
アパレル物流会社おすすめ10選!それぞれの違いまで紹介!
おすすめのアパレル物流会社が知りたい!と気になっていませんか。
結論、おすすめのアパレル物流会社は以下の10社という結果となりました。
▼おすすめアパレル物流会社
・mylogi株式会社(アートトレーディング株式会社)
・乾汽船株式会社
・株式会社オーティーエス
・ジーエフ株式会社
・株式会社ジャンボ
・中央株式会社
・株式会社トミーズコーポレーション
・株式会社ハクホウ
・丸二倉庫株式会社
・株式会社ゆうりん
この記事では他にも、「アパレル物流会社それぞれの違い」や「依頼時にかかるコスト」、「アパレル物流の仕組みや課題」などを紹介しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
おすすめのアパレル物流会社10選
おすすめのアパレル物流会社は、以下になります。
▼おすすめアパレル物流会社
・mylogi株式会社(アートトレーディング株式会社)
・乾汽船株式会社
・株式会社オーティーエス
・ジーエフ株式会社
・株式会社ジャンボ
・中央株式会社
・株式会社トミーズコーポレーション
・株式会社ハクホウ
・丸二倉庫株式会社
・株式会社ゆうりん
※掲載は五十音順となっています
それぞれ見ていきましょう。
mylogi株式会社(アートトレーディング株式会社)
会社名 | mylogi 株式会社 (アートトレーディング株式会社) |
所在地 | 〒359-0011 埼玉県所沢市南永井626-4 |
電話番号 | 042-968-6071 |
設立年 | 1996年1月12日 |
おすすめポイント
mylogi株式会社(アートトレーディング株式会社)は、埼玉県所沢市に倉庫を持つ物流代行会社です。
一番の強みは、サービス範囲の広さ。アパレルの物流業務だけではなく、受注業務やカスタマーサポート、ECサイトのささげ業務までを一貫して委託することが可能です。
また物流業務に関しても、商品のラッピングや同梱作業までの対応ができるため、物流における他社との差別化を図ることができるでしょう。
物流の対応件数も小ロットから大量出荷まで幅広く受け付けているので、事業の規模に関わらず安心して物流を任せることができますよ。
mylogi株式会社
乾汽船株式会社
会社名 | 乾汽船株式会社 |
所在地 | 東京都中央区勝どき一丁目13番6号 プラザタワー勝どき |
電話番号 | 03-5548-8211 |
設立年 | 1925年 (大正14年) 10月19日 |
おすすめポイント
乾汽船株式会社は、東京都中央区にある物流代行会社です。
一番の強みは、アパレル物流に特化した設備や経験豊富なスタッフが多数在籍していること。
タグ付けや検針、検品など流通加工を実施する設備が倉庫内に揃っているため、例えば靴のハトメなどの詳細の確認や紐通し作業などを実施することも可能です。
倉庫のキャパも広く、スタッフも充実しているため数百〜万単位のスポット大量作業が対応できるところも魅力の一つと言えるでしょう。
株式会社オーティーエス
会社名 | 株式会社 オーティーエス |
所在地 | 東京都江戸川区南葛西5丁目16番1号 |
電話番号 | 03-5605-6511 |
設立年 | 昭和61年10月1日 |
おすすめポイント
株式会社オーティーエスは東京都江戸川区にある物流代行会社。
一番の強みは、アパレル物流における対応業務の広さと言えるでしょう。
例えば、アパレル物流会社を選ぶのに重要な流通加工では、ほとんどの業務に対応できるよう幅広い設備を用意しています。
また、物流以外にもアパレルECのカスタマーサービスまでを委託することもでき、幅広い業務を安心してアウトソーシングすることができるでしょう。
ジーエフ株式会社
会社名 | ジーエフ株式会社 |
所在地 | 〒108-0074 東京都港区高輪3-12-8 |
電話番号 | 03-6694-2379 |
設立年 | 2011/10/17 |
おすすめポイント
