物流代行の料金・費用相場は?各地域ごとの保管料金も紹介!
物流代行を依頼した時にかかる料金はどのくらい?と気になっていませんか。
物流代行会社に依頼した場合の相場料金は、以下の通りです。
・入庫料金(商品1つあたり:10~30円)
・保管料金(1坪あたり:2,500~7,000円)
・ピッキング、検品料金(商品1つあたり:10~30円)
・梱包料金(商品1つあたり:100~400円)
・梱包資材料金(1梱包当たり:30~200円)
・発送料金(1発送あたり:400~800円)
この記事では、物流代行会社でかかる料金をより詳細に紹介していきます。
最後まで読むことで、「物流代行の料金を比較する際に注意するべきこと」や「物流代行でかかる料金の具体例」までを知ることができます。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
01.物流代行の料金は2種類に分かれる 02.物流代行でかかる主な料金03.特殊な商材の物流代行を依頼する時の料金04.物流代行の料金は倉庫の所在地によって変わる05.物流代行の料金を比較する際に注意するべきこと06.物流代行でかかる料金の具体例まとめ
物流代行の料金は2種類に分かれる
まず物流代行の料金は、「固定費」と「変動費」に分かれるということを覚えておきましょう。
次から詳しく解説します。
固定費
まず物流代行における「固定費」とは、商品の出荷数や梱包の数がどのぐらいでも変わらず発生する料金のことです。
このあと物流代行でかかる主な料金で詳しく解説しますが、
が物流代行における「固定費」にあたるということを覚えておきましょう。
変動費
続いて「変動費」とは、商品の入庫数や出荷数などによって、金額が変動する料金のことです。
この後紹介する、
・入庫料金
・ピッキング、検品料金
・梱包料金
・梱包資材料金
・発送料金
が物流代行における「変動費」にあたるということを覚えておいてください。
物流代行でかかる主な料金
物流代行でかかる主な料金は、以下になります。
・基本料金
・入庫料金
・保管料金
・ピッキング、検品料金
・梱包料金
・梱包資材料金
・発送料金
それぞれ見ていきましょう。
基本料金
物流代行でかかる一つ目の料金は、基本料金です。
前述した通り、物流代行では「固定費」と「変動費」の2種類の料金を支払う必要がありますが、基本料金は「固定費」にあたる料金となります。
物流代行でかかる基本料金の相場は以下の通り。
30,000~50,000円
また基本料金を細かく内訳すると、“業務管理料”と“システム利用料”の2種類に分かれます。次からそれぞれの料金について詳しく見ていきましょう。
◆業務管理料
基本料金の中の“業務管理料”とは、お客様から預かった商品を管理するための費用です。
ただし依頼する会社によって、この業務管理料が発生する場合とそうでない場合があります。
例えば依頼する会社によって、「業務管理料の中に梱包料金などが含まれる場合」や「別途で梱包料金が請求される場合」もあるので、事前に費用の内訳をきちんと確認するようにしましょう。
◆システム利用料
基本料金の中の“システム利用料”とは、物流倉庫内で利用する物流システムの利用料金のことです。
物流システムとは、倉庫内の商品の入出庫管理・在庫管理を行うシステムのこと。現在では、倉庫内の作業効率UPやヒューマンエラーをなくすため、ほとんどの物流倉庫で利用されています。
そのため、このシステム利用料は、ほとんどの物流代行業者で発生する費用ということを頭に入れておいてください。
入庫料金
物流代行で発生する2つ目の料金は、「入庫料金」です。
入庫料金とは、商品を倉庫内に入庫させる時の作業にかかる費用のこと。相場料金は以下になります。
商品1つあたり:10~30円
箱での入庫:100~200円
上記のように、入庫料金は、段ボールやパレットの大きさ、手積みかフォークリフトを使うか、など作業内容の違いによって料金が大きく変わることがあります。
◆どんな作業を行うの?
