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おすすめのフルフィルメントセンター6選!作業内容や料金についても解説!

フルフィルメントセンターとは?おすすめのフルフィルメントセンターはどこ?と気になっていませんか。

フルフィルメントセンターとは、オンラインショップや企業の商品の保管、梱包、発送などの物流業務を代行する施設のこと。

この記事では、取扱商品や用途別におすすめのフルフィルメントセンターを紹介していきます。

フルフィルメント
会社名
どんな会社におすすめ?
アートトレーディング株式会社中小規模の会社、個人でも利用できる柔軟な対応の
フルフィルメントセンターに頼みたい会社
フルフィルメント by AmazonAmazonに出品している商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
楽天スーパーロジスティクス楽天市場に出品している商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
株式会社ミラク食品など温度管理が必要な商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
プラス ロジスティクス株式会社大型家具・家電などの
フルフィルメントを頼みたい会社
SGHグローバル・ジャパン株式会社海外物流を頼みたい会社

他にもフルフィルメントセンターを選ぶ際のポイントや作業内容、料金など、フルフィルメントセンターに関する情報を網羅的に紹介していきますので、是非参考にしてくださいね。

執筆者

佐藤美樹

アートトレーディング株式会社の専属WEBライター。
ECサイト運営では、SEOやSEM、SNSマーケティングの導入・運用を担当。現在はECサイト運営に関する記事の執筆を行う。

監修者

アートトレーディング株式会社フルフィルメントセンター長。
物流業界に25年間従事。BtoBからBtoCまで様々な業界の物流経験を持つ。

物流に関する最新情報をYOUTUBEやXで発信しています。
情報を知りたい方はリンクをクリック!

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フルフィルメントセンターとは?

フルフィルメントセンターとは、オンラインショップや企業が商品を販売する際に、商品の保管、梱包、発送などの物流業務を代行する施設のことを指します。具体的には、顧客からの注文が入ると、フルフィルメントセンターがその商品を保管している在庫からピックアップし、梱包して発送する役割を果たします。これにより、オンラインショップや企業は物流業務の手間を省き、販売やマーケティング活動に専念することができます。

おすすめのフルフィルメントセンター6選

ここでは、用途別におすすめのフルフィルメントセンターを見ていきましょう。

フルフィルメント
会社名
どんな会社におすすめ?
アートトレーディング株式会社中小規模の会社、個人でも利用できる柔軟な対応の
フルフィルメントセンターに頼みたい会社
フルフィルメント by AmazonAmazonに出品している商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
楽天スーパーロジスティクス楽天市場に出品している商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
株式会社ミラク食品など温度管理が必要な商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
プラス ロジスティクス株式会社大型家具・家電などの
フルフィルメントを頼みたい会社
SGHグローバル・ジャパン株式会社海外物流を頼みたい会社

アートトレーディング株式会社


当社アートトレーディング株式会社は、東京都豊島区を拠点とする総合的な発送代行サービスを提供する企業です。

私たちの強みは、単なる商品の梱包や発送だけでなく、受注処理、顧客対応、そして商品の宣伝活動(写真撮影、サイズ測定、広告文作成、マーケティング活動)を一貫して手掛けることができる点です。もちろん、特定の業務だけの依頼も歓迎しています。

物流面では、お客様の商品特性に応じて柔軟にサービスを提供。ギフトのラッピング、カタログやサンプルの同封、梱包材の選定など、多岐にわたる要望にも対応します。

さらに、毎月の物流ミーティングで、より高い顧客満足を追求するための新しい提案を行っています。

取り扱い可能な商品の量も多岐にわたるため、個人からビジネスオーナーまで、どなたでも安心して当社のサービスをご利用いただけます。

 

フルフィルメント by Amazon

フルフィルメント by Amazonは、Amazon専用のフルフィルメントサービス。

商品をAmazonフルフィルメントセンターに納品するだけで、注文の受注から梱包、発送、カスタマーサービス、返品対応まで、すべてをAmazonが代行します。これにより、効率的で信頼性の高いフルフィルメントサービスを提供し、顧客満足度を向上させることができます。さらに、FBAを利用することで、商品はAmazonプライム対象となり、多くのプライム会員に向けた配送特典の対象となります。また、FBAの各種サービスを利用することで、初期投資を抑えつつビジネスを拡大することができます。例えば、小型軽量商品の配送コスト削減や、リピーター向けの割引販売、67か国以上への海外配送、自社サイトや他のEコマースでの販売商品のピッキングや梱包、発送など、多岐にわたるサービスが提供されています。

楽天スーパーロジスティクス

楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天市場に出店している店舗様向けの物流アウトソーシングサービスです。

このサービスは、楽天店舗の大切な商品を安全に保管し、顧客に迅速かつ安全に商品をお届けします。

さらに、専任の担当者が楽天店舗の成果向上をサポートし、物流だけでなく経営面でもサポートを提供します。

倉庫は保管・出荷の上限なく利用することができ、ギフトラッピングなどのオプション要件にも対応しています。

株式会社ミラク

株式会社ミラクは、食品などの温度管理が必要な商品のフルフィルメントを得意とする会社です。

1967年の創業以来、55年以上の食の流通の実績とノウハウを持ち、賞味期限の管理やラベルの発行などのきめ細やかなサービスを提供しています。

デジタルでの在庫管理や、3拠点での物流倉庫展開、冷凍・冷蔵倉庫内での細かい作業など、多岐にわたるサービスを提供しており、冷凍倉庫として多くの高い評判が寄せられています。

