物流の検品作業とは?現場での課題や効率化する方法も解説!
物流の検品とは?どんな作業をするの?と気になっていませんか。
物流の検品作業とは、「商品の種類や品数に誤りがないか(数量検品)」「商品に欠陥がないか(不良検品)」を確認する作業のことです。検品作業は、主に商品の入荷時と出荷時に行われます。
また、取り扱う商品によっては、食品に異物が混入していないか確認する「混入検品」や、商品がきちんと作動するか確認する「作動検品」を行う場合もあります。
物流の検品は、単に「数を数える作業」ではありません。誤出荷や不良品の発送を防ぎ、EC事業者の信頼を守るために欠かせない重要な工程です。
この記事では、物流の検品作業の内容や種類、検品が必要な理由、現場で起こりやすい課題、効率化するための方法まで詳しく紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
物流の検品作業とは?
物流の検品作業とは、商品の数や種類が間違っていないかを確認する作業のことです。また、商品に傷・汚れ・破損などの欠陥がないかを確認する場合もあります。
物流現場では、商品が倉庫に届いた時点や、注文に合わせて商品を出荷するタイミングで検品を行います。
検品をしっかり行わないと、
・在庫数の不一致が起きてしまう
・欠陥商品がお客様の元に届いてしまう
・注文と違う商品を発送してしまう
・返品や交換対応が増えてしまう
などのリスクがあります。
検品は物流品質を守るための最終チェック
物流の検品は、単なる確認作業ではなく、お客様に正しい商品を、正しい状態で届けるための品質管理です。
特にECでは、お客様が商品を手に取って確認できないため、届いた商品の状態がそのままショップの評価につながります。商品違いや不良品が届けば、レビューの低下やリピート率の悪化にもつながるため、検品は物流の中でも非常に重要な作業と言えるでしょう。
検品の精度が低いと、発送後のクレーム対応・返品交換・再発送コストが発生します。つまり、検品はトラブルを未然に防ぐための大切な工程です。
物流で検品作業を行うタイミング
物流現場では、検品作業を主に以下2つのタイミングで行います。
・商品を入荷した時
・商品を出荷する時
それぞれ詳しく見ていきましょう。
商品を入荷した時
物流現場では、まず商品を入荷した時に検品作業を行います。これを一般的に「入荷検品」と言います。
入荷検品は、保管する商品が倉庫に届いたタイミングで行われます。
具体的な作業内容は、以下の通りです。
・納品書に記載された商品の種類や数が、届いた商品と一致しているかを確認する
・届いた商品の外箱に破損がないかを確認する
・商品ラベルやJANコードに間違いがないかを確認する
・入荷した商品を正しい保管場所へ登録する
入荷検品を怠ると在庫ズレが起きやすい
入荷時点で商品の数量や種類を正しく確認できていないと、倉庫内の在庫数とシステム上の在庫数にズレが発生します。
例えば、本来100個入荷しているはずの商品が実際には95個しか届いていなかった場合、入荷検品で気付けなければ、ECサイト上では100個販売できる状態になってしまいます。
その結果、注文後に在庫不足が発覚し、キャンセル対応やお詫び対応が必要になるケースもあります。
そのため、入荷検品では「届いた商品をただ受け取る」のではなく、販売可能な在庫として正しく登録できる状態かを確認することが大切です。
なお、倉庫管理システムなどを利用している場合は、バーコードをスキャンすることで商品の種類や数量をチェックしていきます。
商品を出荷する時
次に物流現場で検品作業が行われるタイミングは、商品の出荷時です。これを一般的に「出荷検品」と言います。
出荷検品は、物流倉庫内からピッキングされた商品を梱包・発送する前に行います。
具体的な作業内容は、以下の通りです。
・ピッキングされた商品と注文書の内容が合っているか確認する
・商品サイズやカラーに間違いがないか確認する
・梱包する前に商品に傷や汚れがないか確認する
・同梱物や納品書の入れ忘れがないか確認する
出荷検品はお客様に届く前の最後の確認
出荷検品は、お客様に商品が届く前の最後のチェックです。
ここで確認が不十分だと、注文と違う商品が届いたり、破損した商品を発送してしまったりする可能性があります。
特にECでは、商品の受け取り体験がショップの印象を大きく左右します。どれだけ商品ページや広告が良くても、届いた商品に不備があれば、お客様の満足度は一気に下がってしまいます。