入庫作業は、以下の手順で行われます。
1.伝票との照合(バーコードを使い入荷商品の明細と数量をチェックする)
2.入庫検品(商品に不備がないかチェックする)
3.倉庫に格納する
4.入庫データを物流管理システムに記録する
1つ1つの商品に対して、これらの作業を行うため大体1点当たり10~30円の費用がかかるということを頭に入れておきましょう。
保管料金
物流代行で発生する3つ目の料金は、「保管料金」です。
保管料金とは、商品を倉庫に保管するためのスペースにかかる費用のこと。
保管料金は「保管場所の貸し出しの単位」や「倉庫の所在地」によって変わります。
ここからは、“都市部の郊外の物流代行会社に依頼する”と仮定した場合の保管料金を、貸し出しの単位ごとに紹介していきます。
※倉庫の所在地ごとの保管料金の相場を知りたい方は『物流代行の料金は倉庫の所在地によって変わる』をご覧ください。
◆坪建て
坪建てとは、商品の保管に使用する坪数に応じて保管料金を支払う場合の単位のこと。
坪建ての保管料金相場は、以下の通りです。
2,500~7,000円
※都市郊外の物流代行会社に依頼した場合
なお坪建てでの保管料は、依頼する物流代行会社によって、
・利用した坪数をそのたび算出して支払い料金が決定される「使用坪契約」
・最初に利用する坪数を決定して料金を支払う「固定坪契約」
の2種類の契約パターンがあるので、事前に確認しておきましょう。
◆パレット建て
パレット建てとは、パレット(荷物を置くための面がある台)1つあたりに応じて支払う保管料金のこと。
パレット建ての保管料金相場は、以下の通りです。
2,000~3,000円
※都市郊外の物流代行会社に依頼した場合
保管する商品をパレット単位で入庫する場合は、パレット建ての保管料金が請求される場合が多いと言えるでしょう。
◆オリコン建て
オリコン建てとは、オリコン(折り畳みが可能なコンテナ)1つあたりに応じて支払う保管料金のこと。
オリコン建ての保管料金相場は、以下の通り。
600~1,000円
※都市郊外の物流代行会社に依頼した場合
なお、オリコン建ては、保管する商品のサイズがほぼ均一である場合に利用されることが多いと言えるでしょう。
ピッキング・検品料金
物流代行で発生する4つ目の料金は、「ピッキング・検品料金」になります。
まずピッキングとは、出荷依頼のあった商品を倉庫内から集めてくる作業のこと。また検品とは、ピッキングされた商品の配送先や名前、品番、数量などが合っているかを確認する作業のことです。
ピッキング・検品料金の保管料金相場は、以下の通り。
ピッキング費用:10~30円
検品費用:10~30円
※都市郊外の物流代行会社に依頼した場合
なお、検品費用は通常の商品を目視するだけであれば、上記の費用感であることが多いですが、動作確認なども必要な場合は1個につき60~120円程度の料金がかかることも頭に入れておきましょう。
梱包料金
物流代行で発生する4つ目の料金は、梱包料金です。
梱包料金とは、ピッキングしてきた商品を段ボールなどに梱包する際に発生する料金のこと。
梱包料金の相場は、以下の通りです。
100~400円
梱包料金は、段ボールの大きさや緩衝材の有無によって異なります。またギフトラッピングや同梱の対応を依頼する場合は、+100円程度の料金が発生するということを頭に入れておきましょう。
◆梱包料金には送り状発行費用なども含まれる
なお梱包料金の内訳には、送り状発行費用なども含まれているということを覚えておきましょう。
送り状とは、荷物を送る際に届け先を記入する紙のことです。
またお客様の元に届ける商品の中に同梱されている納品書も梱包料金の中に含まれている物流代行会社が多いので、安心してくださいね。
梱包資材料金
物流代行で発生する5つ目の料金は、梱包資材料金です。
梱包資材料金とは、商品を梱包するために使われる段ボールなどの資材費用のこと。
梱包資材料金の相場は、以下をご覧ください。
ネコポス用:30~40円
80サイズ:50~60円
100サイズ:90~100円
120サイズ:120~150円
140サイズ:130~170円
上記の通り梱包資材の料金は、段ボールのサイズが大きくなるごとに高くなっていきます。
また物流代行会社によっては、梱包資材をお客様側で用意してもOKなところもあるので、どうするか検討しましょう。
◆資材の種類によってはさらに料金がかかる場合も
梱包資材料金ですが、資材の種類によってはさらに料金がかかる場合があることも頭に入れておいてください。
