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ECサイトのメルマガで効果を上げる具体的なアクション6選!

ECサイトのメルマガはなぜ必要?効果を上げる方法は?と気になっていませんか。

ECサイトのメルマガ配信は、ECのリピーター獲得やサイトへの信頼獲得のために行うことが一般的です。

またECサイトのメルマガの効果を上げるためには、以下6つのアクションを行うことが重要と言えるでしょう。

・顧客のセグメントを絞ってメルマガを配信する
・メルマガの配信スケジュールを工夫する
・メルマガのタイトルを工夫する
・配信の頻度を工夫する
・コンテンツの読みやすさを工夫する
・メルマガのパフォーマンス分析と改善を行う

この記事では他にも「ECサイトのメルマガ会員を増やす方法」や、「ECサイトのメルマガ配信機能を利用する方法」など、ECのメルマガ配信に関する情報を紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

執筆者

佐藤美樹

アートトレーディング株式会社の専属WEBライター。
ECサイト運営では、SEOやSEM、SNSマーケティングの導入・運用を担当。現在はECサイト運営に関する記事の執筆を行う。

監修者

アートトレーディング株式会社代表取締役。
2002年に楽天市場へ出店したことをきっかけに、EC支援サービスの提供をスタート。累計150社以上のサイト制作、運営経験を持つ。

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ECサイトにおけるメルマガの重要性

まずはECサイトにおけるメルマガの役割や活用事例などを見ていきましょう。

メルマガの基本的な役割

ECサイトのメルマガとは、顧客に定期的に送る電子メールのこと。

メルマガは、新製品やセール情報、特別なイベントなどのお知らせ、または業界のトピックやコンテンツなど、様々な情報を顧客に提供するために使用されます。

それではECにおいてメルマガを利用するメリットとはなんでしょうか?以下で詳しく解説していきます。

◆リピート購入を促すことができる

EC運営でメルマガ配信を行うことで、商品のリピート購入を促すことが可能です。

例えば、購入した製品に関連するアイテムやサービス、次回購入時に使用できるクーポンコードなどの情報をメルマガで送ることで、顧客が再びサイトを訪れるきっかけとなり、再度商品を購入する可能性が高まります。

また、顧客が特定の製品を定期的に購入する場合、その製品が再入荷または在庫が少なくなったときに通知することも可能です。

◆サイトへのロイヤリティや信頼が向上する

EC運営でメルマガを利用することで、サイトへのロイヤリティや信頼を向上させることができます。

というのもメルマガでは、商品やサービスの新着情報、セール情報、だけではなく商品を購入した顧客にとって役立つ情報を定期的に提供することができるから。

また、メルマガを通じて顧客の声を聞いたり、アンケートを実施したりすることで、顧客とのコミュニケーションを図ることもでき、より顧客満足度の高いECサイトへブラッシュアップすることも可能です。

ECサイトでのメルマガ活用事例

◆成功事例の紹介

ここではメルマガ配信を行って成功したECサイトの事例を紹介していきます。

Amazon

世界最大のECサイトであるAmazonは、顧客一人ひとりにパーソナライズされたメルマガを配信することで成功を収めています。

Amazonのメルマガは、顧客の購買履歴や閲覧履歴に基づいて推奨商品を表示します。これにより、顧客は自分にとって関心のある商品を見つけやすくなり、再訪問や再購入を促進させることに成功しました。

Glossier

化粧品のECサイトであるGlossierは、メルマガで顧客と密接にコミュニケーションを取り、顧客のブランドへの愛着を深める戦略を採用しています。

メルマガには新製品の情報だけでなく、化粧品の使用方法やビューティートレンドなど、顧客にとって有用な情報を掲載。これにより、Glossierは顧客との信頼関係を築き、長期的なロイヤルティを育てることに成功しました。

◆メルマガ失敗事例とその解決策

ここではメルマガ配信をしたことで、失敗してしまった事例とその解決策を紹介します。

失敗事例

あるファッションECサイトを運営するA社は新製品やセールのお知らせを毎日メールマガジン(メルマガ)で顧客に送っていました。

しかし、一部の顧客からは「毎日のメールが多すぎる」「関心のない情報が多い」などのクレームが寄せられ、メルマガはスパムとみなされ、開封率が下がり始め、一部の顧客によっては購読解除されることも増えました。