そのため、出荷検品では注文内容・商品状態・同梱物の3点を確認することが重要です。
物流での検品作業の種類
物流での検品作業は、取り扱う商品の種類によって内容が異なります。
例えば、雑貨やアパレルなどの商品を扱う場合は「数量検品」や「不良検品」を行うことが一般的です。
また、食品などの商品を扱う倉庫では「混入検品」、電子機器を扱う倉庫では「作動検品」などを行う場合もあります。
ここから詳しく解説していきます。
数量検品
数量検品とは、商品の品目と数量に間違いがないかチェックする基本の検品作業のことです。
発注した商品を入荷する際、また注文があった商品を出荷する際に、伝票や注文データと照らし合わせて、商品の数に間違いがないかを確認します。
数量検品はすべての物流現場で必要な基本作業
数量検品は、どんな商品を取り扱う場合でも基本的に必要となる検品作業です。
例えば、10個入荷する予定の商品が9個しか届いていなかった場合や、注文ではMサイズの商品を1点発送するはずがLサイズをピッキングしていた場合、数量検品や品目確認を行うことでミスに気付くことができます。
数量検品を丁寧に行うことで、在庫ズレ・誤出荷・欠品トラブルを未然に防ぐことが可能です。
不良検品
不良検品とは、商品に傷や汚れ、破損などがないかを確かめるために行う作業です。
もし商品に軽い汚れがある場合は、できる範囲で取り除くなどの対応を行います。一方、お客様に届けられないほど劣化している商品は、不良品として仕分けていきます。
不良検品は商品ジャンルごとに確認ポイントが変わる
不良検品では、取り扱う商品によって確認すべきポイントが変わります。
例えばアパレル商品であれば、破れ・ほつれ・汚れ・ボタンの欠け・ファスナーの不具合などを確認します。アクセサリーであれば、パーツの欠けや変形、金具の不具合などをチェックします。
化粧品や雑貨の場合は、外箱の潰れやラベルの剥がれ、容器の破損なども確認対象になります。
このように不良検品では、商品ごとの特性を理解したうえで、「お客様に届いた時に不満につながる箇所はないか」という視点で確認することが大切です。
不良検品の基準が曖昧だと、作業者によって判断がバラつきます。事前に「良品・不良品の基準」を写真付きで共有しておくと、検品精度が安定しやすくなります。
混入検品
混入検品は、主に食品を扱う物流倉庫で行われる検品作業です。
混入検品では、食品の中に異物が入り込んでいないかをチェックします。もし異物が混入している場合、その商品は破棄されることもあります。
チェック方法は以下の通りです。
・商品の封を開けずに中身を確認できる機械を通してチェックする
・作業者が目視でチェックする
・外装の破損や密封状態を確認する
食品物流では安全性を守るための検品が重要
食品を扱う物流では、数量や外装の確認だけでなく、安全性を守るための検品が重要になります。
異物混入やパッケージ破損に気付かず出荷してしまうと、クレームだけでなく、企業の信頼低下や回収対応につながる可能性もあります。
そのため食品物流では、機械による検査と目視確認を組み合わせて、安全に届けられる状態かどうかを慎重に確認することが求められます。
作動検品
作動検品は、主に電子機器の商品を取り扱っている倉庫で行われます。
作動検品では、商品が正常に作動するかをチェックするため、商品の蓋を開けて実際に動作確認を行います。
電池やバッテリーが必要な商品の場合は、実際に電池を入れて作動するかを試すこともあります。
作動検品は返品率の低下にもつながる
電子機器や家電、玩具などは、外見に問題がなくても実際に使ってみると作動しないケースがあります。
このような商品を検品せずに発送してしまうと、到着後に「電源が入らない」「音が出ない」「動かない」といった問い合わせが発生します。
作動検品を行うことで、発送前に不具合を見つけられるため、返品・交換対応の削減や顧客満足度の向上につながります。
物流現場で検品作業が必要な理由
物流現場で検品作業が必要な理由は、主に以下の通りです。
・在庫切れ、過剰在庫を防ぐため
・不良品の発送を防ぐため
・誤出荷によるクレームを防ぐため
・物流品質を安定させるため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
在庫切れ・過剰在庫を防ぐため