例えば、冷蔵食品などの場合は発泡スチロールへの梱包が必要な場合もあります。またギフトラッピングなどを依頼する場合は、そのための資材も必要になるでしょう。
その場合、通常通り商品を段ボールに梱包するよりも、梱包資材費が高くつくということは覚えておいてくださいね。
発送料金
物流代行で発生する6つ目の料金は、発送料金です。
発送料金とは、梱包した商品を配送するためクロネコヤマトなどの配送業者に支払う料金です。
発送料金の相場は、以下の通りになります。
400~800円
上記のように発送料金は、利用する段ボールのサイズや発送場所などによって、金額にかなりの差があります。
そのため、詳しくは依頼予定の物流代行会社へ見積もりをお願いしましょう。
◆発送料金は通常よりも安くなる
ちなみに物流代行業者の発送料金は、通常の配送料金よりも格安です。
なぜなら、物流代行業者では委託している多くの会社の荷物を配送業者に依頼するため、ボリュームディスカウントが適用されるから。
通常よりも安い配送料金で、お客様の元に商品を届けることができるので、その分お得になるということを覚えておきましょう。
特殊な商材の物流代行を依頼する時の料金
ここでは特殊な商材の物流代行を依頼する時の料金をそれぞれ紹介していきます。
・アパレル
・冷蔵、冷凍商品
・大型商品
・健康食品、サプリメント
・ラッピング商品
それぞれ解説していきます。
アパレル
物流代行にアパレル商品を依頼する場合の料金は、商品の保管と発送だけであれば、ここまで紹介した料金とほとんど変わりません。
しかし、流通加工など追加の作業を依頼したい場合、プラスで以下の料金がかかることを覚えておきましょう。
・たたみ入れ 20~30円
・値札、タグ付け 10~20円
・汚れ落とし 50~70円
・補修作業 30~50円
・ネーム付け 50~70円
・ミシン加工 50~70円
・プレス加工 60~100円
・アイロンプレス 50~80円
冷蔵・冷凍商品
物流代行に冷蔵・冷凍商品を依頼する場合の料金は、保管料が通常よりも割高になる傾向があります。
冷蔵・冷凍商品の保管料は、地域別にそれぞれ以下になります。
・首都圏 10,000円〜30,000円
・近畿圏 8,000円~20,000円
・中部圏 8,000円~
それ以外の費用は、通常とほとんど同じである場合が多いので、前述の物流代行でかかる主な料金を確認しましょう。
健康食品・サプリメント
物流代行に健康食品やサプリメントを依頼する場合は、「保管費用」や「梱包費用」が他の商品よりも高くなる可能性があるということを覚えておきましょう。
というのも、健康食品やサプリメントは、保管に賞味期限のチェックや温度管理が必要になるから。
またリピート通販の健康食品やサプリメントの場合は、サンプルやチラシなどを同梱する必要もあるので、梱包料金が割高になるかもしれないということを頭に入れておきましょう。
ギフト商品
物流代行にギフト商品を依頼する場合は、「梱包費用」と「梱包資材費用」が通常よりも割高になる場合があります。
なぜならギフト商品の場合、梱包作業としてラッピング作業が追加されるため、その分の費用が加算されるから。
また段ボール以外にも、ラッピングに使う資材を別途用意しなければならないため、「梱包資材費用」が割高になるというわけです。
なおラッピングの資材によっても費用は上下してくるので、物流代行会社に見積もりを出してもらった際には、細かい料金の内訳を確認するようにしてくださいね。
物流代行の料金は倉庫の所在地によって変わる
物流代行の保管料金は、倉庫の所在地によって変わるということを覚えておきましょう。
・東京などの首都圏
・埼玉、千葉など首都圏の郊外
・大阪、兵庫など関西エリア
それぞれの地域の保管料金の相場を見ていきましょう。
東京などの首都圏
まずは東京など首都圏での物流代行の保管料金相場を見ていきましょう。
東京などの首都圏の物流代行の保管料金相場は、3,500~7,000円/坪になります。
また以下のように、東京の中でも物流倉庫のエリアによって、保管料金が変わるということは覚えておきましょう。
東京都世田谷区 | 6,000〜7,000円 |
東京都足立区・江戸川区 | 4,500〜5,500円 |
東京都町田市・八王子市 | 3,500〜4,000円 |
埼玉・千葉など首都圏の郊外
続いて埼玉・千葉など首都圏の郊外の保管料金相場は、いくらぐらいになるのでしょうか?