ジーエフ株式会社はクライアントがもつ物流に関する悩みを解決するためにワンストップのサービスを提供しているのが特徴です。また海外拠点やグループ会社とのネットワークを活かしてアパレル物流業界で幅広く支持されています。
株式会社ジャンボ
会社名 | 株式会社ジャンボ |
所在地 | 〒598-0071 大阪府泉佐野市鶴原1406番地1号 |
電話番号 | 072-464-5577 |
設立年 | 昭和63年8月 |
おすすめポイント
株式会社ジャンボは、大阪府泉佐野市にある物流代行会社。アパレル製品を中心に物流・検品業務を行っています。
一番の強みは、「迅速なサービス」の提供ができるところ。お客様と密にコミュニケーションを取り、物流におけるイレギュラーなケースにも迅速に対応することが可能です。
また実績としても、中国製の価格が安いのものから、高級輸入商品、等多岐にファッション商材の物流経験があるため安心して委託することができますよ。
中央株式会社
会社名 | 中央株式会社 |
所在地 | 東京都墨田区東向島4-1-5 |
電話番号 | 03-3614-0800 |
設立年 | 昭和23年(1948年)12月4日 |
おすすめポイント
中央株式会社は様々な状態の荷受けに対応をしています。具体的には段ボールに入った状態やハンガーにかかった状態でも荷受けの対応が可能となっております。
また、検品ではベルトコンベア式検針機やX線検査を活用することで徹底した検品を行っています。
株式会社トミーズコーポレーション
会社名 | 株式会社トミーズコーポレーション |
所在地 | 〒595-0015 大阪府泉大津市二田町3-2-23 |
電話番号 | 0725-20-4080 |
設立年 | 平成8年3月 |
おすすめポイント
株式会社トミーズコーポレーションはアパレルに特化し、流通過程における作業に加えてカタログ作成や商品のプリント、Web広告までワンストップで任せることができます。
また、コストを低く抑えられるのが特徴で収益の確保を図ることができます。
株式会社ハクホウ
会社名 | 株式会社ハクホウ |
所在地 | 〒277-0861 千葉県柏市高田1341番地 |
電話番号 | 04-7144-8940 |
設立年 | 昭和20年10月 |
おすすめポイント
株式会社ハクホウは、千葉県柏市にある物流代行会社です。
一番のおすすめポイントは、アパレル物流において、多様な流通加工作業の委託もできるところ。
株式会社ハクホウは、元々アパレル製品・服飾品及び雑貨品の製造、検品、補修、再生作業を行っている会社なので、出荷する衣服のアパレル補修までを依頼することも可能なんです。
また倉庫には、150坪の平スペースでハンガー15,000着分の保管が可能となっているので、商品の大量出荷も対応することができますよ。
丸二倉庫株式会社
会社名 | 丸二倉庫株式会社 |
所在地 | 〒550-0001 大阪市西区土佐堀2丁目2番16号 |
電話番号 | 06-6441-0536 |
設立年 | 1949年1月 |
おすすめポイント
丸二倉庫株式会社には多くのエンジニアが在籍しており、クライアントの要望に合わせて最適な物流システムを構築してくれます。
そのため、物流業務の効率を格段にあげることができ、在庫管理に関しても高い精度を発揮します。
株式会社ゆうりん
会社名 | 株式会社ゆうりん |
所在地 | 〒133-0061 東京都江戸川区篠崎町3-17-7 |
電話番号 | 03-3679-9411 |
設立年 | 1988年7月 |
おすすめポイント
株式会社ゆうりんは、東京都江戸川区にある物流代行会社。
物流における正確な発送・正確な納品はもちろん、アパレル物流を専門としているので、商品の二次加工も対応することができます。
また物流だけではなく、経理業務代行・納品書発送業務代行などもアウトソーシングすることができるため、作業全体の効率化を図ることが可能です。
アパレル物流会社それぞれの違いは何?