また、他の倉庫業者では提供が難しい、きめ細やかなサービスを得意としており、お客様の繁忙期をサポートするための機械も多数導入しています。

プラス ロジスティクス株式会社

プラス ロジスティクス株式会社は、特に大型家具の物流に特化したフルフィルメントセンターです。

ネット(オンライン)時代に合わせた最先端のロジスティクスオペレーションを展開しており、ビジネスの特徴にフィットする物流戦略を提供しています。

拠点プランから配送ネットワークの構築まで、ビジネスごとに物流戦略を設計し、業務受託後は定期ミーティングを通じて最適化を行います。特にこれからの時代に対応するオーダーメイドの物流を提案してくれるので、多くの企業や個人から厚い信頼を受けています。

SGHグローバル・ジャパン株式会社

SGHグローバル・ジャパン株式会社は、国際物流から物流倉庫業務、国内輸送まで、国際一貫物流を実現し、グローバルなトータルロジスティクスを提供しています。

一番の強みは、アジアを中心に、欧米やアフリカなど約30の国と地域に展開するグローバルネットワークを活用して、フレイトフォワーディング、ロジスティクス、デリバリー、エクスプレスなどのサービスを組み合わせて、トータル物流ソリューションを提案してくれるところ。特に、越境EC物流支援や国際物流サービスの専門性が高いフルフィルメントセンターと言えるでしょう。

フルフィルメントセンターの選定ポイント

フルフィルメントセンターは、以下のポイントを元に選定するのがおすすめです。

・自社商品を取り扱える機能が整っているか
・センターの立地や環境は問題ないか
・付加サービスを提供しているか
・どういった在庫管理システムを使っているか
・事業の拡大や縮小に柔軟に対応してくれるか
・コストパフォーマンスが良いか
・評判はどうか

それぞれ見ていきましょう。

自社商品を取り扱える機能が整っているか

フルフィルメントセンターを選定する際には「自社商品を取り扱える機能が整っているか」を確認しましょう。

特に特殊な取り扱いを必要とする商品や、特定の保管条件を必要とする商品を扱っている事業者にとって非常に重要です。以下では、このポイントに関連するいくつかの確認事項を見ていきましょう。

◆特殊な保管環境が備わっているか

まずは特殊な保管環境が備わっているかについて。例えば食品、化粧品、医薬品など、特定の温度や湿度で保管する必要がある商品を扱う場合、フルフィルメントセンターで適切に保管できる設備があるか確認しましょう。これは、冷蔵や冷凍設備、特定の湿度を保つシステムなどを含みます。

例えば、チョコレート製品は溶けやすいため、一定の温度下で保管し、夏場などには冷蔵配送オプションが利用できるかも重要なポイントとなるでしょう。

◆特殊な取り扱いが可能か

次にフルフィルメントセンターで特殊な取り扱いが可能か点を確認しましょう。特に電化製品、壊れやすいもの、大型家具など、特別なハンドリングやパッケージングが必要な商品をアウトソーシングしたい場合は、よく確認する必要があります。

例えば、大型家具の場合、その取り扱い、梱包、そして配送には特別な設備やスキルが必要となります。また、リチウムイオンバッテリーを内蔵した電化製品は、特定の輸送規制を持っているため、それに対応した取り扱いが可能かという点の確認が必要です。

◆バッチやロットトラッキングが可能か

フルフィルメントセンターを選ぶ際には、バッチやロットトラッキングが可能かという点も確認しましょう。

特にアパレルなどの場合は、異なるバッチやロットで製造された商品を個別に追跡できなければなりません。これは、リコール情報や品質管理の観点からも重要で、特定のバッチに問題があった場合に迅速に対応できるシステムが整っているかを確認することが重要です。

◆リターン管理も可能か

リターン管理も可能かという点では、返品された商品を適切に検査し、再販可能なものを適切に在庫に戻し、それ以外のものを適切なプロセス(廃棄、リサイクルなど)に従って処理できるかがポイントとなります。また商品の状態を確認し、再梱包や再ラベリングを行うスタッフや作業スペースが備わっているかもチェックしておきましょう。

◆国際物流が可能か

自社商品を国際販売したいという場合は、国際物流が可能かという面にも目を向けましょう。

その際、輸出入の手続き、関税や税制の知識、国際配送ネットワークとの連携など、国際的なフルフィルメントをスムーズに行うための機能やパートナーシップが整っているかを確認する必要があります。これは、異なる国や地域への配送を行う際に、コンプライアンスを保ちながら効率的にオペレーションを行うために不可欠といえるでしょう。

センターの立地や環境は問題ないか

フルフィルメントセンターの選定において「センターの立地や環境」は極めて重要な要素です。それぞれのポイントについて詳細に説明します。

◆アクセスと物流ネットワーク

アクセスと物流ネットワークについては、センターが主要な交通路や港、空港からアクセスが良いかどうかがポイントとなります。

例えば、センターが高速道路の近くに位置している場合、トラックによる輸送がスムーズに行え、配送時間の短縮やコスト削減に寄与します。

また、物流ネットワークとの連携も重要で、例えば、主要な宅配業者や物流会社とのパートナーシップが構築されているかも確認しておくべきでしょう。

◆環境と気候

環境と気候の観点からは、特に商品の特性によっては、気候が保管や輸送に影響を与える可能性があります。

例えば、食品や化粧品を取り扱う場合、高温多湿や極度の低温を避ける必要があります。また、自然災害が多い地域では、そのリスク対策が整っているかも重要なポイントとなります。