解決策

A社ではこの問題を解決するために、以下のような対策を実施しました。

【メールの頻度を調整】
顧客が毎日のメールを鬱陶しく感じていたため、会社Aはメールの送信頻度を週1~2回に調整。これにより、顧客がメールをスパムと感じる可能性を減少させた。

【パーソナライゼーションの導入】
顧客が関心のない情報が多いと感じていたため、A社は顧客の購買履歴や閲覧履歴に基づいてパーソナライズされたメールを送るように設定。これにより、顧客は自分にとって関心のある情報を受け取ることができ、メールを開く確率が向上した。

【配信設定の選択肢の提供】
顧客がメールの配信設定を自由に選択できるように設定。例えば、メールの配信頻度や受け取りたいカテゴリー(新製品、セール情報など)を自分で設定できるように変更した。

これらの対策により、A社のメール開封率は上がり、購読解除も減少しました。

ECサイトでメルマガの効果を上げる方法

ECサイトでメルマガの効果を上げる方法は、以下の6つ。

・顧客のセグメントを絞ってメルマガを配信する
・メルマガの配信スケジュールを工夫する
・メルマガのタイトルを工夫する
・配信の頻度を工夫する
・コンテンツの読みやすさを工夫する
・メルマガのパフォーマンス分析と改善を行う

それぞれ解説していきます。

顧客のセグメントを絞ってメルマガを配信する

ECサイトでメルマガの効果を上げるために、顧客のセグメントを絞ってメルマガを配信するという方法があります。

顧客のセグメントとは、顧客を特性別にグループ化すること。

それではEC運営では、具体的にどういった顧客特性別にメルマガを配信すればいいのでしょうか。以下に各ターゲティング方法の詳細を説明します。

◆過去の購入履歴や行動パターンを元にしたターゲティング

ECのメルマガ配信で顧客のセグメントを絞る際に、まずは「過去の購入履歴や行動パターンを元にしたターゲティング」の顧客グループを作ってメルマガ配信を行いましょう。

例えば、特定の商品カテゴリに頻繁にアクセスする顧客をピックアップしてグループ化し、そのカテゴリの新商品情報や特別割引を提供するメルマガを送信するなどです。

◆年齢、性別、地域などの基本的な情報に基づくターゲティング

性別や年齢、地域などの情報を元にしたセグメンテーションを行い、メルマガ配信することで、その属性に適した商品やキャンペーン情報を提供することができます。

例えば、20代の女性向けにはトレンドに合わせたファッションアイテムのセール情報、地域に応じてはその地域の季節の商品やイベント情報などを提供することがで切るでしょう。

◆メールの開封率やクリック率に基づくターゲティング

メールの開封率やクリック率は、顧客の関心度を反映する指標です。これらのデータを元に、どのようなメールが高い反応を引き出すかを分析し、それに基づいたコンテンツを提供することが可能です。

たとえば、特定のトピックのメールが高い開封率を示す場合、そのトピックに関連する情報を提供するメルマガを増やすといった対応を行うようにしましょう。

メルマガの配信スケジュールを工夫する

EC運営でメルマガの効果を上げるために、メルマガの配信スケジュールを工夫するという方法があります。

以下では具体的にどのようなことに注意して、メルマガの配信スケジュールを設定すればいいのかを見ていきましょう。

◆ターゲットの行動に基づいた配信時間の設定

これは顧客のメールをチェックする時間帯や、ECサイトへのアクセスが多い時間帯を把握し、その時間帯にメルマガを配信する方法です。

例えば、ECサイトのターゲット顧客が30代の男性会社員の場合、通勤時間や昼休み、夜間などにメールをチェックする傾向があるかもしれません。そのためその時間帯に合わせてメルマガを配信しましょう。これにより、メールが顧客の目に触れる可能性が高まります。

◆特定のイベントや行動に合わせた配信

これは顧客が特定のイベントや行動を行ったタイミングでメルマガを配信する方法です。

例えば、商品をカートに入れたが購入に至らなかった顧客に対して、カートに入れた商品の購入を促すメールを送る、または特定の商品を閲覧した直後に関連商品を紹介するメールを送ることで、ECサイトの購入率UPにつなげていくことが可能です。