物流現場で検品作業が必要な1つ目の理由は、在庫切れ・過剰在庫を防ぐためです。
倉庫へ商品が入荷される際、どの商品がどれだけ入庫されているのかを検品作業で明確にしなければ、正しい在庫数を記録できません。
正しい在庫数が記録されていなければ、「お客様が商品を注文した後に在庫数が足りないと気付く」「必要以上の在庫を抱え、長期保管によって商品の品質が低下してしまう」といった事態が起こりかねません。
検品精度は在庫管理の精度に直結する
在庫管理を正確に行うためには、入荷時・出荷時の検品が欠かせません。
どれだけ高機能な在庫管理システムを導入していても、検品時点の登録内容が間違っていれば、システム上の在庫数も間違ったままになってしまいます。
つまり、検品作業は在庫管理の土台となる作業です。
在庫切れ・過剰在庫を防ぐためには、検品によって把握した正確な在庫数をもとに、在庫回転率などの指標を用いて適正在庫を判断することも重要です。
詳しくは「在庫回転率は適正在庫の指標におすすめ!過剰在庫を削減する方法」の記事も参考にしてみてください。
不良品の発送を防ぐため
物流現場で検品作業が必要な2つ目の理由は、不良品の発送を防ぐためです。
商品を出荷する前に検品作業で不備がないかをチェックしなければ、間違って不良品をお客様の元へ届けてしまう可能性があります。
例えばアパレル商品などの場合、商品の製造工程や保管中に服に穴が開いてしまうことがあります。それを最終チェックせずにお客様へ届けてしまうと、信頼を失うだけでなく、返品交換などの対応も追加で発生します。
不良品発送はレビュー低下やリピート率低下にもつながる
不良品が届いた場合、お客様は商品そのものだけでなく、ショップ全体に対して不信感を持ってしまいます。
特にECでは、レビューや口コミが購入率に影響しやすいため、不良品発送による悪い評価は売上にも影響する可能性があります。
そのため、顧客満足度を下げないためにも、無駄な対応を増やさないためにも、出荷前の検品作業は必ず行う必要があります。
検品は「ミスを見つける作業」ではなく、「お客様に安心して商品を届けるための作業」です。物流品質を高めたい場合は、検品体制の見直しが欠かせません。
物流現場での検品作業の課題とは?
物流現場での検品作業には、以下のような課題があります。
・ヒューマンエラーの発生
・人件費、採用コストがかかる
・検品基準が属人化しやすい
・繁忙期に作業が追いつかない
それぞれ見ていきましょう。
ヒューマンエラーの発生
物流現場での検品作業の1つ目の課題は、ヒューマンエラーの発生です。
検品作業は、人が在庫の数を直接数えてシステムに登録したり、商品に欠陥がないか目視でチェックして行う作業です。そのため、どうしてもミスや見落としが発生する場合があります。
目視確認だけに頼るとミスが起きやすい
特に商品点数が多い場合や、似たような商品が多い場合は、目視確認だけではミスが起きやすくなります。
例えば、同じ商品の色違い・サイズ違いを扱っている場合、品番やJANコードまで確認しなければ、誤った商品を出荷してしまう可能性があります。
ヒューマンエラーを防ぐためには、ダブルチェックを行う方法もありますが、人員を増やすと人件費が上がります。そのため、バーコード管理や倉庫管理システムを活用し、人の確認とシステムの確認を組み合わせることが重要です。
人件費・採用コストがかかる
物流現場での検品作業の2つ目の課題は、人件費・採用コストがかかることです。
検品作業のヒューマンエラーを防ぐためには、人員を充実させてミスを減らすことが重要です。
しかし、人員を充実させるためには、求人広告を出したり、転職エージェントを活用したりと採用コストがかかります。また、精度の高い検品作業を行うために多くの人材を雇うと、その分人件費も高額になります。
繁忙期と閑散期で必要な人員が変わる
物流現場では、セール時期や年末年始、キャンペーン期間などに注文数が急増することがあります。
繁忙期に合わせて人員を確保すると、閑散期には人手が余ってしまう可能性があります。一方で、通常時の人員数に合わせていると、繁忙期に検品作業が追いつかず、出荷遅延が起きてしまいます。
このように物流の検品作業では、作業量に合わせて人員を柔軟に調整することが難しいという課題もあります。
物流現場で検品作業を効率化するための方法
物流現場で検品作業を効率化するためには、以下の方法がおすすめです。
・倉庫管理システムを使う
・RFIDを使う