アパレル物流会社を選ぶ際、それぞれの会社の違いを見ていくことが重要です。
アパレル物流会社それぞれの違いは
・アパレルに特化した保管設備があるか
・アパレルに特化した流通加工を行っているか
・どれだけのサービスを行っているか
・利用料金はいくらか
・対応可能な出荷件数はどれだけか
・倉庫内の環境は整備されているか
という点になります。次から詳しく見ていきましょう。
アパレルに特化した保管設備があるか
アパレル物流会社を選ぶ際、まずアパレルに特化した保管設備があるかということに注目しましょう。
アパレル商品は「ハンガー保管」「ケース保管」「ピース保管」といった3種類の方法で保管していくことが一般的です。
それぞれのアパレル物流会社では、どういった保管方法を採用しているのか、事前に確認しておくのがおすすめでしょう。
ハンガー保管
ハンガー保管とは、ハンガーに吊るした状態で衣服を保管する方法のこと。
折りジワを付けてはならないスーツやコートなどの商品に利用されることが多いです。
ケース保管
ケース保管とは、入荷した段ボールのままケース単位で商品を保管する方法のこと。
主に予約販売やセール用の商品を保管するのに利用される保管方法になります。
ピース保管
ピース保管とは、商品を1点ずつ棚で保管する方法のこと。
アパレル商品は「巣箱」と呼ばれる強化段ボールの素材で作られた棚に保管する場合がほとんどです。
一般的なTシャツの場合、1つの巣箱に30枚程度収納することが可能になります。
アパレルに特化した流通加工を行っているか
アパレル物流会社を選ぶ際には「アパレルに特化した流通加工を行っているか」という点にも注目しましょう。
アパレルに特化した流通加工とは、主に「プレス加工作業」や「検品・検針」「タグ付け」などです。
単なる運送能力だけでなく、アパレル特有の繊細な対応力こそが、物流品質を左右します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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プレス加工作業
プレス加工作業とは、衣類のしわをアイロンで伸ばしていく作業のことです。
プレス加工作業では、通常のアイロンとは別に、衣服を着用させた人型の模型に蒸気を当ててしわを伸ばす「人体プレス機」や、ボックスの中にハンガーをかけた衣服を入れ一気にしわを伸ばす「ボックスプレス」などを利用することもあります。
検品・検針
検品とは、衣服に汚れやキズ、縫い目のほつれなどが無いかを確認する作業のこと。検品は1つ1つの衣服を目視で確認していきます。
検針とは、衣服にミシンの針が混入していないかを確認する作業のこと。検針は検針器と言われる装置を使い、電磁波を読み取って、衣類に針が混入されていないかをチェックしていくことが一般的です。
タグ付け
タグ付けとは、衣類にバーコードや値段などのタグを設置する作業のことです。
タグ付けを依頼する時は、どの場所にどのようなタグをどのような方法で設置するのかを事前に決定しておくことが必要になります。
どれだけのサービスを行っているか
アパレル物流会社それぞれの違いとして、どれだけのサービスを行っているかということが挙げられます。
例えば、アパレル物流会社によっては、物流業務だけではなく「受注管理」や「カスタマーサポート」までを委託できる会社も存在します。
またアパレル物流会社によって、プレゼント用のラッピング対応を行っている所とそうでないところがあることも頭に入れておきましょう。
受注管理業務やカスタマーサポートも委託できるか
アパレル物流会社には、物流業務だけではなく、受注管理業務やカスタマーサポートまでを一貫して委託できる会社も存在します。
