Shopify paymentとは?メリットや決済手数料、導入・設定の方法を紹介します!
ShopifyでECサイトを運営するなら、まず理解しておきたいのが「Shopifyペイメントとは何か」という点です。Shopifyペイメントとは、Shopifyが提供する公式の決済サービスで、クレジットカード決済やApple Pay、Google Pay、Shop Payなどを導入できる仕組みです。
本記事では、Shopifyペイメントとはどのようなサービスなのかをはじめ、メリット・デメリット、対応している決済方法、手数料、入金サイクル、設定方法まで詳しく解説します。
目次
Shopifyペイメントとは
Shopifyペイメントとは、Shopifyが提供する公式の決済サービスです。Shopifyストアに標準で組み込まれている決済機能で、クレジットカードや一部のウォレット決済などを利用できるようになります。
外部の決済代行サービスを別途契約しなくても、Shopifyの管理画面から設定を進められるため、ECサイトを立ち上げる際の決済導入をスムーズに行える点が特徴です。
また、売上や入金状況、決済履歴などもShopify管理画面上で確認できるため、サイト運営と決済管理をまとめて行いやすくなります。
Shopifyストア運営に適した標準決済機能
Shopifyペイメントは、ShopifyでECサイトを運営する事業者向けに設計された決済機能です。商品販売から決済、売上確認、入金管理までをShopify内で完結しやすく、初めてECサイトを運営する場合でも扱いやすい仕組みになっています。
外部サービスとの複雑な連携作業を減らせるため、決済まわりの管理負担を抑えたい事業者に向いています。
特に、まずはShopifyでシンプルに販売を開始したい場合や、複数のツールを使わずに運営を一本化したい場合に便利な決済方法といえるでしょう。
審査について
Shopifyペイメントは、一般的な決済代行サービスのような初期審査なしで利用開始できる点が特徴です。
通常、外部の決済サービスを導入する場合は、申請後に審査が行われ、利用開始まで2週間〜1ヶ月ほどかかるケースがあります。一方、Shopifyペイメントは、Shopifyの有料プランに加入し、管理画面から必要情報の登録・設定を完了すれば、スピーディーに決済受付を開始できます。
そのため、ECサイトの立ち上げと同時に販売を始めたい事業者にとって、導入までの時間を短縮できる点は大きなメリットです。
ただし、運用開始後に本人確認書類や事業情報の追加提出を求められる場合があります。登録情報に不備があると、入金保留や利用制限につながる可能性があるため、正確な情報を入力しておくことが重要です。
対応国について
Shopifyペイメントは、すべての国・地域で利用できるわけではありません。ビジネスの拠点がShopifyペイメントのサポート対象国にある場合に、チェックアウト時の決済受付に利用できます。また、国ごとに銀行口座の条件、本人確認、事業確認、利用できる決済方法、支払いスケジュールなどが異なるため、導入前に自社の拠点国が対象か確認することが重要です。
- オーストラリア
- オーストリア
- ベルギー
- カナダ
- デンマーク
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- 香港特別行政区
- アイルランド
- イタリア
- 日本
- オランダ
- ニュージーランド
- シンガポール
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- イギリス
- アメリカ
上記以外にも、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、エストニア、ジブラルタル、ギリシャ、ハンガリー、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、メキシコ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニアなどが対象に含まれます。対象国であっても、ビジネスタイプや商材によっては利用できない場合があるため、必要書類や利用規約を事前に確認しましょう。
Shopifyペイメントが向いている事業者
Shopifyペイメントは、ShopifyでECサイトを構築し、できるだけシンプルに決済環境を整えたい事業者に向いています。特に、クレジットカード決済やウォレット決済を中心に販売したい場合には、標準機能として使いやすい決済方法です。
また、管理画面上で売上や入金状況を確認したい事業者、外部決済サービスとの契約や連携の手間を抑えたい事業者にも適しています。
