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オープンソースとは?メリット・デメリットから導入事例を解説します!

近年、オープンソースを活用して自社サービスをドライブするEC事業者が増えています。オープンソースは無料で公開されているコードなので、サイト構築をする際開発コストを抑えることができます。今記事では、オープンソースの意味からメリット・デメリットまで幅広く解説しているので、ECサイト構築を検討している事業者はぜひ参考にしてみてください。

監修者

アートトレーディング株式会社代表取締役。
2002年に楽天市場へ出店したことをきっかけに、EC支援サービスの提供をスタート。累計150社以上のサイト制作、運営経験を持つ。

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オープンソースとは?定義をわかりやすく解説

オープンソースとは、公開(Open)された誰でも無償で使えるソースコードのことを指します。誰でも容易にアクセスすることができるよう設計されており、ソースコードの表示、変更、提供をすることができます。
オープンソースという言葉は1998年に、Open Source Initiative(OSI)という団体によって作られた言葉です。それまでは、フリーソフトウェアという言葉が使われていましたが、ユーザーがフリーの意味を本来意図していた「自由」という意味ではなく、「無料」という間違った意味で捉えられてしまう言葉であったために変更されました。
OSIが定めたオープンソースの定義は以下の10項目です。

OSIが定めたオープンソースの定義

  1. 再配布の自由
  2. ソースコード
  3. 派生ソフトウェア
  4. 作者のソースコードの完全性
  5. 個人やグループに対する差別の禁止
  6. 使用する分野に対する差別の禁止
  7. ライセンスの分散
  8. 特定製品でのみ有効なライセンスの禁止
  9. 他のソフトウェアに干渉するライセンスの禁止
  10. ライセンスは技術中立的でなければならない

オープンソースは無料で使える

オープンソースはライセンス等の制約がありますが、基本無料で使うことができます。
オープンソースを活用してサイト構築することができれば、ECモールに出店するよりも独自性の高いECサイトを構築できます。また、ソースコードはライセンス費用がかからないので、コストを抑えてサイト制作を行うことができます。
しかし、オープンソースを活用してサイト構築をするには、自社で豊富な知識を持ったエンジニアを持つ必要があります。また、ソースコードが公開されているのでセキュリティの面は十分に注意する必要があります。

オープンソースのメリット5選

オープンソースには多くのメリットが存在します。

自由度が高い

誰でもソースコードの表示・変更・公開ができるので、新しいテクノロジーによる変化に対して柔軟に対応することが可能になります。場合によってはAIやIoT等の最新技術と連携することも可能です。

信頼性がある

オープンソースは誰でも閲覧することができるので、不正プログラムや脆弱性を監査することができます。また、脆弱なプログラムやバグを発見した場合すぐに修正することができます。また、特定の企業がサービスを提供しているわけではないので、倒産や閉鎖によって使用できなくなるリスクがありません。

サービスの透明性がある

ベンダーの許可なく、プログラムやデータの変更を正確に把握することができます。

柔軟に対応することができる

コードをアップデートを変更することに重点を置いているサービスの場合には、既存システムを有効活用して変化に柔軟に対応することができます。

低コストで使用できる

オープンソースは、ライセンスを無償で利用することができます。そのため、ライセンスを管理するための業務削減や、ライセンスの不正利用に対するセキュリティの強化にかかる費用を削減できるので、トータルでかかる費用の大幅な削減効果を期待することができます。

オープンソースのデメリット3選

オープンソースには多くのメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。

知識のあるエンジニアが必要

オープンソースのデメリットとしてはプログラミングの知識がないと問題が発生した時に対処するのが難しいことが挙げられます。開発コミュニティがすぐにコードの不備を修正してくれるとは限りません。そのため、自分でコードの不備を発見して修正できる知識が必要になります。

サポートが手薄

オープンソースは基本無料で公開されていることから、サービスに対するサポートが基本的にありません。マイクロソフトなどの有償ソフトは、使い方マニュアルが用意されているのでそれを活用することができます。しかし、オープンソースはほとんどの場合、使い方マニュアルが用意されていないので、自分で使い方を調べる必要があります。
また、開発コミュニティはサービスに対する責任がないので、不具合が発生しても対応してもらえません。全て自分で解決するほかはありません。

