届け出が必要になります。
ネットショップに必須の記載事項とは?
ネットショップのページに記載しなければならない必須事項は以下の3点になります。
・「特定商品取引法に基づく表示」
・「プライバシーポリシー(個人情報保護方針)」
・「利用規約」
以下では、それぞれについて詳しく解説していきます。
商品取引法に基づく表示
ネットショップを含む全ての販売行為において、「商品取引法に基づく表示」の事項の記載は必要不可欠です。
特定商品取引法とは、事業者による悪質な寛容行為などを禁止すための法律のことです。
ネットショップでは全てのページにこの「商品取引法に基づく表示」に関する事項を記載する必要があります。
販売に関するトラブルを防ぐことにもつながるので、必ず守るようにしましょう。
「商品取引法に基づく表示」に関する記載必要事項は以下の通りです。
記載必要事項
・販売価格・送料
・販売価格・送料以外の追加料金
・代金の支払時期
・商品の引き取り時期
・返品特約に関する事項
・事業者の氏名又は名称、電話番号、住所
・申し込み有効期限があるときは申込期限
・商品に隠れた欠陥がある場合の販売業者の責任に関する規約
・数量限定などの販売方法の制限
プライバシーポリシー(個人情報保護方針)
ネットショップでは、データベース等に記録された個人情報について、その利用目的や取り扱い方を明確に記載する必要があります。これは個人情報保護法で定められているため必ず記載するようにしましょう。
個人情報の扱い移管するトラブルを未然に防ぐことにもつながるほか、記載することによりお客様に不安を与えず、個人情報の取り扱いに対してのリスクを伝えられます。
プライバシーポリシーに関する記載事項は以下の通りです。
プライバシーポリシーの記載事項
・情報の管理について・個人情報の利用目的について
・個人情報の第三者への開示、提供について
利用規約
ネットショップでは、ユーザーとの契約書のような役割を果たす「利用規約」を記載する必要があります。
「利用規約」にはネットショップを利用する際に懸念されるリスクなども明示するため、ユーザーとの間でトラブルになった際にその規約に基づいて解決策を模索できます。
ネットショップの開業手続きで個人事業主と法人は何が違うのか
ネットショップの開業手続きを進める際、個人事業主として始めるべきか、法人として始めるべきかで迷う方も多いでしょう。
どちらを選ぶかによって、開業までのスピード、初期費用、税金、社会的信用、仕入れ先との取引条件などが変わります。
ただし、最初から必ず法人化すべきというわけではありません。事業規模や運営体制、将来的な成長イメージに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、ネットショップの開業手続きで個人事業主と法人を選ぶ際に確認しておきたい違いを解説します。
開業スピードを優先するなら個人事業主、信用力を重視するなら法人で考える
ネットショップの開業手続きで個人事業主と法人のどちらを選ぶべきか迷った場合は、まず「早く始めたいのか」「取引先からの信用を重視したいのか」で考えると判断しやすくなります。
個人事業主は開業届を提出すれば始めやすく、初期費用も抑えやすい点がメリットです。一方で法人は、設立手続きや費用はかかりますが、仕入れ先や取引先、金融機関からの信用を得やすい傾向があります。
副業や小規模でテスト販売を始めるなら個人事業主、本格的にブランド化や法人取引を視野に入れるなら法人も選択肢になります。
最初から法人化する必要はありません。まずは事業規模や取引先の条件に合わせて判断しましょう。
小さく試す段階と本格的に伸ばす段階で選ぶ形態を変える
ネットショップは、最初から大きく始める必要はありません。まずは個人事業主として小さく販売を始め、売上や需要を見ながら法人化を検討する方法もあります。
特に初めてネットショップを開業する場合、商品が売れるかどうか、利益が残るかどうか、運営を続けられるかどうかは実際に始めてみないと分からない部分も多いです。