埼玉・千葉など首都圏の郊外の保管料金相場は、3,000~5,000円/坪です。
また埼玉・千葉などの物流倉庫は、細かい地域ごとの料金差は少ないということを覚えておきましょう。(以下参照)
埼玉県越谷市 | 4,000~5,000円 |
埼玉県三郷市 | 4,000~5,000円 |
千葉県流山市 | 4,000~5,000円 |
千葉県八街市 | 3,000~4,500円 |
大阪・兵庫など関西エリア
つづいて大阪・兵庫など関西エリアの物流倉庫の保管料金相場を見ていきましょう。
大阪・兵庫など関西エリアの物流倉庫の保管料金は、2,500〜5,000円/坪です。
細かいエリアに分けた場合の料金相場は、以下の通り。
大阪府大阪市 | 3,500~5,000円 |
大阪府松原市 | 3,500~4,000円 |
兵庫県加古郡 | 2,500~3,500円 |
兵庫県神戸市 | 3,000~4,000円 |
上記の通り、関西に商品を預けるのなら、大阪よりも兵庫の方が保管料が安いということを覚えておきましょう。
物流代行の料金を比較する際に注意するべきこと
物流代行の料金を比較する際に注意するべきことは、以下になります。
・料金の内訳は細かく確認する
・料金の安さだけで判断しないようにする
詳しく解説していきます。
料金の内訳は細かく確認する
物流代行の料金を比較する際、料金の内訳は細かく確認するようにしましょう。
というのも物流代行の見積もりは、依頼する会社によって記載項目が様々だから。会社によって、どこにどの料金がかかっているのか見積もり書を確認しただけではわからないというケースがあるからです。
また物流会社によっては、見積もりを出した段階の金額は大雑把な概算で、実際に依頼を開始したら、思いもよらない料金が発生したというケースも少なくありません。
そのため、見積もりを出してもらったら、「各項目にどの作業内容が含まれるのか」、「見積もり以上に変動する料金はないか」を良く確認するようにしましょう。
料金の安さだけで判断しないようにする
物流代行の料金を比較する際は、料金の安さだけで判断しないようにしましょう。
というのも、物流代行会社を料金の安さだけで判断してしまうと、物流作業のクオリティが落ちる可能性があるからです。
例えば、倉庫の地域が郊外の奥地で倉庫の保管料が安い物流代行会社に依頼すると、お客さんのもとに商品が届く日数が長くなってしまい、顧客満足度を下げてしまうことになりかねません。
またサービスの利用料金を安くして、安価で耐久性が弱い梱包資材を使っているような物流代行会社に依頼すると、配送中に商品が破損してしまうリスクがあります。
そのため物流代行会社に依頼する時は、料金の安さだけでなく、「サービスの品質に問題がないか」ということに注目して選ぶようにしましょう。
物流代行でかかる料金の具体例
ここでは物流代行でかかる料金の具体例を紹介していきます。
アパレル商品の発送代行を委託したA社の場合
アパレル商品の発送代行を委託したA社の見積もりは、以下になります。
内 訳 | 単 価 | 数 量 | 単位 | 金 額 |
保管料 | ||||
オリコン(常温保管) | ¥750 | 142 | 個 | ¥106,500 |
パレット(常温保管) | ¥2,500 | 1 | 枚 | ¥2,500 |
出荷作業料 | ||||
宅急便 | ¥350 | 156 | 個 | ¥54,600 |
発送費 | ||||
合計 | 実費 | 156 | 個 | ¥80,210 |
付帯作業 | ||||
POS入力・報告作業 | ¥160 | 156 | 件 | ¥24,960 |
納品書発行 | ¥10 | 156 | 枚 | ¥1,560 |
JANシール発行・貼付 | ¥20 | 0 | 枚 | ¥0 |
合計 | ¥297,363(消費税 ¥27,033) |
上記のように、商品の保管はものによって、オリコンやパレットなど複数種類の方法で保管する場合もあります。
商品をラッピングなどする場合は、この料金にラッピング費用などが上乗せされるということを覚えておきましょう。
まとめ
物流代行会社に依頼をした時に発生する料金の相場は、以下の通りです。
・入庫料金(商品1つあたり:10~30円)
・保管料金(1坪あたり:2,500~7,000円)
・ピッキング、検品料金(商品1つあたり:10~30円)
・梱包料金(商品1つあたり:100~400円)
・梱包資材料金(1梱包当たり:30~200円)
・発送料金(1発送あたり:400~800円)
なお保管料など倉庫の所在地などによって料金が大きく変動する場合もあることを覚えておきましょう。
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