◆倉庫内の清潔さ

倉庫内の清潔さについては、商品の品質を保つためにも、倉庫が常に清潔に保たれているかを確認することが重要です。

特に食品や医薬品などを取り扱う場合、衛生管理が徹底されているか、害虫の駆除が定期的に行われているかなど、具体的な衛生管理の取り組みを確認すると良いでしょう。

◆セキュリティ対策について

セキュリティ対策については、物理的なセキュリティとデータセキュリティの両方を考慮する必要があります。

物理的なセキュリティとしては、カメラの設置箇所や警備員の配置、入退室の管理体制などが整っているかを確認しましょう。一方で、データセキュリティにおいては、在庫データや顧客情報が適切に保護されているか、サイバーセキュリティ対策が講じられているかを確認することが重要です。

付加サービスを提供しているか

フルフィルメントセンターにおける「付加サービス」は、ビジネスのニーズや顧客体験の向上に重きを置いている事業者にとって重要なサービスです。以下で、それぞれの重要性と具体的な状況について詳しく説明します。

◆カスタムパッケージング

カスタムパッケージングについて、これは特にブランディングや顧客体験を重要視している事業者にとって重要なサービスです。

例えば、贈り物として直接商品を送るeコマースプラットフォームや、プレミアムな商品を取り扱うビジネスでは、オリジナルの包装紙やリボン、カスタムメッセージカードなどを利用して、顧客へ特別感を演出することができます。これにより、顧客ロイヤルティを高め、ブランドイメージを向上させることが可能でしょう。

◆オーダーカスタマイゼーション

オーダーカスタマイゼーションは、顧客が商品をパーソナライズできるオプションを提供している事業者にとって必要なサービスです。

例えば、名前やメッセージを刻印できるアクセサリーショップや、デザインや色を選べるアパレルショップなどで、顧客がオーダー時に特定のカスタマイズを選んだ場合、フルフィルメントセンターがそれを正確に反映した商品を配送できるかを確認しましょう。具体的には、オーダー情報の正確な伝達と、カスタマイズ作業を行うスキルや設備があるかをチェックすると良いでしょう。

◆カスタマーサポート

カスタマーサポートについて、これはオーダーに関する問い合わせやトラブル時の対応が必要な事業者に必要なサービスです。

顧客が配送状況について問い合わせたり、商品に問題があった場合にサポートが必要となります。例えば、商品が破損して届いた場合や、配送が遅延している場合など、フルフィルメントセンターが迅速かつ適切に対応し、必要であれば代替品の発送などを行うことで、顧客満足度を保つことができるでしょう。

どういった在庫管理システムを使っているか

◆リアルタイム在庫追跡

リアルタイム在庫追跡機能は、在庫の正確な把握と、それに基づいた効果的なオーダー管理や再注文を可能にします。

リアルタイムで在庫を追跡できるシステムがある場合、企業はどの商品がいつ、どれだけの量で必要になるかを正確に予測し、適切なタイミングで再注文を行うことができます。これにより、在庫切れによる販売機会の損失を防ぎ、また過剰な在庫を抱えることなくコストを抑えることができます。

◆オーダー管理機能

オーダー管理機能については、顧客からのオーダーを効率的に処理し、正確な配送を実現するために不可欠です。

オーダー管理機能が整っているシステムでは、オーダーの受注から配送、そして顧客へのフォローアップまでの一連のフローをスムーズに進めることができます。これにより、オーダーの処理速度が向上し、顧客への商品配送も迅速に行うことができます。

事業の拡大や縮小に柔軟に対応してくれるか

フルフィルメントセンターを選ぶ際は「事業の拡大や縮小に柔軟に対応してくれるか」という点も確認しておくと安心です。特に、ビジネスが成長フェーズにあるか、季節性が強い商品を扱っている場合、この柔軟性は不可欠です。以下では、具体的にどういったことを確認するべきか詳しく説明します。

◆倉庫の保管スペースは十分か

ビジネスが拡大するにつれて、必要となる在庫量も増えていきます。そのため、フルフィルメントセンターを選ぶ際には、将来的なビジネスの拡大を見越した保管スペースがあるかも確認するようにしましょう。

例えば、あるeコマース企業が新しい商品ラインを導入する場合、それに伴い追加のスペースが必要になる可能性があります。また、セールやプロモーション活動によって一時的に在庫を増やす必要がある場合も、十分なスペースがあるかを確認することが重要です。

◆料金形態はどうなるか

ビジネスの規模が変わると、フルフィルメントに関するニーズも変化するため料金形態の柔軟性も事前にチェックしておきましょう。

例えば、オーダー数が増えた場合、単価のコストは下がるのが一般的ですが、その逆も同様に重要です。ビジネスが一時的に縮小した場合や、オフシーズンに在庫を減らした場合、料金はどのように変動するのかを事前に把握しておくことで、予期せぬコストを避けることができます。

◆追加の地域に対応できるか

ビジネスが拡大すると、新しい市場や地域に進出する可能性があります。そのため、フルフィルメントセンターが新しい地域や国への配送に対応できるかを事前に知っておくと安心でしょう。

例えば、アジア市場への進出を考えているビジネスの場合、アジア各国への配送ネットワークや、現地の物流パートナーとの連携が整っているかを確認するようにしましょう。

コストパフォーマンスが良いか

フルフィルメントセンターを選定する際は「コストパフォーマンスが良いか」という点も必ず判断材料にしましょう。

コストパフォーマンスを評価する際には、単に料金が安いか高いかだけでなく、その料金に見合ったサービスが提供されているかを検討する必要があります。

例えば、安価なフルフィルメントセンターでも、配送ミスが多かったり、カスタマーサポートが不十分であったりすると、結果的に顧客満足度の低下や再発注率の減少を招く可能性があります。これはサービス提供料金を削減するために、人件費や設備に費用をかけることができず、結果として良くないサービスになってしまっている可能性が高いです。こういった一見安い価格のサービスを利用すると、長期的に見るとビジネスにマイナスとなってしまうでしょう。