一方で、コンビニ決済や後払い、キャリア決済などを重視する場合は、Shopifyペイメントだけでなく外部決済サービスとの併用も検討するとよいでしょう。
Shopifyペイメント導入のメリット
Shopifyペイメントには、決済導入の手間を減らせるだけでなく、手数料や管理面、購入体験の改善など、EC運営において多くのメリットがあります。特にShopifyとの連携性が高いため、売上管理や入金確認をスムーズに行いやすく、運営負担を抑えながら販売体制を整えられる点が魅力です。
ここでは、Shopifyペイメントを導入することで得られる主なメリットについて詳しく解説します。
外部決済手数料が不要になる
Shopifyでは、外部の決済サービスを利用する場合、各決済会社に支払う手数料に加えて、Shopify側にも外部決済手数料が発生します。
一方、Shopifyペイメントを利用すれば、この追加コストがかからなくなります。つまり、同じ売上でも純利益を残しやすくなるのが大きな特徴です。特に売上規模が大きくなるほど、この差は無視できないレベルになり、長期的に見ると大きなコスト削減につながります。
EC運営において利益率の改善は重要なテーマであるため、標準決済を活用するメリットは非常に大きいといえるでしょう。
スムーズな決済体験でCVR向上につながる
Shopifyペイメントは、Shopifyと完全に統合された決済システムのため、ユーザーが外部ページへ遷移することなく決済を完了できます。
これにより、購入途中での離脱を防ぎやすくなり、結果としてコンバージョン率(CVR)の向上が期待できます。また、Apple PayやGoogle Payにも対応しており、住所やカード情報の入力を省略できるため、スマートフォンユーザーでもストレスなく購入が可能です。
決済のしやすさは売上に直結する要素の一つであり、ユーザー体験の改善という観点でも大きなメリットがあります。
入金管理がシンプルになる
複数の決済サービスを利用している場合、それぞれで売上や入金タイミング、手数料の管理が必要となり、経理業務が煩雑になりがちです。
しかしShopifyペイメントを利用すれば、売上・手数料・入金情報をすべてShopifyの管理画面上で一元的に確認できます。
これにより、日々の売上管理や入金確認の手間を大幅に削減でき、運用効率の向上につながります。
また、データが一元化されることで分析もしやすくなり、経営判断のスピードも高まります。
主要な決済手段にまとめて対応できる
Shopifyペイメントを導入することで、クレジットカード決済をはじめ、Apple PayやGoogle Payなどの主要な決済手段に一括で対応できます。
通常であれば、各決済サービスごとに契約や設定が必要ですが、その手間を省ける点は大きなメリットです。また、多通貨決済にも対応しているため、海外ユーザー向けの販売にもスムーズに対応可能です。
これにより、国内外問わず幅広い顧客に対応できるECサイトを構築でき、機会損失の防止にもつながります。
決済手段の充実は売上拡大に直結する重要な要素です。
不正決済対策機能が標準で利用できる
Shopifyペイメントには、不正注文やリスクの高い取引を自動で検知する機能が備わっています。
これにより、不正利用やチャージバックといったトラブルのリスクを事前に軽減することが可能です。特に海外からの注文が増える場合、不正決済のリスクも高まるため、このような機能は非常に重要です。また、リスク判定の情報は管理画面上で確認できるため、手動でのチェックや対応もしやすくなっています。
安心して運営を続けるための基盤として、標準でセキュリティ機能が備わっている点は大きな強みです。
導入・設定が簡単でスピーディー
Shopifyペイメントは、Shopifyの管理画面から必要な情報を入力するだけで簡単に導入できる仕組みになっています。
外部の決済サービスのように複雑な契約手続きや連携作業が不要なため、初めてECサイトを立ち上げる場合でもスムーズに決済環境を整えることが可能です。
条件が整っていれば、短期間で利用を開始できる点も魅力の一つです。
スピード感を持って販売を開始できることは、機会損失を防ぐ上でも重要であり、立ち上げ初期の負担を軽減できるメリットは非常に大きいといえるでしょう。
Shopifyペイメント導入のデメリット
Shopifyペイメントは便利な決済サービスですが、すべての事業者にとって万能というわけではありません。利用できる決済手段や対応国、取り扱い商材による制限など、事前に確認しておくべき注意点もあります。
導入後に「使いたい決済方法がなかった」「入金が保留された」といったトラブルを避けるためにも、メリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう。
