
shopifyで越境ECを始めるには?設定方法や成功事例、おすすめアプリなど解説!
shopifyは越境ECにおすすめって本当?その理由は?と気になっていませんか。
結論、shopifyは数あるECプラットフォームの中でも特に越境ECにおすすめです。
shopifyが越境ECにおすすめな理由は、以下の通り。
・多言語・多通貨対応が簡単
・世界200以上の国で利用可能
・100種類以上の決済方法に対応
・物流・配送のサポートが充実
・越境EC向けのマーケティング機能が豊富
・販売チャネルの拡張が容易
・自動関税・税率設定機能がある
・豊富なアプリで機能をカスタマイズできる
・高度なデザインカスタマイズが可能
・低コストで始められ、スケールしやすい
ただし、いくらshopifyと越境ECの相性が良くても、しっかりと計画をたてて運営しないと成功するのは難しいです。
そのためこの記事では、
shopifyの越境EC設定方法
shopify×越境ECの成功事例・失敗事例
shopifyで越境ECに成功する人・失敗する人の特徴
shopifyで越境ECを始める際におすすめのアプリ
なども紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
shopifyが越境ECにおすすめの理由
shopifyが越境ECにおすすめの理由は、以下の通りです。
・多言語・多通貨対応が簡単
・世界200以上の国で利用可能
・100種類以上の決済方法に対応
・物流・配送のサポートが充実
・越境EC向けのマーケティング機能が豊富
・販売チャネルの拡張が容易
・自動関税・税率設定機能がある
・豊富なアプリで機能をカスタマイズできる
・高度なデザインカスタマイズが可能
・低コストで始められ、スケールしやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
多言語・多通貨対応が簡単
Shopifyが越境ECにおすすめの理由として、多言語・多通貨対応をスムーズに実現できるということが挙げられます。
通常、複数の言語や通貨に対応するためには、別々のECサイトを構築したり、複雑な設定を行う必要がありますが、Shopifyでは「Shopify Markets」機能を活用することで、ひとつのストア内で複数の言語や通貨を簡単に設定でき、国ごとに最適な販売環境を整えることが可能です。
例えば、多言語対応については、公式の翻訳機能を活用すれば主要な言語を簡単に追加できるほか、WeglotやLangifyなどの専用アプリを導入すれば、さらに自動翻訳や手動での細かい調整も可能になります。
また、多通貨対応についても、Shopifyでは購入者の所在地に応じて自動的に通貨を切り替える機能を備えており、価格を現地通貨で表示することができます。
加えて、為替レートをリアルタイムで更新できるため、為替変動によるリスクを最小限に抑えつつ、常に適正な価格で販売することが可能です。
世界200以上の国で利用可能
Shopifyは、世界中で広く利用されているECプラットフォームであり、200以上の国と地域に対応しています。
通常、国ごとにECサイトの仕様や決済方法、物流の仕組みが異なり、越境ECで各国に適応させるには膨大な時間とコストがかかります。
しかし、Shopifyはグローバル対応力が高いため、1つのプラットフォームで世界各国への販売が可能となり、効率的にビジネスを拡大することができます。
100種類以上の決済方法に対応
Shopifyは、100種類以上の決済方法に対応しており、越境ECにおいて重要な「現地の購買習慣に適した支払い手段を提供できる」 という強みを持っています。
国ごとに一般的な決済方法は異なりますが、Shopifyでは 主要な決済プロバイダーと幅広く連携しているため、国や地域に応じた柔軟な決済オプションを簡単に導入することが可能です。
例えば…
欧米→クレジット決済
中国→AlipayやWeChat Pay
日本→コンビニ決済やPayPay
ヨーロッパ→Klarna(後払い決済)
などがよく利用されますが、Shopifyでは このような決済手段を簡単に導入でき、消費者が使い慣れた方法で支払いを完了できるよう設計されています。
さらに、Shopifyは 自社決済サービス「Shopify Payments」 を提供しており、VisaやMastercard、Apple Pay、Google Payなどの主要クレジットカード・電子決済に手軽に対応できます。
加えて、Shopify Paymentsを利用すれば 外部決済サービスを導入した際に発生する追加手数料が不要となるため、運用コストを抑えつつ、最適な決済環境を整えることができます。
また、Shopifyでは リアルタイムの通貨換算機能を搭載しており、購入者が住む国の通貨で正確な金額を表示できます。
これにより、為替レートの変動による不安を取り除き、ユーザーが安心して購入できる環境を提供できます。
物流・配送のサポートが充実
shopifyが越境ECにおすすめの理由として、物流・配送のサポートが充実していて世界中の顧客に効率よく商品を届けることが可能ということも挙げられます。
具体的に言うと、
・主要な国際配送業者とシームレスに連携できる
・送料計算の自動化が可能
・サードパーティの物流サービスとも簡単に連携できる
といった機能を備えているため越境ECの物流に強いと言えるでしょう。
次から詳しい内容ついて解説していきます。
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主要な国際配送業者とシームレスに連携できる
shopifyは、DHL、FedEx、UPS、日本郵便などの大手配送会社と統合されており、ストアオーナーは特別な手続きをすることなく、各国に最適な配送方法を選択できます。