物流業務だけではなく、受注管理やカスタマーサポートまでを一貫して委託すれば、アパレルEC運営のコア業務に専念することができ、効率よくECサイトの売上アップを目指すことが可能となります。
現状、物流以外にも受注管理やカスタマーサポートの業務に追われて、コア業務に専念できていないという場合は、こういったサービスの取り扱いのあるアパレル物流会社に委託するのも1つの手と言えるでしょう。
ラッピングや同梱の対応も可能か
またアパレル物流会社の中には、ギフトラッピングやカタログなどの同梱対応ができる会社とそうでない会社が存在します。
アパレル用品は、プレゼント需要も高い商材となっているので、ギフトラッピングに対応しているアパレル物流会社を選択するのは、競合との差別化にも効果的です。
またカタログなどの同梱作業が対応できるアパレル物流を選べば、ブランドのファンやリピーターづくりの一助にもなると言えるでしょう。
利用料金
アパレル物流会社を選ぶ際は、利用料金も必ず比較するようにしましょう。
アパレル物流会社の利用料金の相場はアパレル物流会社に依頼する時にかかるコストは?で詳しく解説しています。
対応可能な出荷件数
アパレル物流会社を選ぶ際、対応可能な出荷件数についてもそれぞれの会社で比較しておきましょう。
というのも、アパレル物流会社によって倉庫のキャパはそれぞれ異なるから。アパレル物流会社によって「小ロットでの対応が可能」ということを強みにしている会社や「大量商品の対応が可能」ということを強みにしている会社など、特徴はそれぞれだからです。
自社のアパレルECの商品数や出荷件数に合わせて、最適な対応をしてくれるアパレル物流会社はどこになるのか、問い合わせを行い比較検討してみましょう。
倉庫内の環境
アパレル物流会社を選ぶ際には、それぞれの物流倉庫内の環境にも注目するようにしましょう。
というのも、アパレル物流倉庫内が整理整頓されず、不潔な環境だと、預けているアパレル商品に汚れが付いたり、傷がついて欠陥が出てしまう可能性があるから。
ほとんどのアパレル物流倉庫では、倉庫内の見学会などを行っているので、会社を選ぶ前に必ず倉庫内の環境を確認するようにしましょう。
アパレル物流会社に依頼する時にかかるコストは?
アパレル物流会社に業務を委託する場合、以下のコストがかかるということを覚えておきましょう。
・保管費用
・荷役費用
・流通加工費用
・梱包資材費用
・配送費用
それぞれ見ていきましょう。
保管費用
保管費用の相場は、1坪あたり月3,000円〜8,000円程度です。
これは、アパレル商品を倉庫内に置いておくためにかかるスペース使用料です。保管方法はハンガー吊り・ケース保管・ピース保管など商品に応じて変わり、湿度管理や空調管理などの設備が必要な場合は、その分高くなります。
保管費用は商品数や保管期間によっても変動するので、必ず見積もりで確認しておくのが安心です。
荷役費用
荷役費用の相場は、1点あたり10円〜50円前後です。
荷役とは、入出庫時のピッキング・仕分け・棚入れ・棚出し作業のことです。人の手で作業する部分が多く、点数が増えると比例してコストも増加します。業務を効率化できるかどうかでコスト差が大きくなります。
作業単価は物流会社ごとに異なるため、自社商品に合った作業内容とコストのバランスを見極めましょう。
流通加工費用
流通加工費用の相場は、作業内容により1点あたり20円〜200円です。
主な作業は、タグ付け・検品・検針・プレス・たたみ・袋詰めなどです。タグの位置指定や特殊加工、検針機を用いた安全確認などが含まれ、商品品質やブランド価値を守る大切な工程です。
加工の種類や精度によって価格が変動するため、どこまでの作業を任せたいかを明確にしておくことが重要です。