・代行会社に依頼する
それぞれ見ていきましょう。
倉庫管理システムを使う
物流現場で検品作業を効率化するためには、倉庫管理システムを使うのがおすすめです。
倉庫管理システムとは、倉庫内の在庫を管理するシステムのことです。
倉庫管理システムを導入すれば、商品の入出庫や在庫情報などをハンディスキャナーやバーコードを使って管理できます。
商品一つひとつをバーコードでスキャンするだけで、正しい在庫情報をシステム上に記録できるため、目視や在庫管理表への手入力よりもヒューマンエラーが起きづらいという特徴があります。
検品ミスを減らしながら作業時間も短縮できる
倉庫管理システムを導入すると、商品情報をバーコードで読み取れるため、品番や数量の確認がスムーズになります。
紙のリストを見ながら手作業で確認する場合と比べて、確認漏れや入力ミスを減らしやすくなります。
また、アナログで検品作業を行うよりも効率的に作業できるため、検品精度の向上と作業時間の短縮を同時に実現しやすい点もメリットです。
RFIDを使う
物流現場で検品作業を効率化するためには、RFIDを使うという方法もおすすめです。
RFIDとは、電波を用いて情報を読み書きするシステムのことです。
RFIDでは、倉庫管理システムのようにバーコードやスキャナーで1点ずつ読み取らなくても、遠隔で商品の在庫情報を管理できます。
一括読み取りができるため大量商品の検品に向いている
RFIDを活用すれば、入荷された箱を開封せずに一括読み取りできる場合があります。
そのため、商品点数が多い現場や、短時間で多くの商品を検品する必要がある現場では、非常に効率的です。
RFIDを導入すれば、検品作業の効率化を図れるだけでなく、ヒューマンエラーの防止にもつながります。検品作業のダブルチェックが不要になるケースもあるため、人件費の削減にもつながるでしょう。
ただし、RFIDタグや読み取り機器の導入には費用がかかるため、取扱商品数や出荷量に対して費用対効果が合うかを事前に確認することが大切です。
代行会社に依頼する
検品作業の効率化を行うために、物流代行会社に業務を依頼するのもおすすめです。
精度の高い検品作業を行うためには、十分な人材の確保や設備投資などに多額の費用がかかります。
そこまで高額な費用を負担できない企業の場合は、外部の物流代行会社に依頼した方が、結果的にコストを抑えられるケースもあります。
物流代行なら繁忙期の人員調整も任せやすい
物流代行会社に依頼すれば、商品の繁忙期と閑散期に合わせて自社で人員を調整する必要がありません。
また、物流のプロが検品・保管・梱包・発送まで対応するため、物流品質を安定させやすいというメリットもあります。
特にEC事業者の場合、売上が伸びるほど物流作業の負担も増えます。社内で検品作業に時間を取られすぎている場合は、物流代行会社に任せることで、商品企画や販売促進など本来注力すべき業務に集中しやすくなります。
検品作業を効率化したい場合は、「システム化する」「RFIDを導入する」「物流代行に任せる」の3つの選択肢があります。自社の出荷量や商品特性に合わせて選びましょう。
物流の検品作業を外部に依頼するメリット
物流の検品作業を外部に依頼するメリットは、主に以下の通りです。
・作業ミスを軽減できる
・人件費や設備投資費を抑えやすい
・商品企画や販売促進などのコア業務に集中できる
検品作業を外部に任せる最大のメリットは、物流品質を安定させながら、社内の負担を減らせることです。
作業ミスを軽減し、物流品質を安定させやすい
物流の検品作業を外部に依頼すると、作業ミスを軽減しやすくなります。
物流代行会社では、商品の入荷・検品・保管・梱包・発送までの作業フローが整っており、ミスが起きにくい体制が構築されています。また、倉庫管理システムやバーコード管理などを活用している会社も多く、目視や手作業だけに頼らない検品が可能です。
自社内の限られた人員で検品を行う場合、繁忙期や注文数が増えたタイミングで確認漏れが発生しやすくなります。
しかし物流代行会社に依頼すれば、検品に慣れたスタッフが対応するため、誤出荷や不良品発送などのリスクを抑えやすくなるでしょう。
人件費・採用費・設備投資費を抑えやすい
物流の検品作業を自社で行う場合、作業スタッフの人件費や採用費がかかります。
さらに、検品精度を高めるためには、倉庫管理システムやハンディスキャナー、保管スペースなどの設備投資も必要になる場合があります。