◆定期的なキャンペーンや情報配信のスケジュール設定

これは一定の間隔でキャンペーン情報や新商品情報などを配信する方法です。

例えば、毎週金曜日に週末のセール情報を配信する、毎月初めにクーポンを配信するなど、いつお得な情報のメルマガが配信されるのか顧客がすぐにわかるようなスケジュールを設定します。これにより、顧客がメールを待ち望む状況を作り出し、開封率やクリック率を向上させることが可能です。

メルマガのタイトルを工夫する

EC運営でメルマガの効果を上げるために、メルマガのタイトルを工夫するという方法があります。

メルマガのタイトルは、顧客がメールを開封するかどうかを大きく左右するもの。以下に、開封率が上がるメルマガタイトルの工夫と具体例を紹介していきます。

◆緊急性や限定性を示す

顧客は時間や数量の制限があると、逃したくないという心理的な動きを起こします。

そのためメルマガのタイトルにこれを反映させることで、メールの開封率を上げることができます。

例えば…

「本日限り!全商品20%オフセール」
「残り10個!限定商品をお見逃しなく」

といった表現をメルマガのタイトルに加えてみましょう。

◆パーソナライズされたタイトルにする

顧客の名前をタイトルに用いることで、顧客に直接話しかけているような印象を与え、メルマガの開封率を上げることができます。

例えば、

「田中さんへの特別なお知らせ」
「佐藤さん専用の割引クーポンが届いています!」

といった文言をタイトルに加えてみるのも良いでしょう。これにより、大量に送られてくるメールの中でも、個々の顧客に特別感を与え、他のメールと区別して目立つようにすることができます。

ただし、顧客の名前を間違えたり、不適切な形式で名前を使用したりすると、顧客が不快感を感じる可能性があります。また、メルマガタイトルに顧客の名前を使用する際は、そのメールのコンテンツもパーソナライズされていることが重要です。名前だけが使用されていて、コンテンツが一般的なものであれば、顧客ががっかりしてしまうかもしれません。

◆具体的な数字を明記する

数字は一目で情報を掴みやすく、視覚的に目立つため、タイトルに用いると効果的です。

メルマガのタイトルに使う場合は

「50%オフ!春の大セール開催中」
「あと3日!無料配送キャンペーン」

といった表現を使い、顧客にECサイトを利用する具体的なメリットを示すようにしましょう。

こういった数字を用いたタイトルは、顧客の注意を引き、メールの開封率を高めるだけでなく、クリック率や購入率を向上させるのにも役立つ可能性があります。

ただし、数字を使用する際は必ず事実を記載しましょう。誤解を招くような表現や誇大広告は避けるべきです。

◆簡潔なタイトルにする

メルマガの開封率を上げるためには、メールのタイトルを短く、明確で、理解しやすいものにすることも重要です。

簡潔なタイトルをつくるためには、「余計な単語を省く」「行動を促す動詞を使用する」「簡単な言葉を使う」「メールの内容を明確にする」ということを意識しましょう。

◆記号を使いタイトルを目立たせる

記号は視覚的に目立つため、うまく使用することでタイトルを強調することができます。

例えば、

「★大セール開催中!★」
「【重要】会員限定クーポン配布中!」

などの表現を使ってみましょう。

しかし、過度な使用は迷惑メールと見なされる可能性もあるため、使用は適度にすることが重要です。

配信の頻度を工夫する

ECサイトのメルマガ配信の効果を上げるためには、配信の頻度も工夫しなければなりません。

適切な配信頻度を見つけることで、顧客との良好な関係を維持し、高いエンゲージメントを保つことができるでしょう。

◆一般的な配信頻度は?

一般的には、EC運営を行う企業では週に1回から月に1回の間でメルマガを配信します。

しかし、この頻度は企業の目的や対象となる顧客のニーズにより異なるため、一概に決定することは難しいといえるでしょう。

◆配信頻度を上げるメリットとデメリット

メルマガの配信頻度を上げるメリットは、頻繁なコミュニケーションを取ることによって、ECサイトの存在感を高めることができ、ブランドを顧客の記憶に維持することができることでしょう。また、より多くの情報を共有し、プロモーションをより頻繁に行うことで、購買の機会が増え、売上が向上する可能性があります。

しかし、一方でメルマガ配信が頻繁すぎると、顧客が迷惑だと感じてメルマガを開封しなくなったり、配信停止を選択したりする可能性があります。さらに、頻繁に配信すると、それに合わせて高品質なコンテンツを作り続けることが難しくなるため、コンテンツの質が低下するリスクもあります。