梱包資材費用
梱包資材費用の相場は、1件あたり20円〜150円です。
商品の大きさ・重量・割れやすさなどによって使用する資材が異なり、段ボール、封筒、緩衝材、テープ、ギフト包装などが含まれます。アパレル商品はラッピングや同梱物が発生するケースも多く、それに応じた仕様が必要です。
過剰包装によるコスト増を避けるには、自社商品に最適なサイズと材質を選ぶことがポイントです。
配送費用
配送費用の相場は、1件あたり500円〜1,000円(宅配便)です。
エリアやサイズ、重量、スピード(当日・翌日など)によって変動します。ECの場合、個人宅配送が中心となるため宅配便利用が一般的ですが、配送会社や契約形態により大きく差が出ます。
取扱量が増えるほど交渉余地も広がるため、配送コストの見直しは定期的に行うのがベストです。
アパレル物流の特徴や仕組み
ここではアパレル物流の特徴や仕組みを紹介していきます。
SKU(品番)点数の多さ・多様性
アパレル物流では、同一デザインでも色やサイズが豊富に展開されるため、SKU数が非常に多くなります。
そのため、SKUごとの在庫を厳密に管理しなければ、欠品や過剰在庫といったリスクが高まります。
品番単位での正確な入出庫管理と、システム連携による精度の高い運用が求められます。
「1型でも10SKU以上」なんて当たり前。物流も細かい差異に対応する必要があります。
シーズン・トレンド依存度の高さ
アパレル物流では、春夏・秋冬のシーズン切替に応じて商品が一斉に入れ替わるため、限られた期間内での集中的な入出荷が発生します。
トレンド変化も早く、在庫が滞留すると売れ残りのリスクが高まるため、迅速な物流対応が不可欠です。
シーズン前倒し対応や短期集中出荷への備えが、在庫回転率を左右します。
「今週入れて来月完売」そんなスピード感を支えるのが物流の役目です。
返品率の高さ(リバースロジスティクス)
アパレル物流では、サイズ違いやイメージ違いなどによる返品が多く、特にECでは返品率が高い傾向にあります。
返品商品の再検品・再タグ付け・再入庫といったリバース対応が発生し、通常の出荷以上に手間と管理が求められます。
返品処理の効率化と、倉庫内フローの整備がコスト削減と再販スピードに直結します。
「返品は売上の裏返し」——対応の質が、次の販売チャンスを左右します。
付加価値作業の多様性
アパレル物流では、商品の検品・検尺に加え、値札やブランドタグの取り付け、ハンガー梱包、ギフトラッピング、店舗別仕分けなど、出荷前に多様な作業が求められます。
これらは商品や販路によって内容が異なるため、現場では柔軟かつ高精度な対応が必要です。
単なる保管・出荷にとどまらない「加工型物流」が競争力となります。
「最後のひと手間がブランド体験を左右する」——それがアパレル物流の醍醐味です。
ファストファッションの台頭による納期短縮要求
アパレル物流では、トレンド対応型の商品が増えたことで、企画から販売までのリードタイム短縮が強く求められています。
短期間での検品・加工・仕分け・配送を高い精度で実現するには、倉庫内作業の標準化と高速化がカギとなります。
スピードと品質を両立させる体制構築が、ファスト対応への基本条件です。
「明日には店頭へ」——そのスピードを支えるのがアパレル物流の実力です。
オムニチャネル対応
アパレル物流では、実店舗とECを融合したオムニチャネル戦略への対応が求められています。
店舗在庫をEC在庫と共有したり、EC注文品を店舗受け取りに対応するBOPISなど、物流の役割はより複雑化しています。
リアルタイムな在庫可視化と、チャネル横断の在庫・配送管理体制が求められます。
「どこで買っても、どこで受け取っても同じ体験」それを支える物流網が必要です。
アパレル物流の課題とは?