配送ラベルの発行や追跡機能もShopifyの管理画面から簡単に操作できるため、煩雑な作業を減らし、スムーズに国際配送を行うことができます。
送料計算の自動化が可能
越境ECでは、国ごとに送料が異なるため、適切な送料設定が欠かせません。
Shopifyでは、リアルタイムの送料計算機能 を活用することで、購入者の住所に応じて最適な配送料を表示できます。
これにより、送料の誤差を防ぎ、購入者にとっても透明性の高い料金体系を提供できるため、カート離脱率の低減につながります。
サードパーティの物流サービスとも簡単に連携できる
さらに、Shopifyはサードパーティの物流サービスとも簡単に連携できるため、フルフィルメント(発送代行)を活用したスムーズな在庫管理も可能です。
たとえば、日本国内であれば「OPENLOGI」や「佐川グローバルロジスティクス」、海外向けには「ShipBob」や「Ship&co」などのサービスと連携し、注文が入ったら自動的に発送手続きを進めることができます。
これにより、在庫管理や発送業務をアウトソースでき、EC運営の負担を大幅に軽減できます。
越境EC向けのマーケティング機能が豊富
shopifyが越境ECにおすすめの理由として、越境EC向けのマーケティング機能が豊富ということも挙げられます。
具体的には
・SEO対策機能が豊富
・SNSマーケティングと相性が良い
・メールマーケティングの機能が搭載されている
といったマーケティング機能が豊富に搭載されています。
下記で詳しい内容を見ていきましょう。
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SEO対策機能が豊富
越境ECでは、Google検索などを通じて商品を発見してもらうことが重要ですが、Shopifyでは商品ページごとにタイトルタグやメタディスクリプションをカスタマイズできる ため、検索結果での表示を最適化できます。
また、自動的にサイトマップを生成し、Googleへのインデックス登録を促進する機能も搭載されており、特別な知識がなくてもSEO対策を強化できます。
SNSマーケティングと相性が良い
SNSマーケティングとの相性の良さも、Shopifyが越境ECに適している理由のひとつです。
Instagram、Facebook、Pinterest、TikTokといった主要なSNSと連携し、SNS上で直接商品を販売できる「Shopify Social Commerce」機能 を活用することで、フォロワーに向けたスムーズな購買導線を作ることができます。
特に、欧米市場ではInstagramショッピングやFacebookショップの利用が盛んであり、Shopifyと連携することでSNS経由の売上拡大 が期待できます。
メールマーケティングの機能が搭載されている
Shopifyでは「Shopify Email」を使って、特定の顧客に向けたプロモーションメールを送信したり、カート放棄(購入途中で離脱した顧客)に対してリマインドメールを自動送信したりすることが可能です。
また越境ECに特化したマーケティングアプリ を豊富に提供しています。
例えば、「Klaviyo」や「Omnisend」といったアプリを利用すれば、高度なメールマーケティングを自動化できます。こうしたマーケティング支援ツールを活用することで、越境ECの運営者はより効果的に顧客を獲得し、リピーターを増やすことができます。
販売チャネルの拡張が容易
越境ECを成功させるためには、単に自社ECサイトを運営するだけでなく、さまざまな販売チャネルを活用し、多方面から集客・販売できる環境を整えること必要です。
Shopifyであれは、Amazon、eBay、Walmart、EtsyなどのグローバルECモールと簡単に連携できます。
またShopifyの「Sales Channels」機能を利用すれば、Shopifyストアの商品をこれらのモールに簡単に出品し、一元管理することが可能です。
これにより、自社ECサイトだけでなく、すでに集客力のあるモールを活用することで、新規顧客の獲得につなげることができます。
特に、アメリカ市場を狙う場合はAmazon、ヨーロッパ市場ではeBay、手工芸品や個性的な商品の場合はEtsyといったように、ターゲット市場に応じて適切な販売チャネルを選ぶことが可能です。
自動関税・税率設定機能がある
越境ECでは、国ごとに異なる 関税や消費税(VAT・GSTなど) の対応が必要です。
これを正しく管理しないと、追加の税金が発生してしまったり、購入者が予期せぬコストを負担することになり、結果としてカート離脱やクレームにつながる可能性があります。
それに対してShopifyには、自動関税・税率設定機能が備わっており、越境EC事業者がスムーズに販売を展開できる環境が整っています。
まず、Shopifyの 「Shopify Markets」 を利用すれば、販売国ごとの税率や関税を自動計算し、適切な価格設定が可能になります。
たとえば、EU圏内で販売する場合は VAT(付加価値税) が必須ですが、この機能を活用すれば、購入者の所在地に応じた正確な税率を適用することができます。
また、関税の計算も自動化できるため、購入者に対して商品価格の中に関税や税金が含まれている「Duties & Taxes Included Pricing」で表示することが可能です。
これにより、「商品を購入したのに、後から関税が請求される」という事態を防ぎ、消費者にとって 透明性のある価格設定 を実現できます。
さらに、ShopifyはAvalaraやZonosといった税務管理ツールと連携可能であり、国ごとの税率の細かな設定や最新の税制への自動アップデートも可能です。
このように、Shopifyの自動関税・税率設定機能を活用すれば、販売国ごとの煩雑な税務処理を大幅に軽減でき、購入者にとっても「最終的な支払い金額が明確になる」という安心感につながります。
豊富なアプリで機能をカスタマイズできる