そのため、開業初期は手続きやコストの負担が少ない個人事業主で始め、売上規模が大きくなった段階で法人化する流れも現実的です。
開業形態は一度決めたら終わりではなく、事業の成長に合わせて見直すことが大切です。
仕入れ先や取引先の審査に影響する違いを確認する
ネットショップでは、販売する商品を仕入れる際に、メーカーや卸業者との取引が必要になることがあります。
その際、個人事業主でも取引できるケースはありますが、法人でないと契約できない、または審査が通りにくい仕入れ先もあります。特にブランド品、専門商材、業務用商品などを扱う場合は、事業形態や実績を確認されることがあります。
開業手続きの段階で、販売したい商品の仕入れ先が個人事業主でも取引可能なのか、法人化が必要なのかを確認しておくと、後から商品展開で困るリスクを減らせます。
扱いたい商品が決まっている場合は、開業形態より先に仕入れ先の取引条件を確認しておくのがおすすめです。
売上規模だけでなく利益の残り方で個人事業主か法人かを判断する
個人事業主と法人のどちらがよいかは、売上金額だけで判断するのではなく、最終的にどれだけ利益が残るかで考えることが大切です。
ネットショップは、売上が大きく見えても、仕入れ費、広告費、送料、決済手数料、梱包資材費などを差し引くと利益が少ない場合があります。
法人化すると社会保険料や法人住民税、税理士費用などの固定費も発生しやすくなるため、売上が増えたからといってすぐに法人化すればよいとは限りません。
利益率や経費、今後の投資計画まで含めて、事業形態を判断しましょう。
家族経営・副業・チーム運営で向いている形態を分ける
ネットショップの運営体制によっても、個人事業主と法人の向き不向きは変わります。
たとえば、副業で一人で始める場合は、手続きが比較的シンプルな個人事業主が向いています。家族で運営する場合は、給与の扱いや経費計上、役割分担をどうするかを考える必要があります。
一方で、スタッフを雇用したり、複数人で本格的に事業を伸ばしたりする場合は、法人の方が管理しやすいケースもあります。
単に税金だけでなく、誰がどのように運営するのかまで考えて形態を選ぶことが重要です。
あとから法人化する前提で開業手続きを進める方法を考える
最初は個人事業主としてネットショップを開業し、売上が伸びた段階で法人化する場合は、最初の開業手続きの時点で将来の移行を見据えておくとスムーズです。
たとえば、屋号やショップ名、ドメイン、銀行口座、会計管理、仕入れ先との契約情報などは、後から法人へ引き継ぐ可能性があります。
最初から整理せずに運営していると、法人化の際に名義変更や契約変更が増えてしまうこともあります。
将来的に法人化を考えている場合は、開業直後から事業用とプライベートを分けて管理しておきましょう。
法人化を考えている場合は、最初から「後で引き継ぎやすい管理」にしておくと移行が楽になります。
ネットショップの開業手続きにかかる費用の目安
ネットショップの開業手続きでは、開業届の提出自体に大きな費用はかかりません。
しかし、実際にネットショップを公開して販売を始めるには、商品の仕入れ費、サイト制作費、決済手数料、配送費、梱包資材費、広告費など、さまざまな費用が発生します。
具体的には、無料のネットショップ作成サービスを使って小さく始める場合でも、仕入れ費や梱包資材費などを含めて5万円〜30万円程度は見ておくと安心です。
一方で、在庫を多めに持つ場合や、デザイン・撮影・広告までしっかり準備する場合は、30万円〜100万円以上かかることもあります。さらに、オリジナルのECサイト制作を外注する場合は、制作内容によって50万円〜300万円以上になるケースもあります。
特に開業初期は、売上がまだ安定していない一方で、先に支払う費用が多くなりやすい時期です。
ここでは、ネットショップの開業手続きに関連して発生しやすい費用や、開業前に見落としやすいコストについて解説します。
開業届そのものは無料でも販売準備には費用がかかる