アパレル物流業界の課題は、主に以下の3つと言えるでしょう。
・出荷までに時間がかかる
・多店舗出店による在庫管理の複雑化
・返品が起こりやすい
それぞれ詳しく解説していきます。
出荷までに時間がかかる
アパレル物流では、出荷までのリードタイムが長くなりやすいという課題があります。
これは、一般的な物流にはない「検品」と「検針」という独自の工程が存在するためです。
検品では商品の汚れや破損をチェックし、検針では針などの異物混入がないかを確認します。
アパレル特有の品質管理工程があることで、時間と手間がかかる点に注意が必要です。
「丁寧さとスピードの両立」——品質と効率をどうバランスさせるかが鍵です。
多店舗出店による在庫管理の複雑化
アパレル物流では、実店舗の出店数が多くなるほど在庫管理が煩雑になります。
各店舗に適切な量とタイミングで商品を供給するには、全体在庫の可視化と移動・補充の正確な判断が必要です。
管理が不十分だと、欠品や過剰在庫、納品遅延などのトラブルにつながります。
多拠点に対応できる在庫管理体制の構築が、販売機会の最大化に直結します。
「どこに、何を、どれだけ」——複数店舗対応には精密な在庫設計が求められます。
返品が起こりやすい
アパレル物流では、商品の特性上、返品が発生しやすいという点も大きな課題です。
サイズや色味、着用感などは実物を確認しなければわからない部分が多く、購入後に「思っていたものと違う」と返品されるケースが頻発します。
返品対応のオペレーション整備が、アパレル物流における信頼性と効率性を左右します。
「返品も販売の一部」——返品率の高さを前提にした体制づくりが不可欠です。
アパレル物流は委託と自社どっちがおすすめ?
アパレル物流は、委託するのと自社で行うのではどちらがおすすめなのでしょうか?
結論からいうと、アパレル物流は、『出荷が少ないうちは自社で行い、出荷が追い付かなくなったタイミングで委託する』のがおすすめになります。具体的にどういうことなのか続いて詳しく見ていきましょう。
出荷が少ないうちは自社で行う
アパレルECを運営していて、出荷がまだまだ少ないうちは、物流業務を自社で行うのがおすすめです。
というのも、出荷がまだ少ない段階でアパレル物流代行会社に委託してしまうと、無駄なコストを支払わなければならない可能性が出てくるから。
通常アパレル物流会社に委託をする際は、商品の発送費用だけではなく、倉庫に保管しておく費用も支払わなければなりません。出荷件数が少ないのに物流代行会社に委託してしまうと、作業は行っていないのに、保管料金だけを毎月請求されてしまうという事態になりかねず、コストの無駄遣いになってしまうといえるでしょう。
そのためそこまで出荷件数が多くなく、現状在籍しているスタッフだけで十分カバーできるという場合は、アパレル物流を自社内で完結しておくのが得策です。
出荷が追い付かなくなったタイミングで委託する
アパレルECを運営していて、出荷が現状のスタッフでは追い付かなくなってきたら、物流業務を外部に委託するのがおすすめです。
というのも、出荷が追い付かなくなったタイミングで物流を外部に委託することで、現状のスタッフは、EC運営のコア業務に専念することが可能になるから。
もちろん、物流専任のスタッフを増やすという選択肢もありますが、現在人材業界は売り手市場となっていて、人を採用するのにかなりのコストがかかってしまいます。また、もし売り上げが低迷して出荷が減ってしまったら、採用したスタッフを解雇しなければならない場合もあり、会社にとってのリスクも高いと言えるでしょう。
そのため、出荷が追い付かなくなったタイミングが訪れたら、物流をアウトソーシングすることを検討するようにしましょう。
まとめ
▼おすすめアパレル物流会社
・mylogi株式会社(アートトレーディング株式会社)
・乾汽船株式会社
・株式会社オーティーエス
・ジーエフ株式会社
・株式会社ジャンボ
・中央株式会社
・株式会社トミーズコーポレーション
・株式会社ハクホウ
・丸二倉庫株式会社
・株式会社ゆうりん
なお、アパレル物流会社を選ぶ際は
・アパレルに特化した保管設備があるか
・アパレルに特化した流通加工を行っているか
・どれだけのサービスを行っているか
・利用料金はいくらか
・対応可能な出荷件数はどれだけか
・倉庫内の環境は整備されているか
といった点を比較して、自社に一番合った会社を選ぶようにしましょう。