◆配信頻度を下げるメリットとデメリット

メルマガ配信の頻度を下げるメリットは、顧客が迷惑だと感じて配信を停止するリスクを低減できる点です。また、コンテンツの質を保つための時間が増えるため、配信するメルマガの価値が高めることもできるでしょう。

しかし、デメリットとしては、配信頻度が低すぎると、ECサイトの存在感が薄れ、顧客がブランドを忘れてしまう可能性があります。さらに、プロモーションの機会が減るため、売上への影響が出る可能性もあります。

◆最適な配信頻度を見つけるには?

ECのメルマガ配信の最適な頻度を見つけるためには、まず、A/Bテストを実施しましょう。

A/Bテストとは、配信頻度の異なる2つのグループを作成し、どちらがより良い結果をもたらすかを比較するためのものです。例えば、一つのグループには週に1回、もう一つのグループには月に1回メールを送信して、どちらがより高い開封率やクリック率を得られるかを観察します。

その次に、収集したデータを分析します。各指標(開封率やクリック率、購入率、再訪問率など)を詳細に追跡し、配信頻度がパフォーマンスにどのように影響するかを理解することが重要です。

そして、メールの配信停止率やクレームの数など顧客の反応も評価しましょう。これを確認することで、配信頻度が高すぎて顧客に不快感を与えていないかをチェックすることが可能です。

最後に、これらの情報を元に配信頻度を調整し、再度テストを行います。このプロセスを何度も繰り返すことで、最適な配信頻度を見つけ出すことができます。

コンテンツの読みやすさを工夫する

ECサイトのメルマガの効果を上げるためには、メールのコンテンツの読みやすさを工夫することも大切です。

以下では、具体的にどのようなことに注意してコンテンツを作成するべきなのかを解説していきます。

◆シンプルで分かりやすいレイアウトにする

ECのメルマガのコンテンツは、シンプルで分かりやすいレイアウトにするようにしましょう。

大切な情報はすぐに見つけられる場所に配置し、テキストは短く、パラグラフも小さくするのがおすすめです。

例えば、新商品の発売をアナウンスするメルマガを作る際は、長い文章や多くの製品情報を詰め込むのではなく、製品の名称、1〜2行の説明、価格、そして「詳細を見る」などの明確なCTAボタンだけを含めるといった工夫を行いましょう。

こういったシンプルなレイアウトにすることで、顧客にどの情報に注目すべきかを明確に伝えることができ、行動を促すことができます。

◆重要な情報を強調表示する

次にメルマガの本文では、重要な情報を強調表示するということも大切です。

例えば、限定セールのお知らせをする際に、割引のパーセンテージやセールの期間など、読者が最も関心を持つ情報を大きな文字や鮮やかな色で強調すると良いでしょう。これにより、読者の注目を引き、メッセージを明確に伝えることができます。

◆画像を効果的に使う

またメルマガの本文には、商品の画像を挿入するのも良いでしょう。

製品の写真やインフォグラフィックス、カスタムイラストなどを使うことで、顧客がコンテンツを視覚的に理解しやすくなります。ただし、画像が多すぎるとメールのロード時間が長くなり、また全ての受信者が画像を表示する設定にしていないかもしれないので、注意してくださいね。

◆モバイルフレンドリーなデザイン

現在は、多くの人々がスマートフォンやタブレットからメールをチェックするため、小さな画面のモバイルでもうまく表示されるメールのデザインを意識しましょう。

具体的には、リンクやボタンはタッチ操作に適した大きさにするなど、モバイルユーザーの利便性を考慮すると良いでしょう。例えば、メール内のCTAボタンは44×44ピクセル以上のサイズにすると、指でのタップが容易になります。

メルマガのパフォーマンス分析と改善を行う

ECのメルマガで効果を上げるためには、メルマガのパフォーマンス分析と改善を行う必要があります。

具体的な方法を次から見ていきましょう。

◆開封率とクリック率の追跡と分析

メルマガの分析と改善を行う際、まずは「開封率とクリック率の追跡と分析」をするようにしましょう。

というのも、開封率とクリック率を分析することで、メールの内容が読者にとって興味深いものであるかどうかを判断することができるから。

例えば、あるメルマガの開封率が非常に低い場合、それは件名が読者の関心を引くものでないか、配信時間が適切でない可能性があります。一方、開封率は高いけれどクリック率が低い場合、メールの内容が読者の期待に沿っていない、またはCTAボタンが十分に強調されていない可能性があります。