Shopifyが越境ECに適している大きな理由の一つは、豊富なアプリを活用して必要な機能を自由にカスタマイズできることです。
越境ECでは、言語や通貨の設定、物流の最適化、マーケティング施策、顧客サポートの強化など、国内ECとは異なるさまざまな課題に対応する必要があります。
Shopifyは、公式の 「Shopify App Store」 に10,000以上のアプリを揃えており、これらを活用することで、自社のビジネスモデルやターゲット市場に合わせた柔軟なECサイト運営が可能になります。
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高度なデザインカスタマイズが可能
Shopifyは、豊富なデザインテンプレートと柔軟なカスタマイズ機能を備えており、企業ごとのブランドイメージやターゲット海外市場に最適化したECサイトを作成できるのが大きな強みです。
まず、Shopifyでは 100種類以上の無料・有料テンプレート(テーマ) が用意されており、ファッション・雑貨・食品・デジタル製品など、業種に応じたデザインを選択できます。
また、Shopifyのデザインカスタマイズ機能は非常に柔軟で、HTML・CSS・Liquid(Shopify独自のテンプレート言語) を利用することで、細部まで自由にカスタマイズすることが可能です。
これにより、ブランド独自の世界観を表現したり、ターゲット市場に適したレイアウトやデザインを作り込んだりすることができます。
特に、越境ECでは国ごとに好まれるデザインやフォント、カラーの傾向が異なるため、ターゲット市場に適したデザインの最適化が簡単にできる のは大きなメリットです。
低コストで始められ、スケールしやすい
越境ECにshopifyがおすすめの理由は、低コストで始められ、状況に応じてスケールしやすいということが挙げられます。
というのも、Shopifyの料金プランは 月額39ドルから利用可能で、越境EC向けの基本機能がすべて含まれています。
一般的に、独自のECサイトを構築する場合、開発費やサーバー費用、保守管理費が発生し、初期コストが高額になりがちですが、Shopifyでは特別なシステム開発なしにプロ仕様のECサイトをすぐに立ち上げることができるため、初期投資を抑えることができます。
また、取引ごとの手数料も他のECプラットフォームに比べて低く、ランニングコストを最適化 できるのも大きなメリットです。
また、Shopifyは 外部アプリやサービスとの連携が充実 しているため、売上や顧客数の増加に応じて必要な機能を追加できる点も魅力の一つだと言えるでしょう。
たとえば、最初はシンプルな機能でスタートし、売上が伸びたら多言語対応アプリやマーケティングツールを追加することで、段階的に機能を強化できます。
これにより、最初から無駄な投資をせず、事業の成長に応じて最適な形に進化させていくことが可能 になります。
Shopifyを使った越境EC設定の手順
shopifyで越境ECを行う際の手順は、以下の通りです。
- 1.アカウントの作成
➀Shopify公式サイトにアクセス
➁サインアップフォームの入力
- 2.商品の登録
➀商品名・説明・画像をアップロード
➁商品価格・在庫数・カラーの設定
- 3.海外向けの設定
➀税金設定
➁配送設定
➂言語と通貨の設定
➃法律・規制の確認
- 4.テーマの選択とカスタマイズ
順を追って見ていきましょう。
1.アカウントの作成
shopifyで越境ECを始める際、まずはアカウントの作成が必要です。
➀Shopify公式サイトにアクセス
ブラウザで Shopifyの公式サイト にアクセスします。
下記の通り、トップページに表示される「無料体験」ボタンをクリックします。
➁サインアップフォームの入力
その後
- メールアドレスの入力
- 所在地の入力
- 簡単なアンケート
に答えて、アカウントを作成してください。
2.商品の登録
続いて『商品管理』の項目から、次の手順で商品登録をしていきます。
➀商品名・説明・画像をアップロード
商品登録では、まず次の画像のように
- 商品名
- 説明
- 画像
- カテゴリー
を追加します。商品の情報が漏れなく伝わるように、ユーザー目線で制作していきましょう。
➁商品価格・在庫数・カラーの設定
続いて、
- 商品価格
- 在庫数
- カラー設定
を行います。
在庫の項目ではSKUやバーコード設定がある場合、細かく設定していきましょう。
3.海外向けの設定
続いて越境ECならではの、税金や配送、言語などの設定をしていきます。
➀税金設定
続いて「設定」→「税金」で各国の税金設定を行います。
特に
EU向けの場合は、VAT(付加価値税)の設定が重要です。
➁配送設定
「設定」→「配送と配達」で配送ゾーンと料金を設定します。
海外配送のため、配送地域と国際配送業者(DHL、FedExなど)の設定し、関税・税金の計算と表示を有効化します。
➂言語と通貨の設定
「設定」→「ストア言語」で多言語対応を設定します。
下記などのShopifyの多言語アプリを利用して、サイトを複数の言語に翻訳します。
また「設定」→「支払い」で多通貨対応を有効にします。さらにPayPal、Stripe、クレジットカードなどの主要な支払いゲートウェイを有効化します。
➃法律・規制の確認
最後に各国のEC法や規制を確認し、プライバシーポリシーや利用規約を準備します。
GDPRやCCPAなど、地域ごとのプライバシー法に準拠するための設定を行いましょう。
4.テーマの選択とカスタマイズ
各種設定が終わったら、続いてストアの構築を行っていきます。
shopifyでは、テーマを選択してECサイトを制作することができるので、海外向けに合うものを選んで構築していきましょう。
▼テーマの選ぶ際の基準
- 多言語対応であること
- 多通貨対応であること
- レスポンシブデザインであること