すべての決済手段をカバーできるわけではない
Shopifyペイメントは主要な決済方法には対応していますが、すべての支払いニーズを網羅しているわけではありません。
例えば、日本市場では需要の高いコンビニ決済や後払い決済などは、別途外部サービスを導入する必要があります。そのため、ターゲットユーザーの決済ニーズによっては、追加で決済手段を組み合わせる必要が出てきます。
結果として管理が複雑になる可能性もあるため、あらかじめ顧客層に合った決済方法を整理し、最適な組み合わせを設計することが重要です。
Shopifyペイメントで使えない決済手段を使うならShopifyペイメント以外でおすすめの外部決済サービスをご覧ください。
利用できる国・地域が限られている
Shopifyペイメントは非常に便利な決済手段ですが、すべての国・地域で利用できるわけではありません。
対応していない国では導入自体ができず、別の決済サービスを利用する必要があります。また、同じ国内でも法人情報や銀行口座の所在地によっては利用条件を満たせないケースもあります。海外展開を前提にしている場合、進出予定の国で利用可能かどうかを事前に確認しておかないと、後から決済手段の再構築が必要になる可能性があります。
事業計画に影響するポイントなので注意が必要です。
業種・商材によっては利用制限がある
Shopifyペイメントは誰でも自由に使えるわけではなく、取り扱う商品や業種によっては利用が制限される場合があります。
例えば、リスクの高い商材や規制対象となる商品(医薬品、成人向け商品、金融関連サービスなど)は、審査に通らない可能性があります。また、運用開始後でも規約違反と判断されると、突然利用停止になるケースもあります。これにより売上が一時的にストップするリスクもあるため、自社の商品が利用規約に適合しているかを事前に確認することが重要です。
特にグレーな商材を扱う場合は慎重な判断が求められます。
アカウント停止・入金保留のリスクがある
Shopifyペイメントでは、不正利用の疑いやリスクの高い取引が検知された場合、売上の入金が一時的に保留されたり、アカウント自体が制限されることがあります。
これはセキュリティ上必要な措置ではありますが、事業者にとってはキャッシュフローに大きな影響を与える可能性があります。特に売上が急増した場合や、高額商品を扱っている場合はチェックが厳しくなる傾向があります。
万が一に備えて、運転資金に余裕を持たせておくことや、別の決済手段を併用するなどのリスク分散も検討しておくと安心です。
トラブル時の対応が限定的になる場合がある
Shopifyペイメントは一体型のサービスであるため、トラブル発生時の対応は基本的にShopifyのサポートに依存することになります。
外部の決済代行会社であれば、専任サポートや柔軟な対応が受けられる場合もありますが、Shopifyペイメントでは対応範囲が限定されることがあります。また、審査や制限に関する判断基準は公開されていない部分も多く、理由が明確に説明されないケースもあります。
こうした点は運用上の不安要素になりやすいため、事前に理解しておくことが重要です。
Shopifyペイメント対応の決済方法
Shopifyペイメントでは、クレジットカード決済を中心に、Apple Pay、Google Pay、Shop Payなどのウォレット決済・高速チェックアウト機能にも対応しています。これにより、ユーザーは自分に合った方法でスムーズに支払いを完了できます。
ここでは、Shopifyペイメントで利用できる主な決済方法について、それぞれの特徴を解説します。
クレジットカード決済
Shopifyペイメントでは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverなど、主要な国際ブランドのクレジットカード決済に対応できます。
クレジットカード決済はECサイトにおける基本的な決済手段の一つであり、幅広いユーザーに利用されやすい点が特徴です。
特に、購入完了までの流れがスムーズで、即時決済できるため、ユーザーにとっても事業者にとっても利便性の高い決済方法といえます。
| クレジット会社 | どんなユーザーが多いか |
|---|---|
| Visa | 国内外問わず利用者が多く、幅広い年齢層・一般消費者に利用されやすい |
| Mastercard | 海外利用やネット決済に慣れたユーザー、グローバルな買い物をする層に多い |
| JCB | 日本国内の利用者が多く、国内向けECサイトでは対応しておきたいブランド |
| American Express | 比較的高所得層やビジネス利用者、旅行・高単価商品の購入者に利用されやすい |
| Diners Club | 富裕層やビジネス層、飲食・旅行・高額商品を購入するユーザーに多い |