ネットショップの開業手続きでは、開業届の提出自体に費用はかかりません。そのため「無料で開業できる」と考えがちですが、実際に販売を始めるにはさまざまな準備費用が必要です。
たとえば、商品の仕入れ費、撮影機材、梱包資材、ショップ作成サービスの利用料、決済手数料、配送費、広告費などが発生します。
具体的な目安としては、商品仕入れ費が3万円〜30万円程度、撮影用の簡易機材が1万円〜5万円程度、梱包資材が5,000円〜3万円程度、初期の広告・販促費が1万円〜10万円程度です。
無料カートを使えばサイト開設費は抑えられますが、商品を販売できる状態にするまでには最低限の準備費用がかかります。
特に開業初期は、売上がまだ安定していない一方で、先に支払う費用が多くなりやすい時期です。
開業届の費用だけでなく、販売開始までに必要な総額を見積もっておくことが大切です。
許可申請・資格取得が必要な商品は手続き費用を先に見積もる
食品、中古品、酒類、化粧品、医薬品、医療機器などを扱う場合は、ネットショップの開業手続きとは別に許可申請や資格取得が必要になることがあります。
これらの手続きには、申請費用や講習費用、設備準備費用などがかかる場合があります。
たとえば、中古品を販売するための古物商許可は申請手数料19,000円程度、酒類を通信販売する場合の通信販売酒類小売業免許は、免許が付与される際に登録免許税3万円程度が必要です。
食品を扱う場合は、食品衛生責任者の講習費用として1万円〜1万2,000円程度、食品営業許可が必要な場合は自治体や業種によって1万円〜2万円前後かかることがあります。
化粧品や医療機器などは、販売方法や製造・輸入の有無によって必要な許可が大きく変わり、申請費用だけでなく設備・専門家への相談費用を含めて数万円〜数十万円以上になるケースもあります。
商品を決めた段階で、販売に必要な許可とその費用を確認しておくと、資金計画を立てやすくなります。
許可が必要な商品は、サイト制作費より先に申請費用や設備費を確認しておくと安心です。
初期費用よりも毎月かかる固定費を重視して計算する
ネットショップ開業時は、初期費用に目が行きがちですが、実際に事業を続けるうえで重要なのは毎月かかる固定費です。
ショップ作成サービスの月額費用、在庫保管費、システム利用料、広告費、会計ソフト代、外注費などは、売上が少ない月でも発生します。
具体的には、無料カートを使う場合は月額0円から始められますが、有料プランやShopifyなどを利用する場合は月額数千円〜数万円程度が目安です。
会計ソフトは月額1,000円〜3,000円程度、在庫保管や発送代行を使う場合は商品数や出荷件数によって月額数千円〜数万円以上かかることがあります。広告費も、最初は少額で始める場合でも月1万円〜10万円程度は見ておくとよいでしょう。
初期費用を安く抑えられても、固定費が高いと利益を圧迫しやすくなります。特に開業直後は売上が読みにくいため、毎月いくら売れば赤字にならないのかを事前に計算しておきましょう。
固定費を抑えることは、事業継続のしやすさにもつながります。
仕入れ費・撮影費・梱包資材費まで含めて開業資金を考える
ネットショップの開業資金を考える際は、サイト制作費やシステム利用料だけでなく、販売に必要な細かい費用まで含めて計算することが大切です。
たとえば商品を仕入れる費用、商品写真を撮影するための機材費、モデルやカメラマンへの依頼費、ダンボールや緩衝材などの梱包資材費も必要になります。
具体的には、小ロットで始める場合の仕入れ費は3万円〜10万円程度、ある程度の商品数をそろえる場合は10万円〜50万円以上かかることがあります。
自分で撮影する場合は、照明・背景紙・三脚などで1万円〜5万円程度、プロに商品撮影を依頼する場合は、商品数やカット数によって3万円〜20万円以上が目安です。
梱包資材は、ダンボール・緩衝材・テープ・同梱物などを含めて、初回は5,000円〜3万円程度準備しておくと安心です。さらに、納品書や同梱チラシ、返品用の案内書などを用意する場合も費用がかかります。