- クリーンでシンプルなデザインであること
それでは、具体的にどういったテーマが良いのか、次からおすすめのテーマを紹介していきます。
Debut
Debutテーマは、Shopifyの無料テーマの一つ。越境ECでは、初期投資を抑えつつ、機能性とデザイン性を兼ね備えたテーマが求められるため、とてもおすすめのテーマと言えるでしょう。
またDebutテーマはシンプルかつ直感的なデザインが特徴。さらに、カスタマイズの自由度も高く、自社ブランドに合ったデザインを手軽に実現できます。
そして、標準で言語と通貨の切替機能を備えており、越境ECに最適です。これにより、訪問者は自分の母国語や通貨でショッピングを楽しむことができ、購入意欲をあげることができるでしょう。
Empire
ShopifyのEmpireテーマは、豊富なカスタマイズオプションを提供し、ブランドの独自性を最大限に表現することができます。越境ECにおいては、異なる市場や文化に対応するために、サイトデザインの柔軟性が重要です。Empireテーマなら、細部にわたるデザイン調整が可能であり、各国の顧客に合った魅力的なオンラインストアを簡単に構築できます。
またEmpireテーマは、越境ECに必要な多言語・多通貨対応機能を標準装備。訪問者は、自分の母国語と通貨でサイトを閲覧し、購入手続きを進めることができるため越境ECにはぴったりでしょう。
さらにEmpireテーマは、商品数が多い店舗に最適です。カテゴリー別に商品を整理し、顧客が目的の商品を見つけやすくするメガメニューやフィルタリング機能が充実しています。
shopify×越境ECの成功事例
ここでは、shopify×越境ECの成功事例を解説してきます。
Bento&co(ベントーアンドコー)
京都に拠点を置くBento&coは、日本の弁当箱文化を世界へと発信する専門店です。
Shopifyの多言語・多通貨対応機能を活用したオンラインショップを運営し、現在では100か国以上への販売を展開しています。
単に弁当箱を販売するだけでなく、その歴史や文化的な背景も丁寧に紹介することで、海外の顧客に日本の食文化への理解を深めてもらうことに注力しています。
さらに、箸や風呂敷といった関連商品もラインナップに加えることで、客単価の向上にも成功しています。
運営面では、「Ship&co」アプリを導入し、スムーズな海外配送を実現。
マーケティング戦略としては、SNSを活用した情報発信を積極的に行い、毎年開催される「国際弁当コンテスト」はメディアでも取り上げられるほどの注目を集めています。
Fake Food Japan(フェイクフードジャパン)
Fake Food Japanは、日本の精巧な食品サンプルを世界に向けて販売する越境ECサイトです。
Fake Food Japanの製品は熟練した職人による手作業で作られており、その精巧さとリアリティが製品の人気を集めています。
また、キーホルダーやマグネット、USBメモリなど、食品サンプルを応用した多彩な商品を提供し、幅広い顧客のニーズに応え、客単価の向上にも寄与しています。
さらに顧客の要望に応じたオーダーメイドの食品サンプルも提供しており、個別のニーズに対応することで、顧客満足度を高めています。
Ametsuchi
参照:https://www.ametsuchi-nikko.com/
Ametsuchiは、エスニックデザインや伝統的な民芸柄を取り入れた独自の商品を展開する越境ECサイトです。
他のブランドとは一線を画す差別化を図り、海外の顧客にとって新鮮で魅力的な商品を提供し人気を集めています。
またECサイトでは、商品に関連する文化的な背景やストーリーを積極的に発信することで、顧客に商品の価値や魅力を訴求。これにより、単なる商品の提供にとどまらず、ブランドの世界観や理念を共有し、顧客との強い結びつきを築いています。
shopify×越境ECの失敗事例
ここでは、shopify×越境ECの失敗事例を見ていきましょう。
日本の伝統工芸品を扱うA社
A社は日本の伝統工芸品を海外販売するためにShopifyを導入し、欧米市場向けにECサイトを開設。しかし、半年経っても売上がほとんど伸びず、広告費ばかりが膨らむ状態になってしまいました。
失敗の要因は、以下の通りだと考えられます。
商品の魅力はあったが、欧米市場では同ジャンルの代替品が豊富で価格競争に巻き込まれた。
購買層のニーズ(実用性より装飾性を重視)を把握していなかった。
価格設定のミス
現地での競合価格を調査せず、日本国内の価格設定のまま販売。
消費者には「高すぎる」と認識され、競争力を失った。
現地対応の不備
商品説明が直訳で不自然な英語になっていた。
カスタマーサポートが日本語のみで、現地ユーザーの問い合わせに対応できなかった。
この会社では、事前の市場リサーチや現地市場に合わせた価格設定、現地ユーザーの利便性を考えたサイト運営を改善する必要がありそうです。
美容関連商品を取り扱うB社
B社は日本の美容関連商品をアメリカ向けに販売。しかし、配送遅延が頻発し、クレームが増加。結果として、サイトの評価が悪化し、売上低迷になってしまいました。
B社が失敗してしまった理由は、以下の内容が考えられます。
海外配送に関する具体的な計画を立てず、最初は日本から直接発送していた。
配送コストが高くなり、利益が圧迫された。
配送遅延による顧客離れ
日本からアメリカまでの配送に2〜3週間かかり、Amazonなどの即日配送サービスに比べて不利。
クレームが増加し、サイトのレビューが悪化。
関税と規制を考慮しなかった
商品が現地の輸入規制に引っかかり、一部の注文がキャンセルされる事態に。
この会社では、海外向けの物流戦略を事前に計画する必要がありますね。
また販売国の関税や規制の確認を怠っていたことも反省するべきでしょう。
ファッション系D2CブランドC社
C社はファッション系のD2CブランドをShopifyで立ち上げ、主にInstagram広告を活用して海外販売。しかし、広告費をかけても売上につながらず、赤字が続いてしまいました。