逆に、料金はやや高めでも、その分、迅速かつ正確な配送、丁寧なカスタマーサポート、高度な在庫管理システムなど、ビジネスオペレーションをスムーズに進める上での付加価値が提供されている場合、そのコストは妥当だと言えるでしょう。特に、eコマースビジネスにおいては、顧客体験が直接リピート購入や口コミに影響を与えるため、フルフィルメントプロセスの質が極めて重要となります。

また、コストパフォーマンスを考慮する上で、フルフィルメントセンターが提供する各サービスのアラカルト料金や、ビジネスの規模に応じた料金プランがあるかも確認ポイントとなります。例えば、一定のオーダー数を超えた場合の単価が下がる量割引プランや、オフピーク時に料金が割引されるプランなど、ビジネスのニーズや規模に合わせて最適なコストを選べるかも重要な要素です。

総じて、コストパフォーマンスを評価する際には、単なるコストの安さだけでなく、そのコストに見合った価値が得られるかを総合的に判断し、ビジネスの成長やスケールに適したフルフィルメントセンターを選定することが重要です。

評判はどうか

フルフィルメントセンターの選定において「評判はどうか」というポイントは、サービスの品質や信頼性を判断するうえで非常に重要な要素となります。以下、指定されたポイントについて詳しく説明します。

◆口コミを確認

口コミは、フルフィルメントセンターの実際のパフォーマンスやサービスの質についての貴重な情報源となります。

特に、他のビジネスオーナーやeコマースオペレーターからのフィードバックは、サービスの実際の効果や問題点を把握するうえで役立ちます。

口コミを確認する方法としては、「企業の口コミサイトや、グーグルマップの評価などを確認する」「SNSでの口コミをチェックする」「同業者を通して評判を確認する」といった方法を取るようにしてください。

◆導入事例を確認

導入事例を確認することで、フルフィルメントセンターがどのような業界を得意としているのかを具体的に知ることができます。

例えば、あるフルフィルメントセンターがファッションeコマースブランドと協力して、ピーク時のオーダー処理をスムーズに行い、顧客満足度を向上させた事例がある場合、同様のビジネスモデルを持つ企業にとって参考になるでしょう。

フルフィルメントセンター大手と中小の違い

ここでは『Amazonやヤマトなど大手フルフィルメントセンター』と『中小企業が運営するフルフィルメントセンター』の違いをそれぞれの特長とともに解説していきます。

Amazon・ヤマトなど大手フルフィルメントセンターの特長

Amazonやヤマトなど大手フルフィルメントセンターは、広範なネットワークと高度な技術基盤を持っているのが特徴です。

以下では、大手フルフィルメントセンターを利用するメリット・デメリット・おすすめの会社までを解説していきます。

◆メリット

大手フルフィルメントセンター、例えばAmazonやヤマトなどは、その規模とネットワークの広さから、国内外への広範な配送ネットワークを持っています。これにより、広い地域に対して迅速かつ安定した配送が可能となります。また、大手であるために、豊富なリソースと高度な在庫管理システムを有しており、大量の商品を効率よく管理・配送する能力があります。

◆デメリット

一方で、大手フルフィルメントセンターはその規模とシステムの堅牢さから、料金が高価であることが一般的です。また、契約の柔軟性が低く、小規模なビジネスやスタートアップにとっては、コスト面での負担が大きくなる可能性があります。

◆どんな会社におすすめ?

大手フルフィルメントセンターは、広範な地域に配送を行いたい、大量の在庫を管理したい、といったニーズを持つ中規模から大規模な企業に特におすすめです。

中小企業が運営するフルフィルメントセンターの特長

中小企業のフルフィルメントセンターは、一般的には地域密着型で、顧客に合わせたフレキシブルな対応ができるのが特徴です。

以下では、中小企業が運営するフルフィルメントセンターを利用するメリット・デメリット・おすすめの会社までを解説していきます。

◆メリット

中小企業が運営するフルフィルメントセンターは、通常、契約の柔軟性が高く、小規模ビジネスやスタートアップにとってアクセスしやすいです。また、カスタマイズされたサービスや、顧客とのコミュニケーションが密であるため、特定のニーズに対して柔軟に対応することができます。

◆デメリット

その一方で、中小企業が運営するフルフィルメントセンターは、大手に比べて配送エリアや在庫管理のシステムが限定的である可能性があります。また、大手に比べてリソースが限られているため、非常に大規模なオペレーションや広範な地域への配送を要求される場合、対応が難しい場合があります。

◆どんな会社におすすめ?

中小企業が運営するフルフィルメントセンターは、特に小規模ビジネスやスタートアップ、特定の地域に焦点を絞ったビジネス、またはパーソナライズされたサービスを求める企業におすすめです。

フルフィルメントセンターの作業内容

フルフィルメントセンターの基本的な作業内容は以下の通りです。

1. 入庫
2. 保管
3. ピッキング
4. 梱包(パッキング)
5. 出荷(シッピング)
6. 返品・交換の管理
7. カスタマーサポート

それぞれ見ていきましょう。

1. 入庫

フルフィルメントセンターにおける「入庫」は、商品がセンターに到着し、その後のプロセス(保管、ピッキング、パッキング、出荷など)に向けて正確に管理される基盤を作る重要なステップです。以下で、詳細を見ていきましょう。

◆ 商品の受け取り

商品の受け取りは、サプライヤーやメーカーからフルフィルメントセンターへ商品が到着するプロセスを指します。この段階では、到着した商品が注文通りであるかを確認し、ダメージや不足がないかをチェックします。例えば、商品の種類、数量、サイズ、色など、注文書や納品書と照らし合わせて確認作業が行われます。また、パレットやボックスが適切にラベル付けされているかもこの段階で確認します。