こうした費用を見落とすと、販売開始後に資金が足りなくなる可能性があります。
開業前に必要なものを一覧化し、販売開始までに必要な資金を現実的に把握しておきましょう。
無料カートでも決済手数料・販売手数料で利益が変わる
無料で使えるネットショップ作成サービスを利用すれば、初期費用や月額費用を抑えて開業できます。
ただし、無料カートであっても決済手数料や販売手数料が発生するケースが多いため、完全に無料で運営できるわけではありません。販売価格が低い商品や利益率が低い商品を扱う場合、手数料の影響で思ったより利益が残らないこともあります。
たとえば、BASEのスタンダードプランは初期費用・月額費用0円で始められますが、商品が売れた際に決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3%がかかります。
STORESのフリープランも月額0円で始められますが、ネットショップの決済手数料は5.5%〜が目安です。Shopifyの場合は、プランによって月額費用が発生し、スターター・ベーシック・上位プランなどで料金が変わります。
たとえば、1万円の商品が売れた場合、手数料が6%なら約600円、手数料が7%なら約700円が差し引かれるイメージです。送料や仕入れ費も別にかかるため、販売価格を決める際は手数料まで含めて利益を計算する必要があります。
開業手続きの段階で、利用するサービスの手数料体系を確認し、商品単価や利益率に合っているかを見極めることが大切です。
月額無料かどうかだけで判断しないようにしましょう。
開業直後は広告費よりもテスト販売費を確保する
ネットショップ開業直後は、すぐに広告を出して集客したくなるかもしれません。
しかし、商品ページや価格、配送条件、購入導線が整っていない状態で広告費をかけても、購入につながりにくい場合があります。まずは少額でテスト販売を行い、どの商品が売れるのか、どのページで離脱されるのか、購入者からどんな問い合わせが来るのかを確認することが大切です。
開業直後のテスト販売費としては、広告費に1万円〜5万円程度、商品ページ改善や写真追加に1万円〜10万円程度、梱包改善や同梱物の作成に5,000円〜3万円程度を見ておくと現実的です。
最初から広告費に10万円以上を一気に使うよりも、少額で反応を見ながら商品ページや価格、写真、訴求文を改善していく方が、無駄な出費を抑えやすくなります。
開業初期の資金は、広告費だけでなく、商品改善や写真撮影、ページ修正、梱包改善などに使える余裕を残しておきましょう。
開業直後は「集客に全額使う」よりも、売れる形に整えるための改善費を残しておくことが大切です。
ネットショップの開業手続きで利用できる補助金・助成金
ネットショップの開業手続きやECサイトの準備には、補助金・助成金を活用できる場合があります。
たとえば、ECサイト制作、システム導入、販路開拓、業務効率化、広告・販促などに関連する費用が対象になるケースもあります。
ただし、補助金や助成金は申請すれば必ず受け取れるものではなく、申請条件や対象経費、申請前の契約可否、入金タイミングなどを事前に確認する必要があります。
ここでは、ネットショップの開業手続きで補助金・助成金を検討する際に押さえておきたいポイントを紹介します。
ネットショップ制作費だけでなく業務効率化費用も対象になるか確認する
ネットショップの開業手続きで補助金や助成金を検討する場合、ECサイト制作費だけを見るのではなく、業務効率化に関する費用も対象になるか確認しましょう。
たとえば、在庫管理システム、受注管理システム、決済システム、顧客管理ツール、物流連携ツールなどが対象になる場合があります。
ネットショップは作って終わりではなく、受注・発送・在庫管理・問い合わせ対応まで含めて運営する必要があります。
補助金を活用する際は「サイトを作る費用」だけでなく、「運営を効率化する費用」まで含めて検討することが重要です。
補助金は採択後に使えるお金ではなく後払いで考える