一方で、物流代行会社に依頼すれば、自社で人材を採用したり、倉庫設備を整えたりする必要がありません。必要な分だけ物流費として支払う形にできるため、固定費を抑えやすくなります。
「商品の発送が増えてきたけれど、社内の人員では対応がギリギリ」という企業は、物流代行を活用した方がコスト削減につながる可能性があります。
特に、出荷量に波があるEC事業者の場合、繁忙期に合わせて人員を抱えるよりも、物流代行会社に任せた方が効率的に運用しやすいでしょう。
商品企画や販売促進などのコア業務に集中できる
検品や梱包、発送などの物流業務を社内で行っていると、どうしても日々の作業に時間を取られてしまいます。
特にEC事業では、受注処理や在庫管理、問い合わせ対応、発送作業など、日々の運営業務が多く発生します。その中で検品作業まで社内で対応していると、売上アップにつながる施策に十分な時間を割けなくなることもあります。
しかし物流代行会社に検品作業を任せれば、社内のスタッフは商品企画、広告運用、SNS運用、CRM施策、リピート施策などに集中しやすくなります。
EC事業を成長させるためには、物流作業の効率化だけでなく、社内リソースをどこに使うかを見直すことも重要です。
物流作業に追われて売上改善の施策が後回しになっている場合は、検品作業を外部化することで、事業成長に必要な業務へ時間を使いやすくなります。
物流の検品作業を外部に依頼するデメリット
物流の検品作業を外部に依頼することには多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットもあります。
主なデメリットは以下の通りです。
・商品が変わるたびに作業説明が必要になる
・検品基準を共有しないと認識ズレが起きる
・自社で作業状況を直接確認しづらくなる
商品が変わるたびに検品方法の説明が必要になる
物流の検品作業を外部に依頼するデメリットは、商品が変わるたびに作業の説明が必要になることです。
特に、不良検品や作動検品を行う場合、取り扱う商品によってチェックする場所や確認方法が異なります。
例えば、アパレルであれば縫製のほつれや汚れ、雑貨であれば傷やパーツの欠け、電子機器であれば電源が入るかどうかなど、商品ごとに見るべきポイントが変わります。
新しい商品を頻繁に物流代行会社へ依頼する場合は、その都度、検品方法や注意点を共有しなければなりません。
そのため、商品数が多い企業や新商品を頻繁に投入する企業は、検品マニュアルを事前に整備しておくことが大切です。
検品基準を共有しないと認識ズレが起きやすい
物流代行会社に依頼する場合、「どこまでを良品とするか」「どの状態から不良品と判断するか」を明確に共有する必要があります。
例えば、外箱の小さなへこみを出荷可能とするのか、不良として扱うのかは、企業や商品によって判断が異なります。
この基準が曖昧なまま依頼すると、本来は出荷してほしくない商品が発送されたり、逆に出荷できる商品が不良品扱いになったりする可能性があります。
特にブランドイメージを重視する商品や、ギフト需要のある商品では、外装の状態まで厳しくチェックする必要があるケースもあります。
そのため、外部に検品を依頼する場合は、写真付きの検品マニュアルや判断基準を事前に共有することが大切です。
物流代行を利用する場合は、丸投げではなく「検品基準の共有」が重要です。良品・不良品の判断基準を明確にしておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。
自社で作業状況を直接確認しづらくなる
物流の検品作業を外部に依頼すると、自社内で作業を行う場合に比べて、現場の状況を直接確認しづらくなります。
自社で検品していれば、その場で商品の状態を確認したり、気になる点をすぐに共有したりできます。しかし外部の物流代行会社に依頼する場合、現場の作業状況を常に把握することは難しくなります。
そのため、依頼後に「思っていた基準で検品されていなかった」「不良品の報告方法がわかりづらい」といった認識違いが起きる可能性もあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、依頼前に以下のような点を確認しておきましょう。
・検品結果をどのように報告してもらえるか
・不良品が出た場合の対応フローはどうなるか
・作業マニュアルの共有や更新は可能か
・検品基準の変更に柔軟に対応してもらえるか