◆ 検査

検査フェーズでは、商品が適切な条件でフルフィルメントセンターに到着しているかを詳細に確認します。これには、商品が損傷を受けていないか、賞味期限や使用期限が適切であるかなど、商品の品質を保証するためのチェックが含まれます。特に、食品や医薬品などの期限を持つ商品や、高価な電子機器、壊れやすい商品などは、細心の注意を払って検査が行われます。

◆ 在庫登録

在庫登録は、受け取りと検査が完了した商品をフルフィルメントセンターの在庫管理システムに登録し、保管するプロセスです。商品はSKU(Stock Keeping Unit)やバーコードなどによって一意に識別され、システム上でトラッキング可能になります。在庫登録には、商品の特性(サイズ、重量など)、数量、保管場所などの情報が含まれ、この情報を基にピッキングや再注文のプロセスがスムーズに進行します。

2. 保管(ストレージ)

フルフィルメントセンターに入荷された商品は、その後出荷されるまで倉庫内に保管されます。

保管の際には、次の作業を行うため詳しく見ていきましょう。

◆ 商品の整理

商品の整理は、商品が適切に分類され、整理される工程です。これをすることで、商品を正確かつ迅速にピックアップすることができます。

商品は通常、SKU(Stock Keeping Unit)やバーコードに基づいて整理され、同じカテゴリーやサイズの商品が同じエリアに保管されることが一般的です。これにより、ピッキングの効率が向上し、オーダー処理のスピードが上がります。

◆ 安全な保管

フルフィルメントセンターでは、商品を損傷や盗難から守り、品質を守るために安全な保管を行います。

フルフィルメントセンターでは、商品の特性(例えば、温度感受性、壊れやすさなど)に応じて、適切な保管方法や場所を選定します。例えば、食品や医薬品は特定の温度で保管され、電子機器は湿度コントロールされたエリアで保管されることがあります。また、セキュリティカメラや警備員による24時間体制のセキュリティも重要な要素です。

◆ 在庫管理

在庫管理は、フルフィルメントセンターが保管している商品の数量や状態を正確に把握し、適切なタイミングで補充を行うプロセスです。

多くのフルフィルメントセンターでは、在庫管理システムが導入されており、リアルタイムで在庫レベルを追跡し、オーダーが入った際には自動で在庫を減算します。また、在庫が一定のレベルまで減少した際には、自動で再注文のアラートを生成することもあります。これにより、在庫切れを防ぎ、顧客満足度を保つことが可能です。

3. ピッキング

ピッキングは、フルフィルメントセンターにおけるオーダー処理の一環で、顧客からの注文に基づいて商品を倉庫から取り出す作業を指します。

以下ではピッキング作業の詳細について解説していきます。

◆ オーダーの確認

ピッキングプロセスは、まずオーダーの確認から始まります。顧客からのオーダーがフルフィルメントセンターに届くと、ピッキングリストが生成されます。このリストには、ピックアップする商品の詳細、数量、保管場所などが記載されています。このリストをもとに、必要な商品を正確にピックアップしていきます。

◆ 商品の選定

次に、商品の選定が行われます。ピッキングリストをもとに、スタッフは倉庫内で商品を探し、選定します。ここで重要なのは、商品を正確かつ迅速に選ぶことです。

大規模なフルフィルメントセンターでは、ロボットや自動化されたシステムを使用して、効率的なピッキングを実現している場合もあります。

◆ 検証

商品が選定された後、検証プロセスが行われます。

ここでは、ピッキングリストと実際に選定された商品が一致しているかを確認します。バーコードスキャナーやRFIDテクノロジーを使用して、商品の正確さと数量を検証します。このステップを行うことで、顧客に正確な商品を配送し、エラーや返品を最小限に抑えることができます。

4. 梱包(パッキング)

梱包(パッキング)では、商品が顧客に届くまでの安全を確保するため、適切な梱包材を選定し、商品を丁寧に梱包します。

以下では詳しい内容を見ていきましょう。

◆ 梱包材選定

商品を顧客に安全かつ無損傷で届けるために、まず梱包材の選定をしていきます。

梱包材の選定では、商品の種類、サイズ、重量、および配送先に応じて、最適な梱包材を選びます。

例えば、壊れやすい商品はバブルラップやエアクッションで追加の保護を提供し、衣類は通気性のある袋に梱包されることがあります。また、環境に配慮した梱包材を使用する企業も増えています。

◆ 梱包作業

梱包作業では、ピッキングされた商品が選定された梱包材を使用して丁寧に梱包されます。

ここでは、配送中に商品が動かないようにしっかりと固定し、損傷を防ぐことが重要です。また、オーダーに含まれる全ての商品が正しく梱包され、必要な書類(配送ラベル、インボイスなど)が同梱されることも確認されます。

◆ 品質チェック

品質チェックでは、梱包された商品がオーダー情報と一致しているか、梱包が適切に行われているか、配送ラベルが正確かなどを確認します。このステップが正確に行われることで、エラーや顧客からのクレームを最小限に抑えることができます。

5. 出荷(シッピング)

出荷(シッピング)の段階では、商品が正しく、迅速に顧客のもとへ届くよう配送方法を選定し、配送手配を行います。

以下では詳しい内容を解説していきます。

◆ 配送方法の選定

出荷段階ではまず、配送方法の選定を行います。商品のサイズ、重量、配送先、顧客の要求(例えば、配送スピード)などを考慮して、最も適した配送方法を選びます。

これには、標準配送、エクスプレス配送、国際配送などが含まれます。

また場合によっては複数の配送パートナーから最適なものを選びましょう。この際の選定基準として、コスト効率や配送の信頼性も重要な選定基準となります。

◆ 配送手配

配送手配は、選定された配送方法に基づいて、商品を配送業者に受け渡すプロセスです。

ここでは、配送ラベルの生成、必要な書類の準備(例えば、関税書類やインボイス)、および配送業者とのコーディネートが行われます。また、配送スケジュールの管理や、特定の配送条件(例えば、冷蔵配送)を満たすための手配も含まれます。