| Discover | 主に海外ユーザー、特に北米圏の購入者に利用されることが多い |
このように、Shopifyペイメントで複数のクレジットカードブランドに対応しておくことで、国内ユーザーだけでなく海外ユーザーの購入機会も逃しにくくなります。
特に越境ECやインバウンド需要を見込むECサイトでは、対応ブランドの幅広さがそのまま購入しやすさにつながります。
また、ユーザーが普段使っているカードでそのまま決済できるため、カゴ落ち防止やコンバージョン率の改善にも効果が期待できます。
Apple Pay(ウォレット決済)
Apple Payは、iPhoneやMacなどのAppleデバイスを利用するユーザー向けのウォレット決済です。
あらかじめ登録されたクレジットカード情報や配送先情報を使って、ワンタップで決済を完了できるため、購入時の入力の手間を大幅に削減できます。特にスマートフォンユーザーにとっては利便性が高く、購入途中の離脱を防ぐ効果が期待できます。
また、Face IDやTouch IDによる認証が行われるため、セキュリティ面でも安心して利用できるのが特徴です。
スピーディーかつ安全な決済体験を提供できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
Google Pay(ウォレット決済)
Google Payは、Android端末やGoogleアカウントを利用するユーザー向けの決済方法で、登録済みの支払い情報や配送先情報を活用して簡単に決済が行えます。
購入時にカード情報や住所を入力する必要がないため、スムーズな購入体験を提供でき、コンバージョン率の向上にも寄与します。
また、Googleアカウントと連携しているため、多くのユーザーにとって使い慣れた環境で決済できる点も強みです。
スマートフォン経由の購入が増えている現在において、対応しておくことで機会損失を防ぐ重要な決済手段の一つです。
Shop Pay(高速チェックアウト)
Shop Payは、Shopifyが提供する高速チェックアウト機能で、一度情報を登録したユーザーは次回以降の購入時にメールアドレスと認証コードだけで決済を完了できます。
住所やカード情報の再入力が不要になるため、購入までの手間を大幅に削減でき、リピート購入の促進に効果的です。
また、配送情報の自動入力やスピーディーな処理により、ユーザー体験の向上にもつながります。
特にD2Cブランドやリピート性の高い商材を扱う場合、売上最大化に直結する重要な機能といえるでしょう。
Shopifyペイメントの手数料
Shopifyペイメントの手数料は、利用しているShopifyのプランやカードブランド、国内カード・海外カードの違いによって異なります。また、Shopifyペイメントを利用しない場合は、外部決済サービスの手数料とは別にShopify側の外部サービス取引手数料が発生します。
そのため、決済手数料を正しく理解しておくことは、ECサイトの利益率を管理するうえで非常に重要です。ここではそれぞれの決済手数料についてみていきましょう。
国内クレジットカード決済手数料(Visa・Mastercardなど)
Shopifyペイメントでは、国内発行のVisaやMastercardなどのクレジットカードに対して、プランごとに異なる手数料が設定されています。
特徴としては、固定費がなく「決済金額に対する割合のみ」で構成されている点です。上位プランになるほど手数料率が下がるため、売上規模に応じて最適なプランを選ぶことで、コスト最適化が可能になります。
| プラン | 手数料 |
|---|---|
| Basic | 3.55% |
| Grow | 3.4% |
| Advanced | 3.25% |
| Plus | 2.9% |
売上が大きくなるほど手数料の差は利益に直結するため、長期的にはプラン選定が重要なポイントになります。
売上規模が大きいほど、上位プランへの切り替えでコスト削減効果が大きくなります。
JCBカードの決済手数料
JCBカードについても、国内カードと同様にプラン別の手数料体系が採用されています。日本国内ではJCBユーザーも一定数いるため、対応しておくことで取りこぼしを防ぐことができます。
手数料水準は他ブランドとほぼ同じであり、特別に高いわけではありません。
| プラン | 手数料 |
|---|---|
| Basic | 3.55% |
| Grow | 3.4% |
| Advanced | 3.25% |
| Plus | 2.9% |
国内向けECでは必須に近い決済手段であり、標準的なコストで導入できるのが特徴です。
日本向けECを運営するなら、JCB対応はほぼ必須と考えておくと安心です。