物流代行会社に依頼する際は、単に作業を任せるだけでなく、報告体制やコミュニケーションの取りやすさまで確認しておくことが重要です。
物流の検品作業を依頼するのにおすすめの代行会社3選
ここでは、物流の検品作業を依頼するのにおすすめの代行会社を3社紹介します。
株式会社mylogi

株式会社mylogiは、埼玉県所沢市にフルフィルメントセンターを構える物流代行会社です。ECの物流業務の代行を行っています。
入荷・検品・保管・梱包・発送まで一貫対応
株式会社mylogiの強みは、物流における入荷・検品・保管・梱包・発送など一連の業務はもちろん、受注業務やカスタマーサポートまで一貫して対応できるところです。
ギフトラッピングの対応やチラシ、サンプルなどの同梱業務にもフレキシブルに対応できます。
小ロットから依頼できるためEC事業者にもおすすめ
株式会社mylogiでは、小ロットから物流代行を依頼することが可能です。
「商品が徐々に売れ始めてきて、人手が足りなくなってきた」「検品や発送作業に時間を取られて、販売促進に手が回らない」というEC事業者にぴったりの代行会社です。
さらに株式会社mylogiでは、EC運営のサポートや代行業務も行っており、その実績は200社以上にのぼります。
そのため、物流代行だけではなく、EC運営全体の売上アップまで相談したい企業にもおすすめです。
株式会社mylogi
株式会社美翔物流

株式会社美翔物流は、大阪府摂津市、茨木市に倉庫を構える物流代行会社です。
食品物流に強く3温度帯に対応
株式会社美翔物流のおすすめポイントは、食品の物流に特化しているところです。
常温庫・チルド庫・冷凍庫の3温度帯の食品保管倉庫を完備しているため、さまざまな食品を安心して預けることが可能です。
食品を取り扱う場合は、商品の保管温度や衛生管理が重要になります。そのため、食品物流に慣れた会社へ依頼することで、品質を保ちながら物流業務を任せやすくなります。
保管から配送まで一貫して依頼できる
株式会社美翔物流では、食品商品の保管だけではなく、配送まで一貫して依頼できます。
ルート配送便、定期便、臨時スポット便、貸切便の4つから選べるため、お客様の状況や都合に合わせて、倉庫の保管から配送までをカスタマイズして依頼することが可能です。
富士物流

富士物流は、全国に複数の物流倉庫を構える物流代行会社です。
電子機器や精密機器の物流にも対応
富士物流では、電子機器の物流代行も実施しています。
精密機器の取り扱いには細心の注意が必要ですが、富士物流では、多種多様な取扱い製品に応じた保管・作業環境の確保に加え、従事する作業員への教育指導を行うことで、高品質な管理レベルを維持しています。
細かな作業指示にも対応しやすい
富士物流では、オーダー数に合わせた細かな部品の入替え作業にも対応できます。
さらに、お客様が指定する帳票やラベル、出荷形態に合わせて納品することもできるため、安心して物流作業を任せることができます。
電子機器や精密機器など、検品や取り扱いに専門性が求められる商品を扱う企業におすすめです。
まとめ
物流現場での基本的な検品作業は、以下の通りです。
・入出荷時に商品の種類や数が合っているか確認する作業
・入出荷時に商品の劣化や破損がないかを確認する作業
・食品の場合は異物混入がないかを確認する作業
・電子機器の場合は正常に作動するかを確認する作業
物流の検品作業は、在庫ズレや誤出荷、不良品発送を防ぐために欠かせない工程です。
特にEC事業では、商品が届いた時の状態がお客様の満足度に直結します。検品が不十分だと、クレームや返品交換の対応が増えるだけでなく、レビュー低下やリピート率低下につながる可能性もあります。
そのため、物流品質を高めたい場合は、検品ルールの整備、倉庫管理システムの導入、物流代行会社の活用などを検討することが大切です。
検品作業は、物流現場のミスを減らすだけでなく、お客様からの信頼を守るためにも重要です。自社で対応しきれない場合は、物流代行会社への依頼も検討してみましょう。
※参考記事:出荷検品とは?スマホで行うメリットについて5分で解説|株式会社コデックス
※参考:LOGI FLAG|賃貸型冷凍冷蔵倉庫をはじめとする、環境に配慮した冷却設備や自動化設備を導入した先進的な物流施設を提供
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