補助金は、採択されたらすぐにお金が振り込まれるものではありません。多くの場合、事業者が先に対象経費を支払い、その後に実績報告や審査を経て補助金が支払われます。
そのため、補助金を利用する場合でも、いったん自社で支払うための資金を用意しておく必要があります。
「補助金があるから資金がなくても開業できる」と考えてしまうと、支払いのタイミングで困る可能性があります。
ネットショップの開業手続きで補助金を使う場合は、入金時期と自己資金のバランスを確認しておきましょう。
補助金は基本的に「後から戻ってくるお金」と考え、先に支払える資金を用意しておきましょう。
申請前に契約・購入すると対象外になるケースに注意する
補助金や助成金では、申請前や採択前に契約・購入・支払いをしたものが対象外になるケースがあります。
たとえば、先にECサイト制作会社と契約してしまったり、システムを導入してしまったりすると、後から補助金を申請しても対象経費として認められない場合があります。
ネットショップの開業準備は早く進めたいところですが、補助金を使う可能性があるなら、必ず申請条件や対象期間を確認してから動くことが大切です。
焦って契約する前に、制度のルールを確認しておきましょう。
ECサイト構築・システム導入・販促費で使える制度を分けて探す
ネットショップ開業で使える補助金や助成金は、目的によって対象になる費用が異なります。
ECサイトの構築費に使える制度もあれば、業務効率化のためのシステム導入に使える制度、広告や販促活動に使える制度もあります。すべてを一つの補助金でまかなうのではなく、何にお金を使いたいのかを整理してから制度を探すことが重要です。
サイト制作を優先するのか、受注管理を効率化したいのか、開業後の集客に使いたいのかによって、見るべき制度は変わります。
自治体独自の補助金は小規模ネットショップでも狙いやすい
国の補助金だけでなく、都道府県や市区町村が独自に実施している補助金・助成金も確認しておきましょう。
自治体によっては、創業支援、販路開拓、デジタル化支援、EC導入支援などの制度を用意している場合があります。
全国規模の補助金と比べて対象エリアは限られますが、小規模事業者や個人事業主でも利用しやすい制度が見つかることもあります。
ネットショップの開業手続きとあわせて、事業所のある自治体の公式サイトや商工会議所の情報を確認しておくとよいでしょう。
補助金ありきではなく事業計画に合う制度だけを選ぶ
補助金や助成金は魅力的ですが、使えるからといって無理に申請する必要はありません。
補助金に合わせて本来必要のないシステムを導入したり、事業計画に合わない投資をしたりすると、かえって運営の負担が増える可能性があります。
ネットショップの開業手続きでは、まず自社に必要な準備や課題を整理し、そのうえで条件に合う補助金があれば活用するという順番が大切です。
補助金は目的ではなく、あくまで事業を進めるための手段として考えましょう。
補助金に合わせて事業を作るのではなく、事業に合う補助金だけを選ぶことが大切です。
ネットショップの開業手続き後に失敗しないための運営準備
ネットショップは、開業手続きが完了してサイトを公開すれば終わりではありません。
実際に運営を始めると、受注処理、在庫管理、梱包・発送、問い合わせ対応、返品・キャンセル対応、商品ページの改善など、さまざまな業務が発生します。
これらの準備が不十分なまま販売を開始すると、発送遅延や在庫切れ、問い合わせ対応の遅れなどが起こり、購入者の信頼を失ってしまう可能性があります。
ここでは、ネットショップの開業手続き後にスムーズに運営を始めるために、事前に整えておきたい準備について解説します。
開業後すぐに売れなくても改善できる数字の見方を決めておく
ネットショップは開業手続きが完了して公開しても、すぐに売上が出るとは限りません。
大切なのは、売れない原因を感覚で判断するのではなく、数字を見ながら改善できる状態にしておくことです。たとえば、アクセス数が少ないのか、商品ページは見られているのに購入されていないのか、カートには入るが決済まで進まないのかによって、改善すべき場所は変わります。