C社の敗因は、以下の内容が考えられます。
ターゲティングミス
広告配信を広範囲に行い、関心が低い層にも広告を出していた。
本来のターゲット(感度の高い若年層)に絞り込めず、広告効果が低かった。
ブランド認知が足りなかった
競合の多いファッション業界で、ブランドの独自性を打ち出せなかった。
商品の魅力を伝えるコンテンツ(ストーリーやユーザーレビュー)が不足。
LTV(顧客生涯価値)の考慮不足
初回購入を増やす施策(割引クーポン)はあったが、リピーターを増やす仕組みがなかった。
顧客の再購入率が低く、広告費をかけても利益につながらなかった。
C社は、ターゲットを細かく絞った広告配信と効果測定の徹底、リピーター獲得施策が足りなかったようです。
またブランドの独自性を明確にし、ストーリー性を持たせる必要もありました。
越境ECで利用すべきShopifyアプリ4選
shopifyのアプリを活用することでECサイト運営における複雑な工程を簡略することが可能になります。
ここではそんなアプリの中でもおすすめなものをご紹介していきます。
Ship&co
Ship&coは越境ECに対応しているクラウド型のアプリで、海外発送の処理を簡略化してくれるアプリです。日本郵便、クーリエ便にも対応しているため、どちらでも使いやすいアプリとなっています。配送商品の情報を入力するとリアルタイムで同期されすぐに海外への配送ができます。また追跡システムも備わっているため、安全に配送できているかの管理も可能となっていきます。
Easy Rates Japan Post
Easy Rates Japan Postは日本郵便での海外発送を考えている方におすすめのアプリです。このアプリを活用することで、配送料、配送方法などを計算でまとめた見積もりができます。上記でも説明した送料やリードタイムなどの重要項目を抑えることができる便利なアプリです。
Easy LabeL Japan Post
Easy LabeL Japan Postは上記のEasy Rates Japan Postと同じ会社が開発した日本郵便の方におすすめのアプリです。こちらは配送ラベルの出力を行ってくれるアプリとなっています。配送ラベルは普通の方法でやると非常に効率が悪く、時間がかかってしまいます。そのような悩みをこのアプリを使うことで管理画面からワンタッチで正確なラベルの出力ができます。
OPENLOGI
OPENLOGIは注文受理から配送までの全ての工程を自動で行うことができるアプリです。ECサイトにおける全ての物流システムを効率化することができます。また自動的にshopifyと同期化されるため、ECサイトに更なる構築をするといった手間も省くことができます。
これも課金制のアプリですが、従量制なため、配送商品によって料金が異なります。
Shopifyで越境ECを始める際にかかる費用
Shopifyで越境ECを始める際には以下の費用が掛かります。
・Shopifyの月額費用
・ドメイン取得費
・決済手数料
・アプリ導入費
・広告・マーケティング費
・物流・配送コスト
・【外注する場合】サイト制作費
次からはそれぞれの大体の費用感なども紹介していきます。
Shopifyの月額費用
Shopifyには3つの基本プランがあり、それぞれの月額料金は以下の通りです。
プラン名 | 月額料金(年払い時) | どんな人におすすめ |
---|---|---|
Basic | ¥3,650 | 少人数で運営する小規模ビジネスや個人向け。 |
Shopify | ¥10,100 | ECサイト運営に慣れてきた中規模ビジネス向け。 |
Advanced | ¥44,000 | 大規模ECサイトを運営する企業向け。 |
Plus | $2,300 USD | ブランドビジネスやB2B向け。 無制限のスタッフアカウントやカスタマイズ可能なチェックアウト機能を提供。 |
現在、初めての1か月間は月額¥150で利用可能なキャンペーンも実施中です。
越境ECを始める際には、ビジネスの規模や販売戦略に合わせて最適なプランを選択することが重要です。
各プランの機能や手数料を比較検討し、適切なプランを選びましょう。
ドメイン取得費
ドメイン取得費は、選択するドメインの種類や取得方法によって異なります。
一般的な「.com」ドメインは、年間約1円〜3,000円程度が相場ですが、「.co.jp」などのドメインは年間約4,000円〜11,000円とやや高めです。
Shopifyでは、独自ドメインを直接購入できるため、ドメインの取得からECサイトの運営・管理までを一括で行うことが可能です。
ドメインの価格は、トップレベルドメイン(TLD)や販売サービスによって変動するため、最新の料金については各公式サイトで確認しましょう。
決済手数料
Shopifyで越境ECを始める際の費用の一つとして、決済手数料が挙げられます。
Shopifyの各プランのオンラインクレジットカード手数料は以下の通りです。
Shopifyプラン: 3.4% + 0円
Advancedプラン: 3.25% + 0円
また、外部決済サービスを利用する場合、取引手数料が追加で発生します。
各プランの外部決済サービス利用時の取引手数料は以下の通りです。
Shopifyプラン: 1%
Advancedプラン: 0.6%
アプリ導入費
shopifyのアプリは、種類や機能によって料金が異なりますが、一般的に以下のようなカテゴリのアプリがあり、それぞれに費用が発生します。
Langify($17.50/月)
Weglot($15〜$200/月)
(2) 多通貨・海外販売対応
Currency Converter Plus($9.95/月)
Shopify Markets(Shopify内蔵機能)(無料だが手数料が発生)
(3) SEO・マーケティング
Plug in SEO(無料〜$20/月)