◆ 追跡情報の提供

商品が出荷されると、配送業者から提供される追跡情報が顧客に通知されます。これにより、顧客はオンラインで商品の配送状況をリアルタイムで確認することができます。

追跡情報は、顧客が配送の進捗を把握し、受け取りの準備をする上で重要な役割を果たします。また、万が一の配送トラブルや遅延が発生した場合、追跡情報を基に問題解決が行われます。

6. 返品・交換の管理

返品・交換の管理では、顧客から返送された商品を受け入れ、その状態を検査し、返金または交換のプロセスを実施します。

詳しい内容を次から見てきましょう。

◆ 返品の受け入れ

返品の受け入れでは、顧客から返送された商品をフルフィルメントセンターが受け取り、その情報をシステムに記録します。

ここでは、顧客からの返品通知を確認し、商品がセンターに到着した際にその状態や返品理由を明確にします。また、顧客とのコミュニケーションも重要であり、返品の進捗やステータスを顧客に対して報告することが求められます。

◆ 商品の検査

商品の検査では、返品された商品の状態をチェックし、再販可能かどうかを評価します。

商品が損傷していないか、使用されていないか、全ての部品やアクセサリーが揃っているかなどを確認します。

この検査に基づいて、商品が再販のための在庫に戻されるか、修理が必要か、廃棄が必要かなどが判断されます。

◆ 返金・交換

返金・交換のプロセスでは、商品の検査結果に基づいて、顧客に対する次のアクションが決定されます。

商品が問題なければ、顧客に対して返金が行われるか、もしくは新しい商品と交換されます。

返金の場合、購入金額が顧客のアカウントに戻されます。交換の場合、新しい商品が顧客に送られます。このプロセスでは、顧客への迅速な対応と、正確なアクションが重要となります。また、全てのプロセスがスムーズに進むよう、システムを通じて情報が正確に管理されることも必要です。

7. カスタマーサポート

カスタマーサポートでは、顧客からの問い合わせに対応していきます。詳細を次から解説します。

◆ 問い合わせ対応

カスタマーサポートにおける問い合わせ対応では、顧客からの様々な質問や懸念に回答します。

例えば、商品に関する問い合わせ、配送状況、返品・交換の手続き方法など、多くの内容に対応する必要があると言えるでしょう。

なおフルフィルメントセンターは、顧客からの問い合わせを迅速かつ正確に対応するため、専門のサポートチームを持っていることが一般的です。また、多言語対応や24/7サポートを提供しているセンターもあります。

◆ オーダーの変更やキャンセル

顧客がオーダー後に変更やキャンセルを要求した場合にもカスタマーサポートの対応が必要になります。

例えば、顧客がオーダー内容を変更したい、配送先を変更したい、またはオーダーをキャンセルしたいといった場合、フルフィルメントセンターのカスタマーサポートはこれらの要求を迅速に処理し、可能な限り顧客のニーズを満たすよう努めます。また、オーダーのアップデートが発生した場合、その情報を顧客に迅速かつ正確に通知し、新しい配送スケジュールやオーダー状況を明確に伝えることも重要な役割となります。

フルフィルメントセンターの利用料金について

フルフィルメントセンターの料金設定は、保管やピッキング、梱包、発送作業のそれぞれで料金が分かれていることが一般的です。もちろん、保管や発送する商品の数によって、料金が変動するということを覚えておきましょう。

フルフィルメントセンターの一般的な料金相場は以下の通りです。

基本料金:30,000~50,000円
入庫料金(商品1つあたり):10~30円
保管料金(1坪あたり):2,500~7,000円
ピッキング、検品料金(商品1つあたり):10~30円
梱包料金(商品1つあたり):100~400円
梱包資材料金(1梱包当たり):30~200円
発送料金(1発送あたり):400~800円

それぞれの会社ごとに設定料金は異なるので、上記の相場料金を参考に、利用したいサービスの料金は妥当か判断するようにしましょう。

フルフィルメントセンターの設備について

フルフィルメントセンターには、大きく分けて以下の設備があります。

1. 受入エリアの設備
2. 保管エリアの設備
3. ピッキングエリアの設備
4. 梱包エリアの設備
5. 出荷エリアの設備
6. 環境コントロールシステムの設備

1. 受入エリアの設備

受入エリアは、商品がフルフィルメントセンターに到着する場所であり、ここでの処理が全体の効率に大きく影響します。
受付エリアでは、以下のような設備が設けられています。

◆ ドックレベラー

ドックレベラーは、トラックと倉庫の間の高さ差を調整するための装置です。トラックからの荷物の積み下ろしや、トラックへの荷物の積み込みをスムーズに行うためには、この高さを適切に調整することが必要です。ドックレベラーはこの調整をサポートします。

◆ 受入デスク

商品がセンターに到着したとき、まずは受入デスクでの検査と受け取りが行われます。ここでは、商品の数量や状態をチェックし、データベースに記録します。また、不良品や破損している商品がないかの確認も行います。

2. 保管エリアの設備

保管エリアは、フルフィルメントセンターにおいて商品を適切に格納し、迅速なピッキングや出荷のための取り出しを可能にする場所です。このエリアの設備は、商品の管理や在庫の追跡、スペースの効率的な利用のためのものになります。