American Expressの決済手数料
American Expressは、他のカードブランドと比べてやや高めの手数料設定となっています。
ただし、その分ユーザー層は高所得者やビジネス利用者が多く、高単価商品の購入につながりやすい特徴があります。単純な手数料だけでなく、客単価やLTVの観点で判断することが重要です。
| プラン | 手数料 |
|---|---|
| Basic | 3.9% |
| Grow | 3.85% |
| Advanced | 3.8% |
| Plus | 3.75% |
高単価商材を扱う場合は、手数料以上の売上インパクトを期待できるケースもあります。
手数料だけでなく「客単価」で判断するのがAmex活用のポイントです。
海外カード決済の手数料
海外発行カードでの決済は、国内カードよりも高めの手数料が設定されています。
越境ECを行う場合、このコストは前提として考える必要がありますが、その分市場を大きく広げることが可能になります。価格設計や利益率のコントロールが重要になります。
| プラン | 手数料 |
|---|---|
| Basic | 3.9% |
| Grow | 3.85% |
| Advanced | 3.8% |
| Plus | 3.75% |
海外販売では手数料を含めたトータルの利益設計が重要になります。
越境ECでは「手数料込みで利益が出るか」を必ず確認しましょう。
外部決済サービス利用時の追加手数料
Shopifyペイメントを使わずに外部決済サービスを利用する場合、決済会社の手数料に加えてShopify側の「外部サービス取引手数料」が発生します。
このコストが上乗せされることで、実質的な手数料負担は大きくなります。
| プラン | 外部サービス取引手数料 |
|---|---|
| Basic | 2% |
| Grow | 1% |
| Advanced | 0.6% |
| Plus | 0.2% |
特別な理由がない限りは、Shopifyペイメントを利用した方がコスト面で有利になります。
外部決済は便利ですが、コストが二重にかかる点に注意が必要です。
Shopifyペイメントの入金サイクルについて
Shopifyペイメントでは、売上金がすぐに銀行口座へ入金されるわけではなく、設定した支払いスケジュールに基づいて入金されます。日本では週次または月次の入金スケジュールを選択でき、銀行側の処理時間によって実際の着金までに数営業日かかる場合もあります。
ここでは、Shopifyペイメントの入金サイクルやスケジュール変更時の注意点について解説します。
入金サイクルは週次・月次から選択できる
Shopifyペイメントでは、入金の頻度を「週単位」または「月単位」から選択することができます。
日本のマーチャントの場合、日次入金には対応していないため、基本的にはこの2つの選択肢で運用する形になります。
週次を選べばキャッシュフローを安定させやすく、月次を選べば入金管理をシンプルにまとめることが可能です。どちらを選ぶかは、仕入れや広告費などの支払いサイクルに合わせて決めることが重要です。
入金スケジュールは自由に変更可能
Shopifyペイメントでは、一度設定した入金スケジュールを後から変更することが可能です。
管理画面から簡単に切り替えができ、変更に伴う追加費用も発生しません。例えば、事業の成長に伴って資金の回転を早めたい場合は週次に変更し、逆に管理負担を減らしたい場合は月次に切り替えるといった柔軟な対応ができます。
ただし、スケジュール変更時には注意点もあり、すでに保留中の支払いについては新しいスケジュールに基づいて処理されるため、一時的に入金が遅れるケースがあります。
入金スケジュールの設定手順
入金スケジュールは、管理画面から簡単に設定できます。設定自体は数分で完了しますが、キャッシュフローに大きく影響するため、事前に自社の資金繰りに合ったスケジュールを決めておくことが重要です。基本的な流れは以下の通りです。
■設定手順
・管理画面にログインし、「設定」→「決済」に進む
・「Shopifyペイメント」セクションの「管理する」をクリック
・「支払い」セクション内の「支払いスケジュール」を確認
・週次または月次のスケジュールを選択
・週次の場合は、入金を受け取る曜日を指定
・必要に応じて「入金時のメール通知」を設定
・最後に「保存」をクリックして完了
このように、直感的な操作で設定できるのが特徴です。なお、スケジュールを変更した場合、すでに保留中の支払いは新しいスケジュールに基づいて処理されるため、一時的に入金が遅れる可能性があります。
設定変更のタイミングによっては資金繰りに影響が出ることもあるため、余裕を持って調整することが重要です。
支払い保留になる原因は?