Klaviyo(メールマーケティング)(無料〜$100以上/月)
(4) レビュー・口コミ
Judge.me(レビュー管理)(無料〜$15/月)
Yotpo(無料〜$100/月)
(5) 在庫管理・ロジスティクス
Stocky(Shopify Plus向け)(無料)
Order Printer Pro(請求書発行)($10/月)
Shopify App Storeには 無料アプリ も多くありますが、高度な機能を備えたものは 有料アプリ になることが一般的です。
広告・マーケティング費
越境ECを成功させるためには、ターゲット市場への認知拡大と集客が重要です。
そのため、広告やマーケティングに一定のコストがかかります。
主要な広告・マーケティング手法とその費用目安について下記をご覧ください。
項目 | 費用目安(月額) |
---|---|
有料広告(Google, SNS等) | 50,000円〜2,000,000円以上 |
SNS運用(オーガニック) | 0円〜100,000円 |
SEO対策(記事作成・外部SEO) | 0円〜300,000円 |
インフルエンサーマーケティング | 10,000円〜1,000,000円以上 |
メールマーケティング | 5,000円〜50,000円 ※配信ツール代 |
越境ECのマーケティング費用は、月額10万円〜200万円以上と幅広く、ビジネスの規模や戦略によって大きく変動します。
コストを抑えるには、無料のSNS運用やSEO施策を活用しながら、広告費用を段階的に増やすのが理想的な方法です。
物流・配送コスト
越境ECでは、国際配送や関税の問題があるため、国内ECよりも物流・配送コストが高くなる傾向があります。
費用目安の内訳は、以下をご覧ください。
項目 | 費用目安(円) |
---|---|
国際配送(DHL, FedEx, 日本郵便) | 1,000円〜10,000円 / 件 |
関税・輸入消費税 | 0円〜20%(国による) |
フルフィル メントサービス を利用する場合 |
30,000円〜100,000円 / 月 |
返品対応コスト | 1,000円〜5,000円 / 件 |
越境ECの物流・配送コストは、配送方法・発送国・商品の種類によって大きく異なります。
月額30,000円〜100,000円以上が物流コストの目安ですが、特に国際配送・関税・返品対応のコストを考慮して計画することが重要です。
【外注する場合】サイト制作費
制作会社など外注でshopifyサイトを制作する場合の大体の費用は、以下の通りです。
制作内容 | 費用目安(円) |
---|---|
シンプルなテンプレートカスタマイズ | 400,000円〜600,000円 |
フルカスタマイズ(デザイン・機能追加) | 700,000円〜1,500,000円 |
大規模ECサイト(独自機能開発含む) | 1,500,000円〜5,000,000円 |
Shopify Plus向けカスタマイズ | 3,000,000円〜10,000,000円 |
どれだけ独自性のあるデザインにするか、機能を充実させるかで制作費が変わるということを覚えておきましょう。
またshopifyサイトの制作会社を選ぶ際は、
・実績・ポートフォリオの確認(shopify expertだと安心)
・得意分野の確認
・サポート内容
・費用の透明性
を確認しておくと安心です。
おすすめのshopify制作会社はコチラから確認できます!
Shopifyで越境ECを成功させる人と失敗する人の違い
Shopifyで越境ECを成功させる人と失敗する人の違いは、以下の通りです。
成功する人の特徴 | 失敗する人の特徴 |
---|---|
市場調査とターゲット分析をしっかり行う | 戦略なしで適当にスタートする |
適切なマーケティング戦略を持つ | 広告費を削りすぎる |
多言語対応・ローカライズがしっかりしている | 現地向けのブランディングを怠る |
決済・物流をスムーズに整えている | 物流対応を軽視する |
顧客対応とリピート戦略を考えている | 顧客対応を軽視し、一度きりの購入で終わる |
それぞれの特徴を具体的に見ていきましょう。
成功させる人の特徴
shopifyで越境ECを成功させる人の特徴は、以下の通りです。
・市場調査とターゲット分析をしっかり行う
・適切なマーケティング戦略を持つ
・多言語対応・ローカライズがしっかりしている
・決済・物流をスムーズに整えている
・顧客対応とリピート戦略を考えている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
↓↓↓続きを見る↓↓↓
市場調査とターゲット分析をしっかり行う
shopifyの越境ECで成功する人は、下記のようにターゲット市場のニーズや競合状況を事前に調査し、戦略を立てています。
Googleトレンド、Statistaなどのデータを活用し、需要のある商品を分析
競合の価格設定・人気商品・レビュー内容を確認
現地の購買習慣を調査
国ごとの購買傾向(クレジットカード vs. キャッシュレス決済)
セールのタイミング(ブラックフライデー、中国のダブルイレブンなど)
越境ECの規制を確認
関税・税金・輸入禁止品目をチェック
サイト公開後も実際の購買データや広告のA/Bテストを活用し、リアルな顧客の行動データを基に戦略をブラッシュアップする柔軟性も重要です。
適切なマーケティング戦略を持つ
shopifyの越境ECで成功する人は、広告・SNS・SEOを組み合わせてマーケティングを行い、ブランドの認知度を高めています。
Google広告、Facebook/Instagram広告、TikTok広告などを活用
A/Bテストを行い、効果的な広告を見極める
SNSマーケティングを活用
Instagram、TikTok、Twitter(X)などでターゲット層にアプローチ
インフルエンサーとコラボして商品を拡散