ライセンスに準拠する必要がある

オープンソースの使用者はライセンスに準拠しなければなりません。オープンソースはライセンスを遵守した上で自由に使うことができるもので、無条件に使用できるというものではありません。過去にライセンス利用規約を違反したことで、訴訟に発展したケースがあるので注意が必要です。

オープンソースの事例一覧

WordPress


WordPressはオープンソースのCMS(Content Management System、コンテンツ管理システム)です。WordPressはPHP言語で開発されたサービスで、ユーザビリティに優れた動的なサイトを構築することができます。ユーザーエクスペリエンスに焦点を合わせたサービスで、ウェブサイトの知識がない人でも作成することができ、個人ブログから企業のサイトまで幅広く利用されています。
2003年に誕生して以来、オープンソース開発という特性を活かして、世界中のエンジニアによって何度もアップデートされてきました。
また世界中で広く利用されていて、全世界のCMSのサイトのうち40%がWordPressによって作られています。日本においていえば、8割以上のCMSがWordPressです。New York TimesやCNNなどのサイトでも利用されているなど、豊富な利用実績もあります。

MySQL


MySQLとは、世界中で利用されているオープンソースのデータベース管理システムのことです。MySQLは優れた拡張性と柔軟性を備えているので、大きなシステムにも対応することができます。そのため、GoogleやYahoo!にも利用されています。

Linux

Linuxはオペレーティングシステム(OS)の1つで、スーパーコンピューターやゲーム機、携帯電話など、幅広いハードウェアで使用されているオープンソースソフトウェアです。
Linuxのソースコードは無償で利用することができ、利用規約書に基づき、誰でも自由に使用・修正・公開することができます。Linuxは世界中のエンジニアの力を借りて、あらゆる機能を追加して柔軟性に優れたサービスを実現しています。そのため、順次発生した問題をユーザーと解決していきます。

オープンソース化する企業のメリット

自社で開発したソースコードをオープンソースとして公開すると、数々のメリットを受容することができます。以下にオープンソース化するメリットをご説明していきます。

企業の社会的地位の向上

オープンソース化することで、新しい技術力や分野に対して積極的に取り組んでいるということを社外にアピールすることができます。また、技術が成熟していけばその分野で大きなプレゼンスを発揮することにもつながります。そうなれば、業界内では注目される企業となり、社会的な地位の向上も期待することができます。 WordPressが多くの人に支持されるようになったのは、オープンソース化することでユーザーからの信頼感を獲得したからだといえます。

コミュニティを形成できる

企業が自社開発したコードをオープンソース化することで、エンジニア同士のコミュニティを形成することができます。エンジニアが実際にコードを使用してインターネット上でフィードバックを公開します。徐々にフィードバックが増えていけば、自然とエンジニアがつながりコミュニティが形成されていきます。OSSを使用する人の数が増えれば増えるほど、評価や機能の改善する人も増えていくので、結果として優れたOSSを協同して開発していくことが可能となります。
コミュニティが大きく成長することで、著名なエンジニアに利用してもらえる可能性もあります。著名なエンジニアに利用してもらえれば、OSSの機能向上も期待できますし、より多くの人にOSSのことを知ってもらうチャンスも増えます。企業戦略としてオープンソース化することも1つの手です。

エンジニアのモチベーションの向上

オープンソース化することで、エンジニアのモチベーションの向上が期待できます。
新しく開発した OSSを公開することで、最新の技術に関心のあるエンジニアの関心を集めることができます。自社のOSSが多くのエンジニアに利用されているという事実は、開発したエンジニアにとってはこの上ない喜びです。また、 OSSを公開して多くの人に利用されることで、そのOSSを開発したエンジニア個人のプレゼンスが向上するでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、オープンソースとは何かについてご紹介いたしました。開発したソースコードを公開することは、提供者と使用者の両方に大きなメリットをもたらします。また、オープンソース化をすれば、企業のプレゼンス向上やエンジニアの技術力向上、また大幅なコスト削減も期待できます。この記事がECサイト制作を検討している方の参考になれば幸いです。

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