このような分析を行うことで、どの部分を改善すべきかを明らかにすることが可能になります。

◆A/Bテストの活用

次にメルマガのA/Bテストも行いましょう。

A/Bテストは、2つの異なるバージョンを比較して、どちらがより効果的であるかを判断するための手法です。

例えば、メールの件名Aと件名Bを作成し、半分の読者には件名Aのメールを、残りの半分には件名Bのメールを送信します。その後、どちらのメールがより高い開封率を示すかを比較することで、どのような言葉遣いやトーンが読者にとって魅力的であるかを理解することができます。

◆セグメンテーションに基づく分析

最後に「セグメンテーションに基づく分析」も行いましょう。

これは、読者を特定の属性や行動に基づいてグループ化(セグメント化)し、それぞれのグループのパフォーマンスを分析することです。

例えば、商品の購入履歴に基づいて読者をセグメント化し、特定の商品カテゴリに関心のある読者に向けたメールがどの程度の効果を持つかを分析することができます。これにより、よりパーソナライズされたコンテンツを提供することで、全体のパフォーマンスを向上させることができるでしょう。

ECサイトのメルマガ会員を増やす方法

ECサイトのメルマガ会員を増やす方法は、以下の通り。

・会員登録特典を用意する
・サイト内の各所に購読フォームを設置する
・サイト内にメルマガのサンプルを提示する
・会員登録フォームを簡単にする

それぞれ見ていきましょう。

会員登録特典を用意する

ECサイトのメルマガ会員を増やすためには「会員登録特典を用意する」という方法がおすすめです。

例えば、ECサイトの製品やサービスを初めて購入する顧客に対して、会員登録を行うと割引クーポンが提供されるといった特典を設けるのもいいでしょう。こういった割引を付けることで、新規の顧客は進んで会員登録をしてくれる可能性が高くなります。

また、特典はクーポンなどの割引だけではなく、情報を提供する形でも効果的です。例えば、業界の専門知識やユニークな視点を共有するための専用コンテンツへのアクセス権を提供するなど。これは特に、知識や情報が価値ある商品である場合に有効な手法と言えるでしょう。

さらに、顧客がメルマガを解約するのを防ぐために、定期的に特典を提供するのもおすすめです。例えば、毎月一度、会員限定のセールや新商品の先行予約機会を提供するなどの施策を行うようにしましょう。

サイト内の各所に購読フォームを設置する

ECのメルマガ会員を増やすためには、サイト内の各所に購読フォームを設置するのも良いでしょう。

まず、最も一般的な購読フォームの設置場所はホームページのフッターです。これはユーザーが一番自然に目にする場所であり、またサイトの各ページで一貫して表示されるため、ユーザーがいつでも簡単にメルマガの登録を行うことができます。

また、商品ページやブログ記事の終わりなど、ユーザーが関心を持つ可能性の高いコンテンツの近くにも購読フォームを設置することが効果的です。ユーザーが商品やコンテンツに興味を持った瞬間を逃さないよう、その場で簡単に購読できるようにします。

さらに、ポップアップウィンドウを用いた購読フォームの提示も効果的です。訪問者がサイトに初めて訪れたときや、サイトを離れようとしたときにポップアップウィンドウを表示させ、メルマガの購読を促すことができます。

サイト内にメルマガのサンプルを提示する

ECのメルマガ会員を増やすために、サイト内にメルマガのサンプルを提示するのもおすすめです。

例えば、メルマガの内容が主に新商品の紹介やセール情報である場合、それらの過去のサンプルを提示することで、購読者がどのような情報を得られるのかを事前に知ることができます。これにより、そのような情報を求めているユーザーは購読を決定しやすくなるでしょう。

また定期的にメルマガでクーポンなどを発行する場合は、その情報を事前にサンプルで提示しておくことで「お得に買い物をしたい!」というユーザーの会員登録につなげることができるでしょう。