SEO対策
Shopifyブログで現地語の記事を作成し、検索流入を増やす
商品ページのメタタグ・キーワード最適化
この中でもより効率の良い方法を模索し優先度を立てていくことが大切です。
多言語対応・ローカライズがしっかりしている
shopifyの越境ECで成功する人は、以下のように現地の言語や文化に適応したストアを構築しています。
Shopifyの「Weglot」「Langify」を導入し、自然な翻訳を実装
プロ翻訳を利用し、ターゲット市場向けにカスタマイズ
現地に合わせた通貨・決済方法を導入
各国の通貨表示(JPY、USD、EURなど)に対応
PayPal、Klarna、AliPayなど、現地で人気の決済手段を追加
カスタマーサポートもローカライズ
現地語の問い合わせ対応(AIチャットボット+有人対応)
また、視覚的なデザインや色使いも文化ごとに異なるため、単なる翻訳だけでなく、現地の消費者に「共感」してもらえるサイト作りが成功のカギになります。
決済・物流をスムーズに整えている
shopifyの越境ECで成功する人は、以下のように購入しやすい決済手段とスピーディな配送を提供しています。
Shopify Payments、PayPal、Stripe、現地のモバイル決済(WeChat Payなど)を導入
スムーズな配送オプションの提供
DHL、FedEx、日本郵便のEMSなど、配送スピードの速い業者を利用
配送料を抑えるため、現地の物流倉庫(Amazon FBA、ShipBob)を活用
関税・配送遅延対策
DDP(Delivered Duty Paid)配送を活用し、購入者が追加費用を負担しない仕組みを構築
また、物流では速さだけでなく、配送ステータスのリアルタイム追跡やカスタマーサポートの充実も顧客満足度を左右させます。
顧客対応とリピート戦略を考えている
shopifyの越境ECで成功する人は、一度買ってもらった顧客をリピーターに変える施策を行っています。
Shopifyの「Klaviyo」などを利用し、購入者へのフォローアップ
クーポン配布や限定オファーを送信
定期購入やロイヤリティプログラムの導入
「定期購入アプリ」(Recharge、Bold Subscriptions)を活用し、リピートを促進
ポイントプログラム(Smile.io)で顧客を囲い込む
レビュー管理とSNS運用
「Judge.me」などのレビューアプリを導入し、信頼性を向上
InstagramやTwitterで顧客との関係を築き、ブランドファンを作る
リピーター施策は重要ですが、最初の購入体験の満足度がなければ、どんなマーケティングをしてもリピートにはつながりません。
配送スピード、商品の質、梱包のクオリティ、購入後のサポートなど、「もう一度買いたい」と思わせる全体的なユーザー体験の向上が不可欠です。
失敗する人の特徴
shopifyの越境ECで失敗する人の特徴は、以下の通りです。
・戦略なしで適当にスタートする
・広告費を削りすぎる
・物流対応を軽視する
・現地向けのブランディングを怠る
成功するためには、適切な戦略と継続的な改善が欠かせません。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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戦略なしで適当にスタートする
市場調査をせずに「とりあえず売れそう」と考えて出品すると、ターゲット国のニーズに合わず、売上が伸びないまま在庫を抱えてしまうことになります。
また、現地の規制や関税を把握していないと、予期せぬコストが発生し、利益を圧迫してしまうリスクも高まります。
広告費を削りすぎる
認知度がない状態で広告を出さずに集客しようとすると、サイトへの流入自体が少なく、売上につながりません。
広告を出しても、効果測定をせずに感覚で運用してしまうと、無駄なコストが発生するだけでなく、最適なマーケティング施策を見極めることもできません。
物流対応を軽視する
送料が高すぎたり、配送が遅すぎると、顧客満足度が低下し、結果的に悪いレビューやクレームにつながります。
特に越境ECでは、関税や輸入手続きの遅れも考慮し、スムーズな配送体制を整えることが求められます。
現地向けのブランディングを怠る
日本で売れている商品をそのまま海外に持ち込んでも、現地の消費者に響かない場合が多いです。
言語の違いはもちろん、パッケージデザイン、商品説明、広告クリエイティブなどを現地市場に合わせてカスタマイズしないと、ブランドの魅力が十分に伝わらず、競合商品に埋もれてしまいます。
Shopifyで越境ECを行う際の注意点
shopifyで越境ECを行う際の注意点は、以下の通りです。
▼shopifyで越境ECを行う際の注意点
- 国によって主要な決済方法は異なる
- 言語の違い・価値観の違いに気を付ける
- 国ごとに規制が異なる
- 国ごとにかかる関税について
- 物流の違いについて
- 送料やリードタイムを蔑ろにしない
- 為替相場によって売上が変わることがある
それぞれ見ていきましょう。
国によって主要な決済方法は異なる
各国の顧客が普段利用している決済方法を提供することが重要です。
例えば、中国ではAlipayやWeChat Pay、ヨーロッパではKlarnaやSofortなどが一般的。多様な決済方法に対応することで、顧客の購入ハードルを下げられます。
なおShopify Paymentsは、複数の通貨と支払い方法に対応しており、簡単に設定できます。
言語の違い・価値観の違いに気を付ける
shopifyで越境ECを始めるのであれば、顧客の母国語でウェブサイトを閲覧できるようにしなければなりません。
多言語対応は、Shopifyの多言語アプリ(Weglot、Langifyなど)を利用するか、手動で翻訳を行います。