開業前から、アクセス数、購入率、カゴ落ち率、リピート率など、見るべき指標を決めておくと、公開後の改善がしやすくなります。
注文が入る前に受注・梱包・発送の流れをテストする
ネットショップの開業手続き後は、実際に注文が入る前に受注から発送までの流れをテストしておくことが重要です。
テスト注文を行うことで、注文通知が届くか、決済が正しく処理されるか、納品書を発行できるか、梱包に必要な資材が揃っているか、発送通知が送れるかを確認できます。
実際の注文が入ってから不備に気づくと、発送遅延や購入者対応のミスにつながる可能性があります。
開業直後の印象はショップの信頼に大きく関わるため、販売開始前に一連の流れを必ず確認しておきましょう。
公開前に自分でテスト注文をして、購入者目線で不便な点がないか確認しておきましょう。
問い合わせ対応のルールを作って信頼を落とさない体制にする
ネットショップでは、購入前後に問い合わせが発生します。商品のサイズや使い方、配送日数、返品条件、支払い方法など、購入者が不安に感じる点は事前に想定しておくことが大切です。
問い合わせ対応が遅かったり、回答内容が担当者によって変わったりすると、ショップへの信頼が下がってしまいます。
開業手続き後は、問い合わせの受付方法、返信時間の目安、よくある質問への回答テンプレートを用意しておきましょう。
特に一人で運営する場合は、対応できる時間を明確にしておくと無理なく続けやすくなります。
在庫切れ・過剰在庫を防ぐために販売開始数を決めておく
ネットショップ開業後に失敗しやすいポイントの一つが在庫管理です。
売れると思って大量に仕入れた商品が残ってしまうと、資金繰りを圧迫します。一方で、少なすぎる在庫で販売を始めると、せっかく注文が入っても在庫切れになり、販売機会を逃してしまいます。
開業時は、最初から大量に仕入れるのではなく、テスト販売できる数量を決めて反応を見ることが大切です。
商品ごとに初回販売数、追加発注の基準、在庫が少なくなった時の対応を決めておくと、無駄な在庫リスクを抑えられます。
返品・キャンセルが起きた時の判断基準を先に用意する
ネットショップでは、どれだけ丁寧に商品ページを作っても、返品やキャンセルが発生する可能性があります。
そのため、開業手続き後は返品・キャンセル対応の判断基準を先に用意しておくことが大切です。たとえば、不良品の場合は交換するのか返金するのか、お客様都合の返品を受け付けるのか、開封後や使用後の商品はどう扱うのかを明確にしておきます。
ルールが曖昧なままだと、対応のたびに判断がブレてしまい、購入者とのトラブルにつながります。
販売前に返品・キャンセル条件をページ上にも分かりやすく記載しておきましょう。
集客より先に商品ページの不安要素を減らしておく
ネットショップ開業後は、SNSや広告で集客したくなりますが、その前に商品ページの不安要素を減らしておくことが大切です。
アクセスを集めても、商品写真が少ない、サイズ感が分からない、送料が分かりにくい、返品条件が不明確といった状態では購入につながりにくくなります。
まずは購入者が知りたい情報を商品ページに十分掲載し、安心して注文できる状態を作りましょう。
商品説明、写真、レビュー、配送日数、支払い方法、返品条件などを整えたうえで集客すれば、広告費やSNS投稿の効果も高まりやすくなります。
集客の前に、商品ページで購入者の不安を消せているかを見直すことが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事ではネットショップの開業手続きについて、手続きの手順や具体的に必要な申請、資格の取得などについてご説明いたしました。
この記事が、皆さんがネットショップを始める際の参考になれば幸いです。
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