Shopifyペイメントでは、入金スケジュールを変更すると、保留中の支払いが一時的に遅延することがあります。
これは仕様によるもので、変更前に処理待ちだった売上も、新しいスケジュールに基づいて再処理されるためです。その結果、直近で入金されるはずだった売上が、次回の支払日に繰り越される形になります。特に週次から月次へ変更した場合や、入金曜日を変更した場合は影響が大きく、想定より入金が遅れることがあります。
トラブルではありませんが、キャッシュフローに影響するため、変更は入金直後など余裕のあるタイミングで行うことが重要です。
銀行の処理時間により入金反映までタイムラグがある
Shopifyから送金が実行された後、実際に銀行口座へ反映されるまでには一定の時間がかかります。
一般的には1〜3営業日程度の処理時間が必要とされており、送金日と着金日が完全に一致するわけではありません。そのため、資金繰りを考える際には「Shopify上の支払日」ではなく「銀行に着金するタイミング」を基準に設計することが重要です。
特に週末や祝日を挟む場合はさらに遅れる可能性もあるため、余裕を持ったキャッシュフロー管理が求められます。
Shopifyペイメントの導入・設定方法
Shopifyペイメントは、Shopifyの管理画面から必要情報を入力することで設定できます。外部の決済代行サービスと比べて導入しやすい一方で、銀行口座情報や事業者情報、本人確認に関する項目を正しく登録する必要があります。
ここでは、Shopifyペイメントを有効化する手順から、必要情報の登録、テスト注文、販売開始までの流れを順番に解説します。
Shopify ペイメントを有効化
管理画面の「設定」→「決済設定」に進み、Shopify Paymentセクションの中にある「アカウントの設定を完了する」をクリックします。
既に利用している他のクレジットカード決済サービスから変更する場合は「プロバイダを変更する」といいうダイアログでShopify ペイメントを有効にします。この際他のクレジットカード決済サービスは削除されます。
必要な情報の登録
Shopify ペイメント利用のための必要事項を記入していきます。具体的には、
- 会社(個人事業主)情報
- 個人情報
- 銀行口座(支払い受け取り用)
- 銀行情報
- サービスの詳細
- カード明細書に表示させる請求書情報
などを記入する必要があります。これらの情報を入力し終えたら「アカウントの設定を完了する」をクリックします。
Shopify ペイメントの設定
登録が完了した後に設定を行います。Shopify Paymentセクションの「編集」ボタンをクリックします。ここで設定したい項目にチェックを付けていきます。設定できる項目は以下の通りです。
- 通知
支払いを受け取った際に通知メールを受信するかどうか選択できる。 - CVV(Card Verification Value)の認証に失敗した支払いを拒否する
CVVとはクレジットカードの裏面にある3桁もしくは4桁の数字のことで、セキュリティコードとも呼ばれます。物理的にカードが存在していることの証明になり、不正注文の防止に役に立ちます。 - 郵便番号の認証に失敗した支払いを拒否する
クレジットカード会社に登録されている郵便番号とサイトで入力された請求先の郵便番号を比較し、認証に失敗した支払いを拒否します。これもまた不正注文を減らすための設定です。 - 3Dセキュア認証
VISA及びMaster Cardによるオンライン取引の追加認証が必要になります。購入者はチェックアウトの際に本人確認を求められます。 - お支払い方法
VISA、Master Card、JCB、American Expressから利用可能なカードブランドを選択することができます。デフォルトは全て利用する設定となっています。 - 簡単なチェックアウト
クレジットカード情報の入力や配送先の情報入力を簡単にするための決済手段を選択することができます。
テストモード
設定を終えたら、決済のテストを行います。設定の編集の上部にあるテストモードにチェックを入れてテストモードを有効にします。取引のシミュレーションを行い、その際に利用するテストカードは公式のヘルプを参照してください。
参照):Shopify ヘルプセンター Shopify ペイメントのテスト