また商品ページを制作する際は、各国の文化や習慣に合わせた商品説明やマーケティングメッセージを用意することで、より効果的に訴求できます。
国ごとに規制が異なる
各国には独自の製品規制があります。
例えば、食品や化粧品、医薬品などは、成分や表示に関する規制が厳しく、事前に確認して遵守する必要があります。
また一部の国では、特定の商品が輸出入禁止品目に含まれている場合があります。
販売する商品の規制を事前に確認し、必要な許可を取得しましょう。
国ごとにかかる関税について
輸出する商品には、輸入国で関税が課される場合があります。
関税は商品カテゴリーや価値によって異なるため、正確に計算する必要があります。
輸入国での通関手続きがスムーズに進むように、正確なインボイスと商品説明を用意しておきましょう。
物流の違いについて
越境ECでは、物流の違いについてギャップを感じることが多くなります。
というのも、海外では物流インフラの整備が不十分であったり、荷物の取り扱い方が日本と異なっている場合があるから。
そのため、1番にギャップを感じやすい配送に対してきちんとした準備が必要です。
shopifyでは海外発送において「日本郵便」と「クーリエ便」を利用することができます。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
日本郵便のメリット・デメリット
日本郵便のメリットとしてはクーリエ郵便と比べて安価に配送することができます。また日本企業の提供なため、セキュリティーにおいては申し分がありません。
一方、デメリットとしては配送のスピードがクーリエ便と比べて遅く、また配送物の大きさ、重さ、形状についての制限があるため、あらかじめの確認が必要になってくるところです。
クーリエ便のメリット・デメリット
クーリエ便はFEDEX,DHL,UPSなどの世界的大企業が提供している国際宅配便サービスです。このクーリエ便のメリットとしてはクーリエ便サービス企業が持っている独自の通関システムにあります。
この独自通関システムによって迅速な配達、配送品に対する制限が小さいなどのメリットが挙げられます。
一方、デメリットとしては独自通関システムであるため、やはり場所に制限があるということです。そのため、クーリエ便を利用したいと思っている方は、お届け先の場所に配達できるのかどうかということを確認してみることをおすすめします。
送料やリードタイムを蔑ろにしない
上記で配送についての説明をしましたが、送料、リードタイムも配送と関連してくるため、抜かりなく調査することがおすすめです。
送料であったら、配送会社への手数料、関税などの様々な要素を踏まえての考慮、配送日はリードタイム(配送してから商品が顧客のもとへ届くまでの時間)を考慮した上での決定が重要です。
為替相場によって売上が変わることがある
shopify×越境ECでは、為替相場の変動により、売上や利益に影響を受ける場合があることも覚えておきましょう。
例えば、為替レートが変動すると、同じ価格の商品でも収益が異なる場合があります。
為替リスクを最小限に抑えるために、複数の通貨での取引を行う場合は、定期的に為替レートをチェックし、価格を調整することが重要です。
また、ヘッジング手法を利用して為替リスクを軽減することも検討しましょう。
Shopifyで越境ECを行う際におすすめの制作会社3選
ここではshopifyで越境ECを行う際におすすめの制作会社を3つ紹介します。
アートトレーディング株式会社
当社アートトレーディング株式会社は、東京都豊島区にあるECサイト制作会社。
Shopify Expertsとして、越境ECサイトの構築に特化したサービスを提供しています。15年以上の実績と200社以上の支援経験を持ち、お客様のビジネスニーズに最適なサイトを構築します。
当社の一番の強みは、初期相談からサイト制作、運営支援、物流業務、カスタマーサポートまで、一貫してサポートできること。
大手企業相手の越境ECサイト構築の経験も豊富にあるため、海外向けECを安心して始めることができますよ。
株式会社セルフプラス
株式会社セルフプラスは、越境ECサイト制作において高い実績を誇る企業です。
世界シェアNo.1のECプラットフォーム「Shopify」に認定された同社は、UI/UXに優れたデザインを提供し、カスタマイズ可能なアプリを活用してクライアントに最適なECサイトを構築します。
また、SEO対策やSNS広告を活用したWebマーケティングも得意としており、越境ECに必要な包括的なサポートを提供しています。
株式会社コスパ・テクノロジーズ
株式会社コスパ・テクノロジーズは、越境ECサイト制作に特化したサービスを提供しています。
中国向けのデジタルソリューションを専門とし、同社は中国の特殊なインターネット環境に対応するための様々なサービスを展開しています。
具体的には、中国向けサイトの診断や現地テスト、閲覧スピードの向上、ドメイン取得やICP取得の代行、中国サーバー構築、運営代行などを行っています。同社は、中国市場向けのWebサイト制作におけるハードルを下げるためのパートナーとして、信頼される存在です。
まとめ
shopifyが越境ECにおすすめな理由は、以下の通り。
・多言語・多通貨対応が簡単
・世界200以上の国で利用可能
・100種類以上の決済方法に対応
・物流・配送のサポートが充実
・越境EC向けのマーケティング機能が豊富
・販売チャネルの拡張が容易
・自動関税・税率設定機能がある
・豊富なアプリで機能をカスタマイズできる
・高度なデザインカスタマイズが可能
・低コストで始められ、スケールしやすい
しかし、いくらshopifyが簡単に越境ECを始められるとしても、事前に市場調査やターゲット分析を行い、適切なマーケティング戦略・多言語対応、ローカライズ・決済、物流をしっかり整えておかないと、売上を上げていくことは難しいです。
しっかりと計画をたて、覚悟をもってshopifyで越境ECを始めましょう。