◆ ラックシステム

ラックシステムは、商品を縦にも横にも整理して保管できるように設計されています。これにより、スペースの効率的な利用が可能となり、大量の商品を狭いエリアに収納することができます。ラックの種類には、重量物対応の重量ラックや、高さを最大限に利用するための多段ラックなどがあります。

◆ パレット

パレットは、商品を積み上げて移動や保管するためのボックスです。主に木製やプラスチック製があり、フォークリフトや手動のジャッキで容易に持ち上げて移動できるように設計されています。パレットを使用することで、一度に多くの商品を効率的に移動したり、ラックシステム内での保管が容易になります。

◆ フォークリフト

保管エリアでは、パレットに積まれた商品を高い位置に保管したり、重たい商品を移動させるためにフォークリフトが使用されます。フォークリフトは、パレットを持ち上げて移動するための機械で、電動やガソリン、ディーゼルエンジンを利用したものが一般的です。

3. ピッキングエリアの設備

ピッキングエリアは、注文に応じて商品を保管エリアから取り出し、出荷の準備を行う場所です。迅速かつ正確な作業が求められるため、効率的なピッキングをサポートする設備が必要となります。

◆ カート

カートは、選ばれた商品を一時的に収納しながら、ピッキング作業を行うための移動ツールです。複数の注文を一度に処理するバッチピッキングや、大量の商品を運ぶための大型カートなど、作業の内容や規模に応じてさまざまなタイプのカートが使用されます。

◆ スキャナー

バーコードスキャナーは、商品のバーコードを読み取って商品情報を確認し、ピッキングリストと照合するためのツールです。これにより、ピッキングの正確性が向上し、間違いを防ぐことができます。また、スキャナーを使用することで、リアルタイムで在庫の減少を追跡し、在庫管理を最適化することができます。

◆ ピッキングリスト

ピッキングリストは、注文された商品のリストや位置情報を提供する文書またはデジタルディスプレイです。作業者はこのリストに従って商品を選び出します。現代のフルフィルメントセンターでは、タブレットやスマートグラスを使用してデジタル化されたピッキングリストを表示することも一般的です。

4. 梱包エリアの設備

梱包エリアは、ピッキングされた商品を出荷するために梱包する場所です。商品を無事に顧客へ届けるために適切な梱包が必要です。そのため、梱包エリアには効率的で安全な梱包を補助してくれる設備が設置されています。

◆ 梱包テーブル

梱包テーブルは、商品の梱包作業を行うためのスペースです。通常、テーブル上には必要な梱包材料やツールが整理されて配置され、作業効率を向上させるための機能が多く備わっています。例えば、テープディスペンサーやバーコードスキャナーホルダー、廃棄物入れなどが取り付けられていることが多いです。

◆ 梱包材料

梱包材料は、商品を保護し、出荷時に破損を防ぐためのものです。以下は一般的な梱包材料の例です。

・箱…様々なサイズや強度のカートンボックス。商品のサイズや形状、重さに応じて選ばれます。
・クッション材…バブルラップ、エアキャップ、ペーパークッションなど。これらは商品を固定するためや、衝撃から保護するために使用されます。
・テープ…箱を閉じるためのパッケージングテープ。透明タイプや強化タイプ、セキュリティ機能を持ったものなどがあります。
・ラベル…送付先情報や商品情報を記載するためのステッカーや紙。バーコードやQRコードが印刷されていることもあります。

◆ テープディスペンサー

梱包テープを効率的に使用するためのツール。手動タイプや電動タイプがあり、大量の梱包作業には電動のものが好まれることが多いです。

◆ ウェイスケール

商品の重量を測定するためのスケール。送料の計算や、特定の重量制限に準拠しているかの確認に使用されます。

5. 出荷エリアの設備

出荷エリアは、梱包された商品を顧客や取引先に送るための最終ステップを行う場所です。このエリアでは、商品の最終確認、ラベル貼り、配送業者への引き渡しなどの作業が行われます。出荷エリアの基本設備は、以下の通りです。

◆ コンベヤーシステム

コンベヤーシステムは、商品を梱包エリアから出荷エリアへと効率的に移動するための装置です。ベルトコンベヤーのように平らなベルトで商品を運ぶものや、ローラーコンベヤーのようにローラーで商品を滑らせるものなど、さまざまなタイプがあります。このシステムは、大量の商品を迅速に移動させることが可能で、作業の効率化に大いに貢献します。

◆ 出荷デスク

出荷デスクは、出荷作業の中心となるエリアです。ここで、商品の最終確認、配送ラベルの印刷や貼り付け、配送業者への手配などの作業が行われます。デスク上には、コンピュータ、プリンタ、バーコードスキャナーなどの必要な機器やツールが整然と配置されています。

◆ 配送ラベルプリンター

出荷に関連する情報(送付先、トラッキング番号など)を印刷するための専用プリンター。高速で精度の高いラベル印刷が可能なものが一般的です。

◆ 出荷ゲート

配送業者のトラックが直接アクセスできる場所。出荷される商品はこのゲートを通じてトラックに積み込まれます。ゲート付近には、フォークリフトやハンドトラックなど、重い荷物を移動するための機器が配置されていることが多いです。

6. 環境コントロールシステムの設備

食品や薬品、高精度の電子機器などを取り扱うフルフィルメントセンターでは、品質や機能を保持するために特定の温度や湿度が設定できる設備が搭載されています。

◆ 温度コントロール

温度コントロールシステムは、保管エリアの温度を一定の範囲内に維持するためのものです。以下はその主な要素です。

・HVACシステム…通常のエアコンディショニングとしての機能を果たすもので、大規模なフルフィルメントセンターに適したものが使用されます。
・冷蔵、冷凍エリア…食品や薬品のように低温での保管が必要な商品のための専用エリア。冷蔵庫や冷凍庫のような設備が備わっています。
・温度モニタリングシステム…センター内の温度をリアルタイムで監視するシステム。異常があればアラートを発することもあります。