テストモードになっていると購入が行えないため、テストを行った後はテストモードを無効にしましょう。
販売の開始
全ての設定とテストを終えたら販売を開始します。売り上げは指定の曜日に週ごとまたは月ごとで登録した銀行口座に支払われます。
販売を開始後、一定の売上に達するとShopifyから写真付きのIDのアップロードを求められます。Shopifyペイメントに登録した人の運転免許証やパスポートをアップロードしなければいけません。この確認が完了しない場合、売上の支払いが保留されてしまいます。
Shopifyペイメント以外でおすすめの外部決済サービス
Shopifyペイメントは便利な決済サービスですが、コンビニ決済、後払い、キャリア決済、銀行振込など、Shopifyペイメントだけでは対応しきれない決済手段もあります。そのような場合は、外部決済サービスを併用することで、ユーザーの支払いニーズに幅広く対応できます。
ここでは、Shopifyペイメント以外で導入を検討したいおすすめの外部決済サービスを紹介します。
KOMOJU

KOMOJUは、日本をはじめ韓国・中国・東南アジア・ヨーロッパなど、世界各国の主要な決済手段に対応したマルチ決済サービスです。クレジットカードだけでなく、コンビニ決済、後払い、銀行振込、QRコード決済(PayPay・楽天ペイなど)まで幅広くカバーしており、Shopifyペイメントでは補えない決済ニーズを一括で対応できるのが大きな強みです。初期費用・月額費用が不要で導入しやすく、国内外あわせて2万社以上の導入実績を持つ点も安心材料といえます。また、ノーコードでの連携やAPI連携にも対応しており、事業規模や運用体制に応じて柔軟に導入可能です。越境ECにも強く、ローカル決済を取り入れることでコンバージョン率の向上にもつながるため、売上拡大を狙うEC事業者にとって有力な選択肢の一つです。
SBペイメントサービス

SBペイメントサービスは、ソフトバンクグループの決済事業を担う決済代行会社です。クレジットカード決済はもちろん、キャリア決済、コンビニ決済、後払い決済、PayPay、楽天ペイ、Amazon Pay、Apple Pay、Google Pay、Pay-easy、電子マネー決済など、40ブランド以上の豊富な決済手段に対応しています。そのため、Shopifyペイメントだけではカバーしきれない支払いニーズを補完したいEC事業者に適しています。また、AI不正検知や3Dセキュアなどのセキュリティ対策、継続課金や国際決済にも対応しており、ECサイトからサブスク、越境ECまで幅広く活用できます。サポート体制や導入実績も充実しているため、決済まわりを安心して任せたい企業におすすめです。
GMOイプシロン

GMOイプシロンは、クレジットカード決済をはじめ、コンビニ決済、ネット銀行決済、代引き決済、キャリア決済、後払い決済、銀行振込、口座振替、PayPayなど、ECサイトに必要な決済手段を幅広く導入できる決済代行サービスです。複数の決済手段を一括契約・一括管理できるため、Shopifyペイメントだけでは対応しにくい支払い方法を補完したい事業者に適しています。また、3Dセキュア認証、不正検知、チャージバック保証、早期入金、定期課金などのオプションも充実しており、安全性や運用効率を高められる点も魅力です。導入実績も豊富で、初めて外部決済を導入するEC事業者にもおすすめです。
まとめ
Shopifyペイメントは、Shopifyが提供する公式の決済サービスであり、クレジットカード決済やウォレット決済をスムーズに導入できる便利な機能です。外部決済手数料が不要になる点や、売上・入金情報を管理画面で一元管理できる点は、EC運営において大きなメリットといえます。
一方で、コンビニ決済や後払い、キャリア決済などには標準対応していないため、ターゲットユーザーによっては外部決済サービスとの併用が必要です。また、対応国や商材による制限、入金保留のリスクもあるため、導入前に条件を確認しておくことが重要です。
ShopifyでECサイトを運営するなら、まずはShopifyペイメントを基本の決済手段として活用し、不足する決済方法をKOMOJUやSBペイメントサービス、GMOイプシロンなどで補うとよいでしょう。

