会員登録フォームを簡単にする

ECサイトのメルマガ会員を増やすためには、会員登録フォームを簡単にするということも必要です。

というのも、一般的にユーザーは複雑さや時間のかかるプロセスを避ける傾向があります。そのため、会員登録のフォームも記載項目が多すぎると登録完了する前にユーザーが離脱してしまう可能性があるというわけです。

そのためメルマガ会員の登録フォームでは、「名前」「年齢」「メールアドレス」など必要最低限の項目のみ設けるようにしましょう。

ECサイトでメルマガ配信を行う方法

ここでは、「自社ECサイト」と「ECモール」それぞれの場合でメルマガ配信をする方法を紹介していきます。

自社ECでメルマガ配信を行う場合

自社ECサイトでメルマガ配信を行う場合、利用しているASPカートで使えるアプリを別途インストールする必要があります。

以下では、ASPカートの中でも代表的な「shopify」と「BASE」のECサイトでメルマガ機能を利用する方法を見ていきましょう。

◆shopify

shopifyで、メルマガ配信機能を利用する場合、別途アプリをインストールする必要があります。

shopifyでメルマガ配信できるアプリは複数あるので、以下では特におすすめなアプリを紹介していきます。

Klaviyo

KlaviyoはShopifyで利用可能なメールマーケティングツールで、ユーザーの特性や活動履歴に基づいて詳細なセグメンテーションを実行できます。

収集したデータを用いて最適なメールの送信タイミングや内容を洗い出し、さらにはメッセージの自動生成やスケジュールに基づいた自動送信も可能です。なおShopifyアプリの料金は配信メール数によって変わる料金制となっています。

Omnisend(オムニセンド)

オムニセンドは、Klaviyoに比べて簡単かつ低コストでメールマーケティングを実施したいユーザーに向けたShopifyアプリケーションです。

このアプリケーションでは、自分で設定したメール配信フローをアプリケーションに登録し、メールの自動配信を行うことが可能です。また、顧客の購入履歴やキャンペーンの行動履歴に基づく分析を通じて、顧客を各セグメントに区分けすることもできます。

料金設定は明確で、基本的な機能だけを利用する場合、月に15000通までの配信が無料となっています。

◆BASE

BASEでメルマガ配信を行う場合は、BASE専用のアプリ「メールマガジン App」をインストールする必要があります。

インストールとメルマガの配信方法は、以下の通り。

1.BASE管理画面のApp一覧ページから、「メールマガジン App」を選択
2.インストールボタンをクリック
3.メールマガジン Appを開き、テンプレートを選択する
4.配信内容を入力・配信設定を行う

メルマガ配信の設定が完了したら、実際にメールが配信されているか、自身のスマホなどで確認するようにしましょう。

ECモールでメルマガ配信を行う場合

ECモールでメルマガ配信を行う場合も、モールごとに設定が必要です。

以下では、ECモールの中でも有名な「楽天市場」と「ヤフーショッピング」でのメルマガ配信設定を紹介していきます。

◆楽天市場

楽天市場でメルマガ配信を行う方法は、以下の通りです。

1.RMSにログインする
2.「拡張サービス一覧」をクリック
3.「オプション機能利用申込・解約」をクリック
4.「R-Mail(メール配信)」の申込・解約をクリック
5.利用規約を確認して「お申込み」をクリック

メール配信は、週1回までであれば無料。それ以上の場合は有料になります。申し込みから大体3営業日前後で開通するので、覚えておきましょう。

◆ヤフーショッピング

ヤフーショッピングでメルマガ配信を行う方法は、以下の通りです。

1.ストアクリエイターにログイン
2. [ニュースレター作成・管理] → [新規作成]をクリック
3.メール管理名に管理タイトルを入れる
4.配信対象を選ぶ
5.メルマガのテンプレートを選択
6.テスト配信をし配信日時を設定

ヤフーショッピングのメルマガ配信は、何通でも無料で行うことができます。


まとめ

ECサイトのメルマガ配信には、「ECのリピーターを獲得できる」「サイトへのロイヤリティや信頼を獲得できる」といったメリットがあります。

また効果を最大限上げるためには

・顧客のセグメントを絞ってメルマガを配信する
・メルマガの配信スケジュールを工夫する
・メルマガのタイトルを工夫する
・配信の頻度を工夫する
・コンテンツの読みやすさを工夫する
・メルマガのパフォーマンス分析と改善を行う

といったアクションを起こすことが重要と言えるでしょう。

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