◆ 湿度コントロール

湿度コントロールシステムは、商品の品質を維持するために、保管エリアの湿度を一定のレベルに維持するためのものです。湿度が高すぎると、商品にカビが生えたり、電子機器に悪影響を及ぼす可能性があります。

・脱湿機…過度な湿度を取り除くための機器。特に湿気の多い地域や季節には必要となります。
・湿度モニタリングシステム…センター内の湿度をリアルタイムで監視するシステム。温度モニタリングシステムと同様、異常があればアラートを発することが多いです。

フルフィルメントセンターを利用する前に確認するべきこと

フルフィルメントセンターを利用する前には、以下のことを確認するようにしましょう。

・契約期間や条件など
・トラブル時の対応について
・セキュリティについて

契約期間や条件など

フルフィルメントセンターとの契約において、以下の点を特に確認することが重要です。

◆ 契約期間

どれくらいの期間で契約を結ぶのか、その期間内に解約や更新が可能かどうかを確認することが重要です。

◆ 料金体系

保管料、ピッキング料、梱包料、出荷料など、具体的な料金の内訳や追加料金が発生する条件を確認する必要があります。

◆ 最低利用量

一定の商品数や出荷数を下回る場合に追加料金が発生するかどうかを確認することが重要です。

◆ キャンセルポリシー

契約をキャンセルする場合のペナルティーや手数料、条件を確認する必要があります。

トラブル時の対応について

トラブルが発生した場合の対応を事前に確認しておくことで、安心してサービスを利用することができます。

◆ 商品の損失や破損

商品がセンター内で損失や破損した場合の補償条件や手続きを確認することが重要です。

◆ 誤出荷

誤って出荷された場合の返品・再出荷の手続きや負担についての取り決めを確認してください。

◆ クレーム対応

顧客からのクレームがあった場合の対応策や、その際の連絡体制を確認する必要があります。

セキュリティについて

商品の安全や顧客情報の取り扱いに関して、十分なセキュリティが確保されているかを確認することは非常に重要です。

◆ 物理的セキュリティ

センターの敷地や建物のセキュリティ対策、監視カメラの設置や警備員の配置などを確認してください。

◆ 情報セキュリティ

顧客情報や取引情報などのデジタルデータの取り扱いに関するセキュリティ対策や、外部からの攻撃に対する防御策を確認してください。

◆ 従業員の教育

センターの従業員が適切なセキュリティ教育を受けているか、また、犯罪歴の確認などの背景調査が行われているかを確認することも重要です。

フルフィルメントセンターの利用事例

ここではフルフィルメントセンターを利用したA社B社C社の事例を紹介していきます。

A社の利用事例

A社は、手作りアクセサリーを販売する小規模のオンラインショップでした。売上は順調に伸びており、月間2,000件以上の注文がありましたが、商品の在庫管理や出荷作業の手間が増大していました。A社の経営者は、顧客対応や新商品の開発に時間を割きたかったため、フルフィルメントセンターを利用することを決意しました。センターを利用することで、在庫管理や出荷作業が効率化され、注文処理の時間が50%短縮されました。これにより、A社は新商品の開発速度を2倍に上げ、顧客対応の品質も向上しました。

B社の利用事例

B社は、健康食品を主に販売するECサイトを運営していました。特定の商品に季節性があり、夏や冬に大量の注文が入る傾向がありました。そのため、ピーク時には出荷が追いつかず、納期の遅延が頻発していました。B社はこの問題を解消するためにフルフィルメントセンターを利用することを選択しました。その結果、ピーク時の出荷能力が3倍に増加し、納期遅延のクレームが90%減少しました。また、固定費を変動費に変えることができ、運営コストの節約にも成功しました。

C社の利用事例

C社は、高級ブランドのバッグや財布を国際的に販売するオンラインストアでした。多国籍の顧客を持つC社は、各国への配送や税関手続きが複雑で、エラーが頻発していました。そこで、国際的なフルフィルメント経験が豊富なセンターのサービスを導入することを決定しました。これにより、国際出荷のエラーレートが80%減少し、配送スピードも25%向上しました。さらに、税関手続きや輸入規制の専門知識を持つスタッフのサポートにより、迅速かつスムーズな配送が実現しました。

まとめ

フルフィルメントセンターとは、ECサイトの物流業務を委託できる施設のことです。

その中でもおすすめのフルフィルメントセンターは、以下の6社になります。

フルフィルメント
会社名
どんな会社におすすめ?
アートトレーディング株式会社中小規模の会社、個人でも利用できる柔軟な対応の
フルフィルメントセンターに頼みたい会社
フルフィルメント by AmazonAmazonに出品している商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
楽天スーパーロジスティクス楽天市場に出品している商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
株式会社ミラク食品など温度管理が必要な商品の
フルフィルメントを頼みたい会社
プラス ロジスティクス株式会社大型家具・家電などの
フルフィルメントを頼みたい会社
SGHグローバル・ジャパン株式会社海外物流を頼みたい会社

上記の中でも、自社に合うフルフィルメントセンターを選ぶためには、

・自社商品を取り扱える機能が整っているか
・センターの立地や環境は問題ないか
・付加サービスを提供しているか
・どういった在庫管理システムを使っているか
・事業の拡大や縮小に柔軟に対応してくれるか
・コストパフォーマンスが良いか
・評判はどうか

といったポイントを確認して選定するようにしましょう。

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